2010年07月
2010年07月10日 22:56
果しなき流れの果に (ハルキ文庫)
STEINS;GATE
コンセプト:SFはすげえ楽しいんだけど、どうも古い日本SFはあまり読まれていないようなので(SF小説は頻繁に絶版になってしまうから…)、独断と純然たる自分の好みでお勧め入門用日本SF小説を挙げてみようと思った。
私の立ち位置:SF小説ファン。ただし若干なんちゃって分が入っており、最低でも青背1000冊読んでいない奴はSFファンとして認めないというガチな人に比べれば遥かに読んでる量は少ないと思う。けどそれくらいの方が初心者向けという観点には合致している気もするからいいんじゃないだろうか?
基準:難易度が高そうな専門用語がべきべき出てくる作品は最初は避けた方が無難かもと思った。例えばいきなり谷甲州とか光瀬龍は、若干ハードな気がする(勿論タイトルにもよるけど)
小松左京「果しなき流れの果に」
日本を代表するSF作家小松左京さんを代表するSF作品。日本SFのオールタイムベストとして評価できる作品だと思う。本作の日本SFへの影響のみならず、日本の思索系エンターテイメント全般に対して与えた影響は計り知れない。本作の世界では宇宙の時系列が超越的な意志(宇宙を進化させようとする方向性)によって局地的にループしており、そのループに巻き込まれた人間達の運命を叙情的に描いている。オタク系エンターテイメント作品のメインストリームの一つ「ループ系(時系列がループする物語、昨今だとシュタインズゲートがヒットした)の元祖はPCゲーム「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO」と言われているが、本作はYU-NOのメインオマージュ元の小説作品であり、日本のループ系リリカルSFの真なる元祖と言える。シュタインズゲートファンの皆さんにもぜひ一読お勧め。

果しなき流れの果に (ハルキ文庫)
筒井康隆「霊長類 南へ」
日本を代表するジャンル横断作家筒井康隆さんを代表するSF作品。人類滅亡テーマの最高傑作として評価できる作品。人類の滅亡というテーマを、足掻きまくる人間達の狂騒という形で描く。人間の愚かさと狂騒をシニカルなユーモアに包んで描きながら、その根幹的なところには人間に対する深い愛情が感じられる傑作。人類全てが死に絶えた後の静寂の世界をひたすら描写するラストシーンは強烈に圧巻。
筒井康隆全集〈7〉ホンキイ・トンク 霊長類 南へ
梶尾真治「おもいでエマノン」
切ないリリカルSFの名手梶尾真治さんを代表するSF連作短編。子どもを生むたびに子どもに自らの持つ全ての記憶を継承させることで、生命発祥からの記憶を全て受け継ぐ名無しの女性、エマノン(ノーネームの逆読み)の数十億年に及ぶ果てしない旅路をリリカルな叙情たっぷりに描く。どの連作短編もクオリティの高い珠玉の作品。個人的には、エマノンの正体を知り、なお彼女を愛する、無限の身体再生能力を持った男性神月潮一郎とエマノンの物語が一番好き。

おもいでエマノン (徳間デュアル文庫)
新井素子「グリーン・レクイエム」
星新一にその才能を見い出された日本SF界の俊英アイドル作家新井素子さんの代表作。緑の髪を持ち光合成のできる少女と、その少女に恋をした主人公の清廉な悲恋を、切なく叙情的に描く。短い小説だが、読後感は強烈で清冽。読むときにはBGM用にショパンのアルバムを用意しておくのをお勧め。

グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)
広瀬正「マイナス・ゼロ」
タイムトラベル・タイムパラドックスSFの第一人者広瀬正さんの代表作。タイムトラベル技術(時間移動技術)を使い、初恋の女性を救おうと必死になる、善良で地に足のついた主人公の努力と、切ない運命を描く。とても読みやすく面白い。本作は、タイムトラベル・タイムパラドックスSF小説の最高傑作と目されるハインラインの「時の門」を意識して描かれた(広瀬正さんは「時の門」についての考察論文も書いている)、と言われているが、僕としては叙情的で、登場人物達に好感の持てるこちらの小説の方が遥かに好き。タイムトラベルの使い方が上手く、非常に面白い。タイムトラベルSFの最高峰と思う。

マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (集英社文庫)
星新一さんのショートショートは、全てがお勧めなので割愛しました。今回書いてみて初めて気づいたのですが、僕はリリカルな切ない悲恋のSFが大好きなんだなあ…。今回紹介した5作品全て、「切ない悲恋を描くリリカルなSF」としての要素を持っています。あと、こう書いてみると、日本SF、絶版多いですね…。霊長類 南へもおもいでエマノンも絶版です…。傑作小説が絶版になって読むことが困難になっていることは、悲しいです…。なんでこんなに絶版多いんだろう…。ミステリに比べると、古典的名作SFと評される傑作SFの絶版率は極端に高い感じで(ミステリにおいて、評価の高い古典的な作品は今も出版され続けている)、SF好きとして悲しいです…。そんな中、広瀬正さんの全集が絶版にならずに今も出版されているのは、嬉しいですね…。
参考作品(amazon)
果しなき流れの果に (ハルキ文庫)
筒井康隆全集〈7〉ホンキイ・トンク 霊長類 南へ
おもいでエマノン (徳間デュアル文庫)
グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)
マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (集英社文庫)
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STEINS;GATE
オマージュ元「海外SFを読んだことがない人に、海外SF入門としてお勧めしたい四冊」
http://mubou.seesaa.net/article/155903334.html
コンセプト:SFはすげえ楽しいんだけど、どうも古い日本SFはあまり読まれていないようなので(SF小説は頻繁に絶版になってしまうから…)、独断と純然たる自分の好みでお勧め入門用日本SF小説を挙げてみようと思った。
私の立ち位置:SF小説ファン。ただし若干なんちゃって分が入っており、最低でも青背1000冊読んでいない奴はSFファンとして認めないというガチな人に比べれば遥かに読んでる量は少ないと思う。けどそれくらいの方が初心者向けという観点には合致している気もするからいいんじゃないだろうか?
基準:難易度が高そうな専門用語がべきべき出てくる作品は最初は避けた方が無難かもと思った。例えばいきなり谷甲州とか光瀬龍は、若干ハードな気がする(勿論タイトルにもよるけど)
小松左京「果しなき流れの果に」
日本を代表するSF作家小松左京さんを代表するSF作品。日本SFのオールタイムベストとして評価できる作品だと思う。本作の日本SFへの影響のみならず、日本の思索系エンターテイメント全般に対して与えた影響は計り知れない。本作の世界では宇宙の時系列が超越的な意志(宇宙を進化させようとする方向性)によって局地的にループしており、そのループに巻き込まれた人間達の運命を叙情的に描いている。オタク系エンターテイメント作品のメインストリームの一つ「ループ系(時系列がループする物語、昨今だとシュタインズゲートがヒットした)の元祖はPCゲーム「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO」と言われているが、本作はYU-NOのメインオマージュ元の小説作品であり、日本のループ系リリカルSFの真なる元祖と言える。シュタインズゲートファンの皆さんにもぜひ一読お勧め。

果しなき流れの果に (ハルキ文庫)
筒井康隆「霊長類 南へ」
日本を代表するジャンル横断作家筒井康隆さんを代表するSF作品。人類滅亡テーマの最高傑作として評価できる作品。人類の滅亡というテーマを、足掻きまくる人間達の狂騒という形で描く。人間の愚かさと狂騒をシニカルなユーモアに包んで描きながら、その根幹的なところには人間に対する深い愛情が感じられる傑作。人類全てが死に絶えた後の静寂の世界をひたすら描写するラストシーンは強烈に圧巻。
筒井康隆全集〈7〉ホンキイ・トンク 霊長類 南へ
梶尾真治「おもいでエマノン」
切ないリリカルSFの名手梶尾真治さんを代表するSF連作短編。子どもを生むたびに子どもに自らの持つ全ての記憶を継承させることで、生命発祥からの記憶を全て受け継ぐ名無しの女性、エマノン(ノーネームの逆読み)の数十億年に及ぶ果てしない旅路をリリカルな叙情たっぷりに描く。どの連作短編もクオリティの高い珠玉の作品。個人的には、エマノンの正体を知り、なお彼女を愛する、無限の身体再生能力を持った男性神月潮一郎とエマノンの物語が一番好き。

おもいでエマノン (徳間デュアル文庫)
新井素子「グリーン・レクイエム」
星新一にその才能を見い出された日本SF界の俊英アイドル作家新井素子さんの代表作。緑の髪を持ち光合成のできる少女と、その少女に恋をした主人公の清廉な悲恋を、切なく叙情的に描く。短い小説だが、読後感は強烈で清冽。読むときにはBGM用にショパンのアルバムを用意しておくのをお勧め。

グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)
広瀬正「マイナス・ゼロ」
タイムトラベル・タイムパラドックスSFの第一人者広瀬正さんの代表作。タイムトラベル技術(時間移動技術)を使い、初恋の女性を救おうと必死になる、善良で地に足のついた主人公の努力と、切ない運命を描く。とても読みやすく面白い。本作は、タイムトラベル・タイムパラドックスSF小説の最高傑作と目されるハインラインの「時の門」を意識して描かれた(広瀬正さんは「時の門」についての考察論文も書いている)、と言われているが、僕としては叙情的で、登場人物達に好感の持てるこちらの小説の方が遥かに好き。タイムトラベルの使い方が上手く、非常に面白い。タイムトラベルSFの最高峰と思う。

マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (集英社文庫)
星新一さんのショートショートは、全てがお勧めなので割愛しました。今回書いてみて初めて気づいたのですが、僕はリリカルな切ない悲恋のSFが大好きなんだなあ…。今回紹介した5作品全て、「切ない悲恋を描くリリカルなSF」としての要素を持っています。あと、こう書いてみると、日本SF、絶版多いですね…。霊長類 南へもおもいでエマノンも絶版です…。傑作小説が絶版になって読むことが困難になっていることは、悲しいです…。なんでこんなに絶版多いんだろう…。ミステリに比べると、古典的名作SFと評される傑作SFの絶版率は極端に高い感じで(ミステリにおいて、評価の高い古典的な作品は今も出版され続けている)、SF好きとして悲しいです…。そんな中、広瀬正さんの全集が絶版にならずに今も出版されているのは、嬉しいですね…。
参考作品(amazon)
果しなき流れの果に (ハルキ文庫)
筒井康隆全集〈7〉ホンキイ・トンク 霊長類 南へ
おもいでエマノン (徳間デュアル文庫)
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マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (集英社文庫)
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EXIT TRANCE PRESENTS ウマウマできるトランスを作ってみた7 限定リンネフィギュアセット 3,000個限定 ジャケットイラストレーター : 空中幼彩
「ウマウマできるトランスを作ってみた」の第七弾限定版リンネフィギュアセット、amazonのバーゲンコーナーで778円ですね。お勧めです。このアルバム、定価3000円なのにも関わらず、本作だけ極端に安くなっているのは、沢山枚数を作りすぎちゃったんだろうなあ…。本作は、ニコニコ動画で話題になっている曲を集めたアキバ系音楽トランスアルバムです。

EXIT TRANCE PRESENTS ウマウマできるトランスを作ってみた7 限定リンネフィギュアセット 3,000個限定 ジャケットイラストレーター : 空中幼彩
僕はトランス好きなので、このトランスシリーズもアニメトランスやKOTOKOや相対性理論とかのアキバ系音楽アルバムと一緒にTUTAYAで借りて聴いていたんですが(僕はお金に困っていて、数千円する音楽アルバム買えないので…)、このウマウマトランス7限定版はあまりに安かったのでamazonで買ってしまいました。先ほどamazonから届き、ただ今聴いていますが、いきなりぽっぴっぽー♪から始まるテンポの良いコミカルトランスで質はこのシリーズの中でも良い方だと思います。アキバ系音楽好き・トランスアルバム好きは買っても損はないアルバムです。あと、8曲目の「好きですかわさき愛の街」(川崎市が作った公式テーマソング)だけは、トランスの速いテンポではなく歌謡曲のゆったりしたテンポでして、聴いていてその歌詞に思わず吹きました。川崎は愛の街なのか…。川崎に住んでいる人々はどんな気持ちでこれを聴くのだろう…(^^;
また、このウマウマトランスシリーズは、アルバムの帯のバーコードをアンケート葉書に張って送ると、送った全員に無料プレゼントとしてもう1枚、「購入してくれてありがとう音楽アルバム」が貰えるのですが、この「ウマウマできるトランスを作ってみた7 限定リンネフィギュアセット」の全員無料プレゼントの締め切りは2010年8月2日なので、7月中に購入してアンケート葉書を送らないと、締め切りが過ぎてしまうので、買うご予定のあるお方々は7月中に買った方が、全員無料プレゼントアルバムも貰えてお得かなと思います。
最後に余談ですが、このアルバム、ねんどろいどのリンネフィギュア付きです。ねんどろいど付き商品って、ここ数年本当に多いですね。特に自分からねんどろいどを買わなくても、ねんどろいどがだんだん増えていくなあ…。
参考作品(amazon)
EXIT TRANCE PRESENTS ウマウマできるトランスを作ってみた7 限定リンネフィギュアセット 3,000個限定 ジャケットイラストレーター : 空中幼彩
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「ウマウマできるトランスを作ってみた」の第七弾限定版リンネフィギュアセット、amazonのバーゲンコーナーで778円ですね。お勧めです。このアルバム、定価3000円なのにも関わらず、本作だけ極端に安くなっているのは、沢山枚数を作りすぎちゃったんだろうなあ…。本作は、ニコニコ動画で話題になっている曲を集めたアキバ系音楽トランスアルバムです。

EXIT TRANCE PRESENTS ウマウマできるトランスを作ってみた7 限定リンネフィギュアセット 3,000個限定 ジャケットイラストレーター : 空中幼彩
動画共有サイト(ニコニコ動画)を中心にインターネット上で話題になっている曲を集めたコンピレーションアルバム第七弾。ぽっぴっぽーを始めとしてコアカルチャーで大ヒット中の楽曲を全20曲カバー。
(「ウマウマできるトランスを作ってみた7 限定リンネフィギュアセット」より)
僕はトランス好きなので、このトランスシリーズもアニメトランスやKOTOKOや相対性理論とかのアキバ系音楽アルバムと一緒にTUTAYAで借りて聴いていたんですが(僕はお金に困っていて、数千円する音楽アルバム買えないので…)、このウマウマトランス7限定版はあまりに安かったのでamazonで買ってしまいました。先ほどamazonから届き、ただ今聴いていますが、いきなりぽっぴっぽー♪から始まるテンポの良いコミカルトランスで質はこのシリーズの中でも良い方だと思います。アキバ系音楽好き・トランスアルバム好きは買っても損はないアルバムです。あと、8曲目の「好きですかわさき愛の街」(川崎市が作った公式テーマソング)だけは、トランスの速いテンポではなく歌謡曲のゆったりしたテンポでして、聴いていてその歌詞に思わず吹きました。川崎は愛の街なのか…。川崎に住んでいる人々はどんな気持ちでこれを聴くのだろう…(^^;
ウィキペディア「トランス」
トランス(Trance)は、ハウスから派生した音楽の一種である。130から150くらいまでのBPM(テンポ)のリズムに加え、うねるような旋律を奏でるのが特徴。そのリズムやメロディは、さも脳内の感覚が幻覚や催眠を催す「トランス状態」に誘うかの様な様式からトランスと呼ばれている。
また、このウマウマトランスシリーズは、アルバムの帯のバーコードをアンケート葉書に張って送ると、送った全員に無料プレゼントとしてもう1枚、「購入してくれてありがとう音楽アルバム」が貰えるのですが、この「ウマウマできるトランスを作ってみた7 限定リンネフィギュアセット」の全員無料プレゼントの締め切りは2010年8月2日なので、7月中に購入してアンケート葉書を送らないと、締め切りが過ぎてしまうので、買うご予定のあるお方々は7月中に買った方が、全員無料プレゼントアルバムも貰えてお得かなと思います。
最後に余談ですが、このアルバム、ねんどろいどのリンネフィギュア付きです。ねんどろいど付き商品って、ここ数年本当に多いですね。特に自分からねんどろいどを買わなくても、ねんどろいどがだんだん増えていくなあ…。
参考作品(amazon)
EXIT TRANCE PRESENTS ウマウマできるトランスを作ってみた7 限定リンネフィギュアセット 3,000個限定 ジャケットイラストレーター : 空中幼彩
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2010年07月09日 17:32
ベスト・オブ・秋吉敏子
デューク・エリントン【メンブラン10CDセット】
今日、図書館に行って新聞各紙を読んでいまして、朝日新聞夕刊に連続四回で、日本を代表する世界的ジャズ・ピアニスト秋吉敏子さんのインタビューが載っていまして、心打たれました…。抜粋して引用しますね。非常に長いインタビューですので、後半の二回分から引用します。
……非常に感銘を受けましたね。世界最高のジャズピアニストの一人だけあって、深い含蓄を感じます。『芸術の神様は欲張りで、芸術家を誰かと分かち合うのを嫌う。だから芸術家は一人でいなければならない』というのは、手塚治虫さんも創作活動(芸術)と孤独や反有用性は切っても切り離せない、表裏一体の関係にあるということを、その創作活動において表現し、このテーマを主題とした傑作「ばるぼら」を完成させましたね…。
「ばるぼら」において、人間に芸術的霊感を与えるミューズ達の母ムネーモシュネーは「芸術家は芸術のためにだけ 心を捧げればよいのだよ」と言い放ちますが、秋吉敏子さんのインタビューにもそういった凄みを感じますね…。
芸術家は、ミューズのデーモン(魔性)に憑りつかれたセ・ラ・ヴィですね…。芸術家が芸術創造に命を削り人生を賭して打ち込んでいるゆえに、芸術は魔性の魅力を持つのだと感じますね…。秋吉敏子さんのクラシック・ジャズアレンジ、アルバムが出るのを楽しみにしております…。
参考作品(amazon)
ベスト・オブ・秋吉敏子
渡米50周年記念日本公演
孤軍
孤軍―秋吉敏子
デューク・エリントン【メンブラン10CDセット】
ばるぼら(1) (手塚治虫漫画全集 (145))
ばるぼら(2) (手塚治虫漫画全集 (146))
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デューク・エリントン【メンブラン10CDセット】
今日、図書館に行って新聞各紙を読んでいまして、朝日新聞夕刊に連続四回で、日本を代表する世界的ジャズ・ピアニスト秋吉敏子さんのインタビューが載っていまして、心打たれました…。抜粋して引用しますね。非常に長いインタビューですので、後半の二回分から引用します。
『芸術家は一人でいなければならない』
ジャズミュージシャン秋吉敏子(80)
――バークリー音楽院を卒業後も米国にとどまりました
はじめは日本に帰って、身につけたものを日本のミュージシャンに伝えなければ、という義務感みたいなものがありました。でも、卒業して振り返ってみると、自分には何も身についていない気がしたのです。それでバークリーのあるボストンからニューヨークに移って音楽活動を続けることにしました。多くの素晴らしいミュージシャンと演奏を重ねました。当時は、私の曲のタイトルのように、まさに「孤軍」といった気持ちでした。
――宮本武蔵の修行のようですね。
彼の書いた五輪書では、日ごろの訓練の大切さが説かれています。しっかり訓練ができていれば、いざという時にも対応できると。ジャズも、いざ自分にスポットライトが当たった時、日ごろの訓練ができていないと、聴衆の注意をひく演奏はできません。武蔵の場合は正しく対応できないと殺されてしまいますが、ジャズは「しまった」で終わるのですから、まだ甘いところがあります。私は、この「しまった」をできるだけ少なくしたいと思っていますが、なかなか難しい。
――前後して最初の結婚で長女マンデイ満ちるさんが生まれます。母になることは音楽に影響しますか
そこは、お金の問題と切り離しては考えられません。お金は人生で最も大事なことまでは解決しませんが、たくさんの問題を解決してくれます。子供がいるというのは、音楽にとってある意味でとても良いことですが、問題は責任を果たせるかどうかです。
ジャズミュージシャンは演奏旅行をしなければなりません。小さな子どもがいては旅行できません。最初の結婚は終わり、子守の人を雇う余裕もありませんでした。何かで読んだのですが、芸術の神様は欲張りで、芸術家を誰かと分かち合うのを嫌う。だから芸術家は一人でいなければならないそうです。特にジャズはそうかも知れません。またジャズとは、その人の生活や人生がそのまま表現されてしまう、非常に個人的な音楽でもあります。悩んだ末に私は3歳の娘を日本にいる姉に預けました。娘はさびしかったろうと思います。
――今は理解してくださっている
今は理解してくれますが、それとあの頃のさびしい思いというのは別でしょう。彼女には今年10歳になる男の子がいます。つい最近まで彼にお留守番ということをさせず、どこに行くにも一緒に連れて行っていました。幼い頃の自分のような思いをさせたくないという意識が働くのでしょう。レコーディングなら録り直しということができますが、人生にはやり直しのきかないことがあります。
――影響を受けたミュージシャンは
ピアニストとしてはバド・パウエル。もっと大きな意味で、精神面も含めて一番影響を受けたのはデューク・エリントンです。彼は自分が黒人であることに誇りを持っていて、「ブラック・アンド・タン・ファンタジー」や「ブラック・バタフライ」など、そこに根ざした音楽を多く作った。その姿を見て私は、自分は日本人であり、そうした自分のバックグラウンドをジャズに生かしていくことが、ジャズに対するお返しなのだと気づかされたのです。「孤軍」という曲には鼓、「ミナマタ」には謡をとりいれました。
私の解釈では、日本の音楽は横に流れてゆく音楽です。これに対して、ジャズのスイングというのは明らかに縦の動きの感覚です。この二つを違和感のないように消化しなければいけないので、なかなか大変でした。
――最近の活動についてですが
ただ、ピアノを弾いているだけですよ。5月には、初めての試みですが、クラシックの曲ばかりをジャズにアレンジしたCDを録音しました。ほかにソロや、主人のルー・タバキンとのコンサートもあります。あと、多いのは、私の曲を演奏しようという欧米のあちこちのオーケストラに行って指導することです。クリニックと言います。年に4、5回。先日はクロアチアの学生たちのところに行ってきました。
私の教え方は、どちらかというとうるさい方だと思います。世界のあちこちで私の音楽に注目してくれるのはうれしいのですが、思うような演奏に近づけるのが難しい。音符が楽譜に書かれている時点では、まだそこに音楽はない。音楽が生まれる可能性があるというだけです。音楽にできるかどうかはミュージシャンにかかっています。
――ジャズに分類される音楽でも様々な内容のものがでてきました
クロアチアでも、そんな議論をしてきました。ジャズは常に変化してきましたが、私の考えるジャズとは、まずスイングしなければ意味がないのです。1940年代に現れた、より即興性の高いビバップというスタイルも、当初は「スイングしていないじゃないか」との批判がありましたけれど。それでも私が聴くと連続性が感じられるんですね。
しかし、最近はどうでしょう。ニューオリンズスタイルからビバップの終わりごろまでに感じられた繋がりが、もう切れているような気がします。かつてバロック音楽がある時点で自分のスタイルを固めて保存され、そのあと別の音楽が出てきたように、まったく違う音楽になっていくのかもしれませんね。さびしい?いいえ、セ・ラ・ヴィ(それが人生)ということです。
……非常に感銘を受けましたね。世界最高のジャズピアニストの一人だけあって、深い含蓄を感じます。『芸術の神様は欲張りで、芸術家を誰かと分かち合うのを嫌う。だから芸術家は一人でいなければならない』というのは、手塚治虫さんも創作活動(芸術)と孤独や反有用性は切っても切り離せない、表裏一体の関係にあるということを、その創作活動において表現し、このテーマを主題とした傑作「ばるぼら」を完成させましたね…。
私は風の吹き抜けるような部屋の中いっぱいにベルリオーズの「幻想交響曲」を鳴らした。ベルリオーズは恋に破れて麻薬中毒者となり、この狂おしい曲を生み出したのだ。だが、私には…何が生めるというのだ?
それは死へのラッパだ…
三島由紀夫は死ぬ直前に何を思っていたのだろうか?
川端さんは?あの死の部屋で何を捨て、何を得たのだろう。
(手塚治虫「ばるぼら」)
「ばるぼら」において、人間に芸術的霊感を与えるミューズ達の母ムネーモシュネーは「芸術家は芸術のためにだけ 心を捧げればよいのだよ」と言い放ちますが、秋吉敏子さんのインタビューにもそういった凄みを感じますね…。
見廻せば わが身あたりの 草莽の 冥きがなかに もの書き沈む
世の常の人の たのしみ楽しまず もの書きふける わが疎ましさ
ふしおがむわれとひたぶる書きふける おのれのみなるわが世なりけり
(岡本かの子)
芸術家は、ミューズのデーモン(魔性)に憑りつかれたセ・ラ・ヴィですね…。芸術家が芸術創造に命を削り人生を賭して打ち込んでいるゆえに、芸術は魔性の魅力を持つのだと感じますね…。秋吉敏子さんのクラシック・ジャズアレンジ、アルバムが出るのを楽しみにしております…。
参考作品(amazon)
ベスト・オブ・秋吉敏子
渡米50周年記念日本公演
孤軍
孤軍―秋吉敏子
デューク・エリントン【メンブラン10CDセット】
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ばるぼら(2) (手塚治虫漫画全集 (146))
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I Dreamed a Dream
Twist the Truth
サム・スモール・ホープ(紙ジャケット仕様)
日本の紅白にも出場した英国の歌姫スーザン・ボイルのデビューアルバム「I Dreamed a Dream」、amazonで241円になっていますね。これはあまりにも超特価過ぎる…。去年は2000円超えてたのに…。

I Dreamed a Dream
CDの価格って、あってないような感じなんでしょうか。考えてみれば、1枚10円ぐらいでCDRが普通に売っているわけで、CD1枚当りの原価は、物凄く安い、おそらくは書籍以上に安いのかな…?書籍も原価は1冊当り数円と言われていますし…。CDも原価1円とかなのかな…。
この241円のスーザン・ボイルアルバムは、『【輸入盤キャンペーン 2枚買ったら10%OFF!】対象商品』なので、2410円以上の輸入盤を買う時は一緒に買えば無料で買えます。2410円以上の商品を買う時は、このアルバムと一緒に買えば、差額(両方の商品に10%OFFされる)がどんどん安くなるという魔法のような商品ですね。
一緒に買う商品を、僕の音楽経験からお勧めしてみます。amazonの10%引き輸入盤を買うのですから、日本盤が出ておらず、日本での発売・流通はなさそうで、図書館やレンタルビデオ屋さんにも入らない、海外から輸入盤で買うしかない商品で、amazonで10%引きで取り扱っている、なおかつお勧めの商品をセレクトしますね。
一番に一押しは僕の大好きな歌姫レネ・マーリンの新作アルバム、通算四番目のアルバム「Twist the Truth」です。僕はレネの大ファンでして、この四枚目のアルバムも素晴らしい歌声、感動致しました。レネは10代のころ、ファーストアルバムの大ヒットにより一躍北欧スターダムを登り詰めますが、過剰過密なスケジュールによる労働で身体を壊してしまい(復帰には時間が掛かりました)、また、契約を結んだ東芝EMIが彼女の日本盤セカンド・サードアルバムをコピーコントロールCDで出したことで(レネはこのことに関与していない)、素晴らしい歌声の持ち主なのにも関わらず、たいへん評判を落としてしまった、悲劇の歌姫です。
僕はずっとレネのファンで、この新作を聴き、彼女の透きとおったクリアに美しい歌声は健在、感動致しましたね…。レネの日本盤アルバムをコピーコントロールCDを出して失敗したEMIは、この新作の日本盤を出す気がない模様でして、現在のところ日本の図書館やレンタルビデオ屋さんに入ることは絶望的なので、海外輸入盤で買うのをお勧めです。現在の入手方法は海外輸入盤で買うことのみですので…。素晴らしい歌声であることは、僕が保証します。

Twist the Truth
次にお勧めは、レネ好きにお勧めの歌姫さん。レネを彷彿とさせる美しく透きとおった歌姫ヴァージニア・アストレイをご紹介しようと思ったんですが、アストレイの海外輸入盤アルバムはamazonにないみたいですね…。amazon.comをVirginia Astleyで検索しても、海外盤のamazon取扱いがアメリカのマーケットプレイス以外ないみたいです…。amazonでマーケットプレイス以外で取扱い現在あるのは、去年日本で再販された「サム・スモール・ホープ」の紙ジャケット仕様だけみたいです…。彼女は坂本龍一さんと組んで歌の仕事をしているので、日本の方がアメリカより扱いがいいのかな…。
余談ですが、坂本龍一さんがファンだというFrom Gardens Where We Feel Secureは希少アルバムで、マーケットプレイスで三万円近い値段が付いていますが、実は、マーケットプレイスで2000円前後で売っている「サンクタス」というアルバムにFrom Gardens Where We Feel Secureの内容は全て収録されているので、よほどのコレクター以外、三万円も出して買う必要は全くないのです…。僕は「サム・スモール・ホープ」「サンクタス」「オール・シャル・ビー・ウェル」「ハド・アイ・ザ・ヘヴン」の4枚のアルバムを持っていますが(サム・スモール・ホープ以外は絶盤)、この4枚で、アストレイの歌っている曲はだいたい揃っていると思います。閑話休題。
ヴァージニア・アストレイは僕の大好きな歌姫さんなので、優れた歌姫のアルバムが公式の流通から消えてゆくのは悲しいですね…。彼女は、レネ・マーリンを透明な声質はそのままに、もっと幼くしたような声で歌う歌姫さんです。彼女の凄いのは、成人した大人(1960年前後の生まれなので、今50歳ぐらいです)なのですが、ずっと、10歳くらいのちょっとかすれた澄んだ声で歌うことが出来る歌姫さんなんですよ。これは凄いとしか言い様がないです。シャルロット・チャーチの10歳前半のピュアな声色と成人した大人の確りした声量・肺活量を併せ持つ、凄い歌姫さんです。
彼女の幼くて澄んだ声は、日本のアニメ声優さんが声を作って、キャピキャピした10代の女の子の声を作っているのとは全く違うものです。聴くと分かるんですが、本当に、10歳ぐらいの子が、一生懸命歌っているような歌声なんですね。プロの大人の歌手に匹敵する物凄く天才的な歌の技量を持つ10歳ぐらいの女の子が一生懸命歌っているアルバムと言っても通っちゃうようなアルバムです。しかも、20歳の時も40歳の時も、声質が全く変わらず、幼くて澄んだ声のままというのが、凄いとしか…。アストレイの透明に澄んだ歌声は、レネの透明に澄んだ歌声に通じるところがあると思っているので、レネ好きにはぜひ一度聴いて欲しい歌姫さんですね。

サム・スモール・ホープ(紙ジャケット仕様)
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I Dreamed a Dream
Twist the Truth
サム・スモール・ホープ(紙ジャケット仕様)
サンクタス
オール・シャル・ビー・ウェル
ハド・アイ・ザ・ヘヴン
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Twist the Truth
サム・スモール・ホープ(紙ジャケット仕様)
日本の紅白にも出場した英国の歌姫スーザン・ボイルのデビューアルバム「I Dreamed a Dream」、amazonで241円になっていますね。これはあまりにも超特価過ぎる…。去年は2000円超えてたのに…。

I Dreamed a Dream
CDの価格って、あってないような感じなんでしょうか。考えてみれば、1枚10円ぐらいでCDRが普通に売っているわけで、CD1枚当りの原価は、物凄く安い、おそらくは書籍以上に安いのかな…?書籍も原価は1冊当り数円と言われていますし…。CDも原価1円とかなのかな…。
この241円のスーザン・ボイルアルバムは、『【輸入盤キャンペーン 2枚買ったら10%OFF!】対象商品』なので、2410円以上の輸入盤を買う時は一緒に買えば無料で買えます。2410円以上の商品を買う時は、このアルバムと一緒に買えば、差額(両方の商品に10%OFFされる)がどんどん安くなるという魔法のような商品ですね。
一緒に買う商品を、僕の音楽経験からお勧めしてみます。amazonの10%引き輸入盤を買うのですから、日本盤が出ておらず、日本での発売・流通はなさそうで、図書館やレンタルビデオ屋さんにも入らない、海外から輸入盤で買うしかない商品で、amazonで10%引きで取り扱っている、なおかつお勧めの商品をセレクトしますね。
一番に一押しは僕の大好きな歌姫レネ・マーリンの新作アルバム、通算四番目のアルバム「Twist the Truth」です。僕はレネの大ファンでして、この四枚目のアルバムも素晴らしい歌声、感動致しました。レネは10代のころ、ファーストアルバムの大ヒットにより一躍北欧スターダムを登り詰めますが、過剰過密なスケジュールによる労働で身体を壊してしまい(復帰には時間が掛かりました)、また、契約を結んだ東芝EMIが彼女の日本盤セカンド・サードアルバムをコピーコントロールCDで出したことで(レネはこのことに関与していない)、素晴らしい歌声の持ち主なのにも関わらず、たいへん評判を落としてしまった、悲劇の歌姫です。
僕はずっとレネのファンで、この新作を聴き、彼女の透きとおったクリアに美しい歌声は健在、感動致しましたね…。レネの日本盤アルバムをコピーコントロールCDを出して失敗したEMIは、この新作の日本盤を出す気がない模様でして、現在のところ日本の図書館やレンタルビデオ屋さんに入ることは絶望的なので、海外輸入盤で買うのをお勧めです。現在の入手方法は海外輸入盤で買うことのみですので…。素晴らしい歌声であることは、僕が保証します。

Twist the Truth
次にお勧めは、レネ好きにお勧めの歌姫さん。レネを彷彿とさせる美しく透きとおった歌姫ヴァージニア・アストレイをご紹介しようと思ったんですが、アストレイの海外輸入盤アルバムはamazonにないみたいですね…。amazon.comをVirginia Astleyで検索しても、海外盤のamazon取扱いがアメリカのマーケットプレイス以外ないみたいです…。amazonでマーケットプレイス以外で取扱い現在あるのは、去年日本で再販された「サム・スモール・ホープ」の紙ジャケット仕様だけみたいです…。彼女は坂本龍一さんと組んで歌の仕事をしているので、日本の方がアメリカより扱いがいいのかな…。
ヴァージニア・アストレイにとって3枚目のソロ・アルバムで、メジャー・レーベルから初めて発表することになったのが、本作「サム・スモール・ホープ」だ。プロデュースに坂本龍一が参加、そして、同時発売のシングル「サム・スモール・ホープ」ではデイヴィッド・シルヴィアンがデュエットを聴かせてくれる(注:アルバムの方にもシングルと同じバージョンが収録)と話題づくめの作品になっている。坂本龍一の起用はイギリスのWEAレコードからの要請だったようで、ヴァージニアのデビュー作「From Gardens Where We Feel Secure」以来のファンであったという坂本龍一はこの申し出を受け、86年にイギリスのサマセット州バース、ウールホールスタジオでレコーディングを行い、最終的なミックスは日本へマルチ・マスターを持って帰って行ったという。ヴァージニアとWEAの坂本龍一にたいする信頼度を覗かせるエピソードといえよう。
(ヴァージニア・アストレイ「サム・スモール・ホープ」ライナーノーツより)
余談ですが、坂本龍一さんがファンだというFrom Gardens Where We Feel Secureは希少アルバムで、マーケットプレイスで三万円近い値段が付いていますが、実は、マーケットプレイスで2000円前後で売っている「サンクタス」というアルバムにFrom Gardens Where We Feel Secureの内容は全て収録されているので、よほどのコレクター以外、三万円も出して買う必要は全くないのです…。僕は「サム・スモール・ホープ」「サンクタス」「オール・シャル・ビー・ウェル」「ハド・アイ・ザ・ヘヴン」の4枚のアルバムを持っていますが(サム・スモール・ホープ以外は絶盤)、この4枚で、アストレイの歌っている曲はだいたい揃っていると思います。閑話休題。
(本アルバム「サンクタス」の)トラック1〜9がアルバム「From Gardens Where We Feel Secure」からの全曲である。これは元々、イギリスの民放TV曲チャンネル4の番組「lsolation」のために製作されたサウンドトラック音楽であったようだ。
(ヴァージニア・アストレイ「サンクタス」ライナーノーツより)
ヴァージニア・アストレイは僕の大好きな歌姫さんなので、優れた歌姫のアルバムが公式の流通から消えてゆくのは悲しいですね…。彼女は、レネ・マーリンを透明な声質はそのままに、もっと幼くしたような声で歌う歌姫さんです。彼女の凄いのは、成人した大人(1960年前後の生まれなので、今50歳ぐらいです)なのですが、ずっと、10歳くらいのちょっとかすれた澄んだ声で歌うことが出来る歌姫さんなんですよ。これは凄いとしか言い様がないです。シャルロット・チャーチの10歳前半のピュアな声色と成人した大人の確りした声量・肺活量を併せ持つ、凄い歌姫さんです。
彼女の幼くて澄んだ声は、日本のアニメ声優さんが声を作って、キャピキャピした10代の女の子の声を作っているのとは全く違うものです。聴くと分かるんですが、本当に、10歳ぐらいの子が、一生懸命歌っているような歌声なんですね。プロの大人の歌手に匹敵する物凄く天才的な歌の技量を持つ10歳ぐらいの女の子が一生懸命歌っているアルバムと言っても通っちゃうようなアルバムです。しかも、20歳の時も40歳の時も、声質が全く変わらず、幼くて澄んだ声のままというのが、凄いとしか…。アストレイの透明に澄んだ歌声は、レネの透明に澄んだ歌声に通じるところがあると思っているので、レネ好きにはぜひ一度聴いて欲しい歌姫さんですね。

サム・スモール・ホープ(紙ジャケット仕様)
参考作品(amazon)
I Dreamed a Dream
Twist the Truth
サム・スモール・ホープ(紙ジャケット仕様)
サンクタス
オール・シャル・ビー・ウェル
ハド・アイ・ザ・ヘヴン
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2010年07月08日 19:49
うちのにゃんこが仲良しのドラえもんのぬいぐるみになでなでされて寝ていて、とても可愛かったので写真をぱちり(写真撮る時に目を覚ましてしまいました)。にゃんこは本当に可愛いですね…。心とっても癒されます…。

にゃんこたんもドラえもんも大好きなので、心癒されますね…。
余談ですが、以前紹介させて頂いた(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/802976.html)お勧め猫エッセイ漫画「よん&むー」再販されましたので、まだ未読の猫好きのお方々に、ぜひご一読お勧めです。読むと猫好きとして嬉しい気持ちに…。
参考作品(amazon)
伊藤潤二の猫日記 よん&むー (ワイドKC)
DVD写真集 まるです。
ドラえもん 1 (藤子・F・不二雄大全集)
ドラえもんぬいぐるみ小物入れ びっくり
ドラえもん タクトをふりふり!カラオケドラえもん
VINYL COLLECTIBLE DOLLS ドラえもん(笑顔Ver.) VCD-84
R/C ドラえもん R/C 空とぶドラえもん
DORAEMON THE MOVIE BOX 1980-1988【映画ドラえもん30周年記念・初回限定生産商品】 [DVD]
DORAEMON THE MOVIE BOX 1989-1997【映画ドラえもん30周年記念・初回限定生産商品】 [DVD]
DORAEMON THE MOVIE BOX 1998-2004+TWO【映画ドラえもん30周年記念・初回限定生産商品】 [DVD]
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にゃんこたんもドラえもんも大好きなので、心癒されますね…。
余談ですが、以前紹介させて頂いた(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/802976.html)お勧め猫エッセイ漫画「よん&むー」再販されましたので、まだ未読の猫好きのお方々に、ぜひご一読お勧めです。読むと猫好きとして嬉しい気持ちに…。
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2010年07月07日 13:20
スカルラッティ:ソナタ集
amazonの売り上げをチェックしていたら、スカルラッティの36枚組全集が売れていて、僕は昔からスカルラッティの鍵盤楽器曲が大好きなので、とても嬉しいです。amazonマーケットプレイスで買うと6000円台で買えるんですね。前回(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1219125.html)も書きましたが、クラシック音楽のここ数年の価格破壊は凄まじいです…。amazonマーケットプレイスでご購入頂いた商品も、僕のamazonアフィリエイトから買って頂けると、きちんとアフィリエイト収入に加算されるので、現在、失業していて病気で生活困窮しているので、本当に助かっております。ありがとうございます。
(下記、どちらも、全く同じベルダーの36枚組スカルラッティ全集BOXセットです。なぜかamazonでは同じ商品が別々の名前で登録されています。もし購入する場合は、同じものなので、安い方を買うのがお勧めです)
スカルラッティ:ソナタ全集(36枚組)
Collection Complete Piano Music
僕は、十数年ぐらい前、ソフロニツキーのスカルラッティ演奏を聴いて、これ、凄くいい曲だなあと思って、他の演奏家のスカルラッティも良く聴くようになったのですね。そんな中において、僕のスカルラッティへの愛好を決定的にしたのは、ホロヴィッツが演奏するスカルラッティ・ソナタですね。このホロヴィッツ・スカルラッティアルバムは、ここ十年、ずっと、夜眠れないときにBGMにするアルバムの第1位です。素晴らしいとしか言い様がありません。名盤中の名盤、スカルラッティ演奏を究めた素晴らしいアルバムです。今もBGMにしていますが、涙が出そうなほど素晴らしい出来、ホロヴィッツの最高作品にしてスカルラッティアルバムの最高作品と言っても過言ではないと思います。amazonの下記レビューに心から同感です。

スカルラッティ:ソナタ集
僕は、チェンバロ曲をピアノで演奏しているスカルラッティから入って、スカルラッティ好きが高じる余り、チェンバロを聴くようになったんですね。日本を代表する世界のチェンバロリスト中野振一郎さんのアルバムを率先してよく聴くようになったのも、最初に聴いた中野さんのスカルラッティ・アルバムが素晴らしくて、ファンになったんですね…。それから中野さんのチェンバロ・アルバムをスカルラッティ以外も色々聴くようになって、どんどんファンになりました。
D.スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集
スカルラッティの曲は、ノリの良いテンポとリズムが極めて重視されており、とても現代的でして、ノリの良いジャズとは良く合うんですね。オイゲン・キケロとかのジャズ・ピアニストがスイングさせながら弾いてもよく似合います。ジャズ系のスカルラッティアルバムの中でも僕のお勧めは、ジャズ・フュージョン界の巨人ボブ・ジェームス(僕、彼の大ファンです!)がなんとキーボードでスカルラッティを弾いた「ザ・スカルラッティ・ダイアローグ」ですね。
Scarlatti Dialogues
ちなみにこのアルバムのライナーノーツにはボブ・ジェームスとスカルラッティの謎の対談(スカルラッティはとうに故人の為、架空の対談)が載っていますが、これ、ボブ・ジェームスが対談書いたのかな…だとすると面白いなあと、ますますボブ・ジェームスのファンになりました。このアルバムは、チェンバロとキーボードの楽器としての親和性は、もしかするとチェンバロとピアノ以上にあるのかも知れないと感じさせる、素晴らしい名アルバムでして、スカルラッティ好きにぜひお勧めです。キーボードの電子的なデジタルな音色が、スカルラッティの曲にこれほど合うとは思いませんでした。クラシックにしてテクノといった感じの、非常に面白くて情熱的な音楽体験の味わえる名アルバムです。僕はエマーソン・レイク&パーマーとかボブ・ジェームスとか、キーボードやエレクトーンといったシンセサイザー(デジタル電子楽器)でクラシックな曲調をアレンジして弾いてくれるアーティストが昔から大好きなんですね。日本だと、ゲーム音楽がこういった役割をずっと果たしています。ドラゴンクエスト・オン・エレクトーンシリーズとか、とても好きです。
スカルラッティの36枚組全集6000円台…。昔からのスカルラッティファンとして物凄く聴きたいですね…。スカルラッティのアルバムって図書館にもレンタルビデオ屋さんにもほとんど置いていないので、555のソナタが全収録されたこの全集でしか聴けない、まだ聴いたことのないスカルラッティの曲が沢山入っているんだろうと思うと聴きたいですね…。しかし、生活のことを考えると僕の場合は諦めるしか…。ゲームだと、買ってクリアして売れば、購入時とさほど変わらない金額で売れるので、ほとんどお金は減らないのですが、36枚組全集は、ずっと手元に持っておくものですから…。スカルラッティ好きで、お金に困っていないお方々には、とてもお買い得な全集BOXだと思います。
スカルラッティは、同時期の作曲家であるバッハやヘンデルに比べるとマイナーな作曲家ですが、彼の鍵盤楽器曲(チェンバロ曲、鍵盤楽器曲は応用性が高く、ピアノ曲やキーボード曲としても弾ける)は、当時最高の作曲家とされる音楽の父ヨハン・セバスチャン・バッハ以上の鍵盤楽器曲であると僕は思いますね。スカルラッティは、鍵盤楽器曲に関しては、ショパンの鍵盤楽器曲と方向性は違いますが(ショパンが「静の美」だとするとスカルラッティは「動の美」です)、音楽作曲分野全体としてはショパンと並ぶ、鍵盤楽器作曲家の最高峰に位置する作曲家であり、その曲は鍵盤楽器曲の最高のものであると僕は思います。お勧めです。まだ聴いたことがないお方々は、ホロヴィッツのスカルラッティ・ソナタをどうか聴いてみて欲しいです。この文章を書いている今もBGMとして流れているのを聴いていまして、言葉にし尽くせぬ、本当に素晴らしいアルバムですね…。
参考作品(amazon)
スカルラッティ:ソナタ集
スカルラッティ:ソナタ全集(36枚組)
Collection Complete Piano Music
D.スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集
Scarlatti Dialogues
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amazonの売り上げをチェックしていたら、スカルラッティの36枚組全集が売れていて、僕は昔からスカルラッティの鍵盤楽器曲が大好きなので、とても嬉しいです。amazonマーケットプレイスで買うと6000円台で買えるんですね。前回(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1219125.html)も書きましたが、クラシック音楽のここ数年の価格破壊は凄まじいです…。amazonマーケットプレイスでご購入頂いた商品も、僕のamazonアフィリエイトから買って頂けると、きちんとアフィリエイト収入に加算されるので、現在、失業していて病気で生活困窮しているので、本当に助かっております。ありがとうございます。
(下記、どちらも、全く同じベルダーの36枚組スカルラッティ全集BOXセットです。なぜかamazonでは同じ商品が別々の名前で登録されています。もし購入する場合は、同じものなので、安い方を買うのがお勧めです)
スカルラッティ:ソナタ全集(36枚組)
Collection Complete Piano Music
ウィキペディア「ドメニコ・スカルラッティ」
ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti, 1685年10月26日 - 1757年7月23日)は、イタリアのナポリ出身で、スペインのマドリードで没した作曲家。同年にJ.S.バッハ、ヘンデルのバロック時代の代表的作曲家が生まれているが、スカルラッティもその時代の鍵盤曲に新しい用法を取り入れた重要な作曲家である。マリア・マグダレーナ・バルバラ王女のために書かれた個性溢れるチェンバリズムが繰り広げられる555曲の練習曲が、そのテーマ性と展開によって後に「ソナタ」と呼ばれて親しまれている。
僕は、十数年ぐらい前、ソフロニツキーのスカルラッティ演奏を聴いて、これ、凄くいい曲だなあと思って、他の演奏家のスカルラッティも良く聴くようになったのですね。そんな中において、僕のスカルラッティへの愛好を決定的にしたのは、ホロヴィッツが演奏するスカルラッティ・ソナタですね。このホロヴィッツ・スカルラッティアルバムは、ここ十年、ずっと、夜眠れないときにBGMにするアルバムの第1位です。素晴らしいとしか言い様がありません。名盤中の名盤、スカルラッティ演奏を究めた素晴らしいアルバムです。今もBGMにしていますが、涙が出そうなほど素晴らしい出来、ホロヴィッツの最高作品にしてスカルラッティアルバムの最高作品と言っても過言ではないと思います。amazonの下記レビューに心から同感です。

スカルラッティ:ソナタ集
amazonレビュー(上記再販前の旧盤のレビューより転載)
大バッハと同時代に生きたイタリア人スカルラッティの曲は、現在でも少しも古びていず、むしろ、そのいぶし銀とも言えるような渋くも華やかな曲調に多くの人が魅せられています。実際、彼のソナタの数々は幾多のピアニストによりしばしば演奏されています。
さまざまなCDがありますが、中でもホロヴィッツによるこの演奏はひときわ輝いています。一音一音をはっきりとし、けれども気品を少しも失わない彼の演奏は、不思議なほどにスカルラッティのソナタと合っている感じがしてなりません。私にとって、作曲家スカルラッティの、あるいはヴィルトゥオーゾ・ホロヴィッツのCDをどれかひとつ選べ、と言われた場合、真っ先に選ぶのがこのCDです。もしかすると、ここまで聴いたクラシックCDの中で、(グールドのバッハと並んで)最も愛しい曲かもしれません。
これだけの量があってこの値段は相当安いので、手にすることをおすすめします。
僕は、チェンバロ曲をピアノで演奏しているスカルラッティから入って、スカルラッティ好きが高じる余り、チェンバロを聴くようになったんですね。日本を代表する世界のチェンバロリスト中野振一郎さんのアルバムを率先してよく聴くようになったのも、最初に聴いた中野さんのスカルラッティ・アルバムが素晴らしくて、ファンになったんですね…。それから中野さんのチェンバロ・アルバムをスカルラッティ以外も色々聴くようになって、どんどんファンになりました。
D.スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集
スカルラッティの曲は、ノリの良いテンポとリズムが極めて重視されており、とても現代的でして、ノリの良いジャズとは良く合うんですね。オイゲン・キケロとかのジャズ・ピアニストがスイングさせながら弾いてもよく似合います。ジャズ系のスカルラッティアルバムの中でも僕のお勧めは、ジャズ・フュージョン界の巨人ボブ・ジェームス(僕、彼の大ファンです!)がなんとキーボードでスカルラッティを弾いた「ザ・スカルラッティ・ダイアローグ」ですね。
Scarlatti Dialogues
ちなみにこのアルバムのライナーノーツにはボブ・ジェームスとスカルラッティの謎の対談(スカルラッティはとうに故人の為、架空の対談)が載っていますが、これ、ボブ・ジェームスが対談書いたのかな…だとすると面白いなあと、ますますボブ・ジェームスのファンになりました。このアルバムは、チェンバロとキーボードの楽器としての親和性は、もしかするとチェンバロとピアノ以上にあるのかも知れないと感じさせる、素晴らしい名アルバムでして、スカルラッティ好きにぜひお勧めです。キーボードの電子的なデジタルな音色が、スカルラッティの曲にこれほど合うとは思いませんでした。クラシックにしてテクノといった感じの、非常に面白くて情熱的な音楽体験の味わえる名アルバムです。僕はエマーソン・レイク&パーマーとかボブ・ジェームスとか、キーボードやエレクトーンといったシンセサイザー(デジタル電子楽器)でクラシックな曲調をアレンジして弾いてくれるアーティストが昔から大好きなんですね。日本だと、ゲーム音楽がこういった役割をずっと果たしています。ドラゴンクエスト・オン・エレクトーンシリーズとか、とても好きです。
スカルラッティの36枚組全集6000円台…。昔からのスカルラッティファンとして物凄く聴きたいですね…。スカルラッティのアルバムって図書館にもレンタルビデオ屋さんにもほとんど置いていないので、555のソナタが全収録されたこの全集でしか聴けない、まだ聴いたことのないスカルラッティの曲が沢山入っているんだろうと思うと聴きたいですね…。しかし、生活のことを考えると僕の場合は諦めるしか…。ゲームだと、買ってクリアして売れば、購入時とさほど変わらない金額で売れるので、ほとんどお金は減らないのですが、36枚組全集は、ずっと手元に持っておくものですから…。スカルラッティ好きで、お金に困っていないお方々には、とてもお買い得な全集BOXだと思います。
スカルラッティは、同時期の作曲家であるバッハやヘンデルに比べるとマイナーな作曲家ですが、彼の鍵盤楽器曲(チェンバロ曲、鍵盤楽器曲は応用性が高く、ピアノ曲やキーボード曲としても弾ける)は、当時最高の作曲家とされる音楽の父ヨハン・セバスチャン・バッハ以上の鍵盤楽器曲であると僕は思いますね。スカルラッティは、鍵盤楽器曲に関しては、ショパンの鍵盤楽器曲と方向性は違いますが(ショパンが「静の美」だとするとスカルラッティは「動の美」です)、音楽作曲分野全体としてはショパンと並ぶ、鍵盤楽器作曲家の最高峰に位置する作曲家であり、その曲は鍵盤楽器曲の最高のものであると僕は思います。お勧めです。まだ聴いたことがないお方々は、ホロヴィッツのスカルラッティ・ソナタをどうか聴いてみて欲しいです。この文章を書いている今もBGMとして流れているのを聴いていまして、言葉にし尽くせぬ、本当に素晴らしいアルバムですね…。
参考作品(amazon)
スカルラッティ:ソナタ集
スカルラッティ:ソナタ全集(36枚組)
Collection Complete Piano Music
D.スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集
Scarlatti Dialogues
クラシックストア
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2010年07月06日 22:52
Sacred Music
Milestones: 30 Years of Chandos
前回のエントリ(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1218185.html)、紹介させて頂いたハルモニア・ムンディの宗教音楽BOX、今みたら(7/6午後11時現在)、また値段が下がって、5740円になっていますね。凄い価格破壊だ…。普通に買うと希少アルバムで1枚3000円程度はどうしてもしてしまうキリスト教初期〜ゴシック期〜ルネサンス期(ポリフォニー)の古代〜中世宗教合唱音楽まで沢山入った凄い30枚組です。これだけ入って5740円だと、普通に1枚、2枚組の宗教合唱音楽アルバムをコツコツ買っていた僕は…。良い音楽が安くなるのは素晴らしいことですが、ここまで下がると、1枚組、2枚組といった通常アルバムで買っていた僕としては、複雑な思いもなきにしもあらずです…。

Sacred Music
ヘレヴェッヘの各種レクイエムだけでも5740円の元が取れて、その他、あまり聴かれることのない古い西欧の宗教合唱曲なども沢山入っていて、お勧めのBOXですね。ハルモニア・ムンディはクラシック・宗教音楽に高い定評のあるレーベルです。素晴らしい安さですね…。HMVよりも安いです(HMVは単品8600円、HMV三点買ってマルチバイ特価にしても6020円)。お勧めです。常に流しておくBGMにして毎日アルバムを取り換えても当分持ちますよ〜。
マイナーなクラシック音楽の総集BOXであるシャンドスの30周年記念30枚組BOX「Milestones: 30 Years of Chandos」も6000円になっていますね。クラシック音楽BOXどんどん安くなる…。二十年〜十年ぐらい前、これらのアルバムをアルバム1枚3000円でコツコツ買っていた僕としては、複雑な気持ちですね…。気持ちを切り替えないと…。良い音楽が安くなり大勢の人々の手に入ることは、間違いなく良いことではありますから、喜ばしいことですね…。

Milestones: 30 Years of Chandos
最後に両方の収録内容、書いておきますね。
「Sacred Music」
CD1 キリスト教初期の賛美歌集
アンブロジア聖歌、5世紀の聖歌、古代ローマの賛美歌(ビザンティン7-8世紀)、Beneventan(南イタリア)、賛美歌(7-11世紀)、モサラベ聖歌(7-11世紀)、古代ローマの賛美歌(6-13世紀)
マルセル・ペレス(指揮)アンサンブル・オルガヌム
CD2 グレゴリオ聖歌
・ユニベルシ・クィ・テ・エククスペクタント
ドミニク・ヴェラール(T)
・レクィエム
アルフレート・デラー(指揮)デラー・コンソート
・西暦1000年:この世の終わりのためのミサ曲〜アニュス・デイほか
アノニマス4
・カリクスティヌス写本(1150頃)より〜サンティアゴの奇蹟ほか
アノニマス4
・Cistercian 聖歌(12世紀)
マルセル・ペレス(指揮)、アンサンブル・オルガヌム
・マグヌス・リベル・オルガニ(12世紀)
ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
CD3 ポリフォニーの誕生
・アキテーヌのポリフォニー(12世紀)(サン=マルシャル聖堂/リモージュ)
マルセル・ペレス(指揮)アンサンブル・オルガヌム
・ノートル・ダム楽派(12世紀)
マルセル・ペレス(指揮)アンサンブル・オルガヌム
・レオナン:プロプテル・ヴェリタテム
ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
・ペロタン:Graduel Viderunt omnesほか
ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
・バンベルク写本のホケトゥス(13世紀)
ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
・13世紀のマリアの歌
アノニマス4
・ブルターニューのグラドゥアーレ(13,14世紀)
マルセル・ペレス(指揮)アンサンブル・オルガヌム
・イギリスのレディー・ミサ(13,14世紀)
アノニマス4
CD4 ポリフォニー芸術の爛熟
アルス・アンティカ
[ノートル・ダム楽派] 作曲者不肖Virgo flagellator
[ペロティヌス楽派] 作曲者不肖:Mors
ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
[14世紀の英国] Campanis cum cymbalis. Honoremus Dominam、Worldes blisse have good day (Benedicamus Domino)、Valde mane diluculo、Ovet mundus letabundus
ポール・ヒリアー(指揮)、ヒリアード・アンサンブル
アルス・ノヴァ&前ルネッサンス
・デュファイ:アヴェ・レジナ・チェロルム
オルランド・コンソート
・ダンスタブル:サルヴェ・スケマ・サンクティタティス、サルヴェ・サルス・セルヴロルム、カンタント・チェリ・アグミナ
オルランド・コンソート
・プルンマー:アンナ・マーテル・マトリス・クリスティ
ヒリアード・アンサンブル
ルネッサンス
・ジョスカン・デプレ:サルヴェ・レジーナ
シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指揮)
・クレマン・ジャヌカン:コングレガーティ・スント
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、ドミニク・ヴィス(C-T)
・ウィリアム・バード:宗教歌集より
デラー・コンソート、マーク・デラー
・ジェズアルド:トリブラシオネム・エ・ドロレム
・ジェズアルド:エッケ・コモド・モリトゥール・ジュストゥス
ヘレヴェッヘ(指揮)ヨーロッパ声楽アンサンブル
・ハンス=レオ・ハスラー:アド・ドミヌム
ヘレヴェッヘ(指揮)ヨーロッパ声楽アンサンブル
CD5 ルネッサンス中期のポリフォニー(1)
・マショー:ノートルダム・ミサ
ポール・ヒリアー(指揮)エストニア室内フィルハーモニー合唱団
・ジョスカン・デプレ:ミサ・パンジェ・リングア
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、ドミニク・ヴィス
・クレマン・ジャヌカン:ミサ『戦争』
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、ドミニク・ヴィス
CD6 ルネッサンス中期のポリフォニー(2)
・ラッスス:ミサ『Tous les regretz』
ウエルガス・アンサンブル、パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
・パレストリーナ:ミサ・ヴィリ・ガリレイ
ヘレヴェッヘ
・ウィリアム・バード:4つの声のためのミサ
プロ・アルテ・シンガーズ、ポール・ヒリアー(指揮)
CD7 バロックのプティ・モテ&グラン・モテ
≪グラン・モテ≫
・アンリ・デュモン(1610-1684) :メモラーレ
シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指揮)
・リュリ:怒りの日
シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指揮)
・ドラランド:スーペル・フルミナ・バビロニス
レザール・フロリサン、クリスティ(指揮)
・シャルパンティエ:テ・デウム
レザール・フロリサン、クリスティ(指揮)
≪プティ・モテ≫
・リュリ:アヴェ・チェリ
レザール・フロリサン、クリスティ(指揮)
・ドラランド:ミゼラトール・エ・ミゼリコール
レザール・フロリサン、クリスティ(指揮)
CD8 哀歌、ルソン・ド・テネブル
・マッサイーノ:聖週間における預言者エレミアの哀歌のための音楽より
ウエルガス・アンサンブル、パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
・ラッスス:エレミアの哀歌より
ウエルガス・アンサンブル、パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
・シャルパンティエ:水曜日のためのルソン・ド・テネブル
コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス(指揮)
・クープラン:ルソン・ド・テネブル
コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス(指揮)
・クシェネク:預言者エレミアの哀歌
マーカス・クリード(指揮)RIAS室内合唱団
CD9-10 バロックの晩課
・モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
・ロヴェッタ:ルイ14世のためのヴェネツィアの晩課
カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指揮)
CD11-16 オラトリオ
・A.スカルラッティ:オラトリオ『殺人の始まり』
ヤーコプス
・ヘンデル:メサイア
クリスティ(指揮)レザール・フロリサン
・メンデルスゾーン:聖パウロ
ヘレヴェッヘ
CD17 宗教改革期の音楽(1)
・セルミジ(c.1490-1562):『花咲く齢に生きる限り』
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
・レスカトール:『世の虚しさとうつろい易さについての八行詩』より
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
・トマス・タリス:大司教パーカーのための9 つの詩編歌
スティレ・アンティコ
・パーセル(1659-1695):主よ、われらの攻めを忘れてください
コレギウム・ヴォカーレ、ヘレヴェッヘ(指揮)
・シュッツ:ドイツ鎮魂ミサの形式によるコンチェルト
シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指揮)
・ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):ドイツ・カンタータより
カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指揮)
・J.S. バッハ:ミサ・ブレヴィス ヘ長調BWV 233
カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指揮)
CD18-19 宗教改革の時代の音楽(2)
・J. S. バッハ:クリスマス・オラトリオ
ルネ・ヤーコプス
CD20 スターバト・マーテル
・G.B.ペルゴレージ:スターバト・マーテル
コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス
・ボッケリーニ:スターバト・マーテル
コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス
・ボッケリーニ:スターバト・マーテルG. 532(初稿)
アニェス・メロン(S)、アンサンブル415、キアラ・バンキーニ(指、Vn)
CD21 スターバト・マーテルその2
・ヴィヴァルディ:スターバト・マーテルRV621
アンドレアス・ショル(C-T)、アンサンブル415、キアラ・バンキーニ
・ロッシーニ:スターバト・マーテル
クリード(指揮)、RIAS室内合唱団
CD22 レクィエムその1
・W.A.モーツァルト:レクィエムK. 626
ヘレヴェッヘ(指揮)
CD23 レクィエムその2
・ブラームス:ドイツ・レクィエム
ヘレヴェッヘ
CD24 レクィエムその3
・フォーレ:レクィエム(1893年室内楽稿)
ヘレヴェッヘ(指揮)
・デュリュフレ:レクィエム Op.9〜合唱、小管弦楽とオルガン版(第3 稿)
ビル・アイヴス(指揮) オックスフォード・マグダレン・カレッジ合唱団、エ
ングリッシュ・シンフォニア
CD25 近代(1)
・ベートーヴェン:ミサ・ソレムニスop.123 ニ長調
ヘレヴェッヘ(指揮)
CD26 近代(2)
メンデルスゾーン:詩編集
・詩篇第100番『全地よ、主に向かって喜びの声をあげよ』
・詩篇第2番Op. 78−1
・詩篇第43番Op. 78−2
・詩篇第22番Op. 78−3
・コラールモテット『われら人生の半ばにありて』Op. 23−3
・モテット『主よ、今こそあなたは、このしもべを』Op. 69−1
・モテット『全地よ、主にあって喜べ』『わたしの魂は主をあがめ』
・ミサ・ブレヴィス〔『キリエ・エレイソン』『天にまします神に栄光あれ』『聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな』〕
・『主よ、われらが願いに慈悲をたれたまえ』
マーカス・クリード(指揮)RIAS室内合唱団
ブルックナー:モテット集〜アヴェ・マリアほか
ヘレヴェッヘ(指揮)シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
CD27-28 近代(3)-(4)
・プーランク:悔悟節のための4つのモテット(1938〜39)
・プーランク:サルヴェ・レジーナ
・プーランク:クリスマスの4つのモテット(1952)
・プーランク:ミサ ト長調
RIAS室内合唱団、クリード(指揮)
・バーンスタイン:ミサ
ベルリン・ドイツ交響楽団、ケント・ナガノ(指揮)
CD29 東方正教会の音楽
・ラフマニノフ:晩祷op.37
ポール・ヒリアー(指揮)エストニア室内フィルハーモニー合唱団
17, 18 世紀の東方正教会の聖歌〜ボルトニャンスキー、サルティ、ティトフ、ガルッピ、ディレツキ、ヴェデルらの作品
ポール・ヒリアー(指揮)エストニア室内フィルハーモニー合唱団
CD30 pdfデータ収録のCD-ROM
すべての楽曲の原語歌詞(日本語は含みません)データを収録
「Milestones: 30 Years of Chandos」
CD1
キングズ・シンガーズ〜オリジナル・デビュー・レコーディング
― サンシャイン ギルバート、シモンス:南京豆売り/トラディショナル・ソング(ラングフォード編):シェナンドー河/トラディショナル・ソング(ラングフォード編):熟したサクランボ/ガーシュウィン(ヘイワード編):サマー・タイム/プラード、ルナ・デ・ラ・フエンテ、ラッセル:タイム・ワズ/トラディショナル・ソング(サイモン&ガーファンクル編):スカボロー・フェアチャイコフスキー(ラングフォード編):ただ憧れを知る人だけが/トラディショナル・ソング(ラングフォード編):リンステッド市場/トラディショナル・ソング(ラングフォード編):樫とトリネコ/バカラック、デイヴィッド:素晴らしき恋人たち/トラディショナル・ソング(ラングフォード編):朝霧にそよぐ風/ティオムキン、ウェブスター:遥かなるアラモ/グッドウィン:ホワット・カインド・オブ・シングス
■録音:1970 年、オリンピック・スタジオ(ロンドン)
CD2
フンメル:ピアノ協奏曲集 ―― ピアノ協奏曲第2 番イ短調Op.85 /ピアノ協奏曲第3 番ロ短調Op.89
■録音:1986 年9 月22 日− 23 日、オール・セインツ教会(ロンドン)
CD3
ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲 ―― ピアノ三重奏曲第1 番ト短調《悲しみの三重奏曲》Op.posth /ピアノ三重奏曲第2 番ニ短調《悲しみの三重奏曲》Op.9
■録音:1983 年6 月1 日、セント・ジョージ教会(ロンドン)
CD4
コレリ大尉のマンドリン〜ルイ・ド・ベニエールの小説からの音楽―― ヴィヴァルディ:協奏曲ハ長調RV.425 /フンメル:マンドリン協奏曲ト長調より/ジュリアーニ:大ソナタOp.85 /ペルシキーニ:ポルチャ・バリアータ/カラーチェ:愛はゆりかごOp.133 /パルンボ:小ボレロ/サグレラス:はちどり/ヴィラ=ロボス:ショーロ第1 番、前奏曲第1 番/ラウロ:4 つのベネズエラ風ワルツ/バリオス:悲しみのショーロ、蜂/リョベート:聖母の御子、アメリアの遺言、先生/作曲者不詳:私の悲しみ/ロメロ:アンダルシア組曲より ソレアレス/トゥリーナ:タレルガ讃Op.69 より ソレアレス
■録音:1999 年7 月15 日− 17 日、ジャックリーヌ・デュ・プレ音楽館(オックスフォード)
CD5
ヴォーン=ウィリアムズ:ロンドン交響曲(交響曲第2 番)〜 1913年原典版(世界初録音)/バターワース:青柳の堤
■録音:2000 年12 月18 日− 19 日、オール・セインツ教会(ロンドン)
CD6
ホルスト:組曲《惑星》Op.32
■録音:1979 年7 月2 日− 3 日、ヘンリー・ウッド・ホール(グラスゴー)
CD7
プロコフィエフ:交響曲第6 番変ホ短調Op.111 /組曲《ワルツ集》Op.110 より 宮殿にて、新年の舞踏会、幸福
■録音:1984 年8 月25 日− 26 日、グラスゴー・シティ・ホール(グラスゴー)
CD8
チャイコフスキー:交響曲第5 番ホ短調Op.64
■録音:1984 年1 月26 日− 27 日、オスロ・コンサート・ホール(オスロ)
CD9
レスピーギ:バレエ組曲《シバの女王ベルキス》/《変容》(12 のモードゥス)管弦楽のための主題と変容
■録音:1985 年1 月21 日− 22 日、オール・セインツ教会(ロンドン)
CD10
バックス:交響曲第4 番/交響詩《ティタンジェル城》
■録音:1983 年4 月10 日− 11 日、アルスター・ホール(ベルファスト)
CD11
ハーティ:喜劇的序曲/アイルランド交響曲
■録音:1980 年10 月、アルスター・ホール(ベルファスト)
CD12
エルガー:愛の挨拶〜ヴァイオリン名曲集 ―― 愛の挨拶Op.12 /愛の言葉Op.13 /月の光〜序曲《南国にて》より/ため息Op.70 /夜の歌Op.15-1 /朝の歌Op.15-2 / 6 つの易しい小品Op.22 /ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.82
■録音:1984 年1 月6 日− 7 日、セント・ジョージ教会(ロンドン)
CD13
フンメル:ミサ曲集Vol.1 ―― ミサ曲ニ長調Op.111 /オッフェルトリウム〜恵み深き乙女/ミサ曲変ロ長調Op.77
■録音:2001 年10 月1 日− 3 日、ブラック・ヒース・ホール(ロ
ンドン)
CD14
ザ・コンプリート・チャンピオンズ ―― ヒートン:コンテストのた
めの音楽/ロイド:ロイヤル・パークス/ヴィンター:サリュート・
トゥ・ユース/マッケイブ:クラウドキャッチャー・フェルズ
■録音:1986 年1 月21 日− 22 日、デュースベリー・タウン・ホール(ウェスト・ヨークシャー)
CD15
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1 番イ短調Op.99 /ヴァイオリン協奏曲第2 番嬰ハ短調Op.129
■録音:1989 年10 月16 日− 17 日、グラスゴー・シティ・ホール(グラスゴー)
CD16
R・シュトラウス:歌劇《ばらの騎士》(ハイライト/英語歌唱)
■録音:1998 年12 月14 日− 16 日& 18 日、ブラックヒース・ホール(ロンドン)
CD17
モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ〜ヴァンハル:交響曲集 ―― 交響曲ト短調/交響曲ニ長調/交響曲ハ短調
■録音:1997 年3 月4 日− 5 日、ブラックヒース・ホール(ロンドン)
CD18
グレインジャー:管弦楽作品集 ―― モールバラ公爵のファンファーレ/コロニアル・ソング/イングリッシュ・ダンス/シェパーズ・ヘイ(羊飼いの歌)/三人の仲間がいた/フィッシャーの水夫宿/われら夢見し者たち/収穫の讃歌/楽しい鐘の音/ウォーキング・チューン/組曲《早わかり》/森の茂み
■録音:1996 年6 月27 日− 29 日、マンチェスター新放送センター(マンチェスター)
CD19
スタンフォード:歌曲集《海の歌》/艦隊のバラード/歌曲集《艦隊の歌》
■録音:2005 年7 月6 日− 8 日、ブラングウィン・ホール(スウォンジー)
CD20
リリ・ブーランジェ:詩篇第24 番《地とそこに満ちるもの》/音楽
的対話劇《ファウストとエレーヌ》/悲しき夕べに/春の朝に/詩篇第130 番《深き淵より》
■録音:2000 年5 月、マンチェスター新放送センター&ブリッジ・ウォーター・ホール(マンチェスター)
CD21
ヘンデル:シャンドス・アンセムVol.1 ―― アンセム1 〜主に向って喜ばしき声をあげよ(詩篇100)/アンセム2 〜われに主に依り頼む(詩篇9、11、12、13)/アンセム3 〜われを憐れみたまえ(詩篇51)
■録音:1987 年11 月30 日− 12 月2 日、セント・ジュード教会(ロンドン)
CD22
グレチャニノフ:受難週Op.58
■録音:2004 年3 月26 日− 27 日、ブレスト・サクラメント教会(カンザス・シティ)
CD23
ウォルトン:映画音楽集Vol.3 ―― ヘンリー5 世〜シェイクスピアのシナリオ(クリストファー・パーマー編)/《フィッツウィリアムのヴァージナルブック》より/《オーヴェルニュの歌》より
■録音:1990 年5 月14 日− 15 日、セント・ジュード教会(ロンドン)
CD24
ヴォーン=ウィリアムズ:南極のスコット〜映画音楽集Vol.1 ――《 南極のスコット》〜完全版による世界初録音(スティーヴン・ホッガー編)/《沿岸警備隊》組曲/《人々の土地》(スティーヴン・ホッガー編)
■録音:2002 年3 月12 日& 21 日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7(マンチェスター)
CD25
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(原典版)/コダーイ:ハンガリー詩篇Op.13
■録音:1994 年1 月21 日− 22 日& 24 日、デンマーク放送コンサート・ホール(コペンハーゲン)
CD26
ショパン:27 の練習曲 ― ― 12 の練習曲Op.10 / 12 の練習曲Op.25 / 3 つの新しい練習曲
■録音:1986 年4 月9 日− 10 日& 7 月13 日、モールティング・スネイプ(サフォーク)
CD27
ディーリアス:バリトン、合唱と管弦楽のための《海流》/二重合唱と管弦楽のための《告別の歌》/メゾ・ソプラノ、バリトン、合唱と管弦楽のための《日没の歌》
■録音:1992 年2 月27 日− 28 日、ウェセックス・ホール(イギリス)
CD28
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1 番ハ短調Op.35 /室内交響曲Op.110a(弦楽四重奏第8 番より、バルシャイの編曲)
■録音:1984 年8 月、サン・ピエール・アポートル教会(モントリオール)
CD29
パーセル:歌劇《ディドとエネアス》
■録音:1981 年1 月3 日− 5 日、ロスリン・ヒル教会(ロンドン)
CD30
アルビノーニ:オーボエ協奏曲集 ―― オーボエ協奏曲変ロ長調Op.7-3 /オーボエ協奏曲ヘ長調Op.7-9 /オーボエ協奏曲ハ長調Op.9-5 /オーボエ協奏曲ト短調Op.9-8 /オーボエ協奏曲ハ長調Op.7-12 /オーボエ協奏曲変ロ長調Op.9-11 /オーボエ協奏曲ニ短調
Op.9-2 /オーボエ協奏曲ニ長調Op.7-6
■録音:1995 年1 月16 日− 18 日、セント・ジュード教会(ロンドン)
参考作品(amazon)
Sacred Music
Milestones: 30 Years of Chandos
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Milestones: 30 Years of Chandos
前回のエントリ(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1218185.html)、紹介させて頂いたハルモニア・ムンディの宗教音楽BOX、今みたら(7/6午後11時現在)、また値段が下がって、5740円になっていますね。凄い価格破壊だ…。普通に買うと希少アルバムで1枚3000円程度はどうしてもしてしまうキリスト教初期〜ゴシック期〜ルネサンス期(ポリフォニー)の古代〜中世宗教合唱音楽まで沢山入った凄い30枚組です。これだけ入って5740円だと、普通に1枚、2枚組の宗教合唱音楽アルバムをコツコツ買っていた僕は…。良い音楽が安くなるのは素晴らしいことですが、ここまで下がると、1枚組、2枚組といった通常アルバムで買っていた僕としては、複雑な思いもなきにしもあらずです…。

Sacred Music
ヘレヴェッヘの各種レクイエムだけでも5740円の元が取れて、その他、あまり聴かれることのない古い西欧の宗教合唱曲なども沢山入っていて、お勧めのBOXですね。ハルモニア・ムンディはクラシック・宗教音楽に高い定評のあるレーベルです。素晴らしい安さですね…。HMVよりも安いです(HMVは単品8600円、HMV三点買ってマルチバイ特価にしても6020円)。お勧めです。常に流しておくBGMにして毎日アルバムを取り換えても当分持ちますよ〜。
マイナーなクラシック音楽の総集BOXであるシャンドスの30周年記念30枚組BOX「Milestones: 30 Years of Chandos」も6000円になっていますね。クラシック音楽BOXどんどん安くなる…。二十年〜十年ぐらい前、これらのアルバムをアルバム1枚3000円でコツコツ買っていた僕としては、複雑な気持ちですね…。気持ちを切り替えないと…。良い音楽が安くなり大勢の人々の手に入ることは、間違いなく良いことではありますから、喜ばしいことですね…。

Milestones: 30 Years of Chandos
最後に両方の収録内容、書いておきますね。
「Sacred Music」
CD1 キリスト教初期の賛美歌集
アンブロジア聖歌、5世紀の聖歌、古代ローマの賛美歌(ビザンティン7-8世紀)、Beneventan(南イタリア)、賛美歌(7-11世紀)、モサラベ聖歌(7-11世紀)、古代ローマの賛美歌(6-13世紀)
マルセル・ペレス(指揮)アンサンブル・オルガヌム
CD2 グレゴリオ聖歌
・ユニベルシ・クィ・テ・エククスペクタント
ドミニク・ヴェラール(T)
・レクィエム
アルフレート・デラー(指揮)デラー・コンソート
・西暦1000年:この世の終わりのためのミサ曲〜アニュス・デイほか
アノニマス4
・カリクスティヌス写本(1150頃)より〜サンティアゴの奇蹟ほか
アノニマス4
・Cistercian 聖歌(12世紀)
マルセル・ペレス(指揮)、アンサンブル・オルガヌム
・マグヌス・リベル・オルガニ(12世紀)
ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
CD3 ポリフォニーの誕生
・アキテーヌのポリフォニー(12世紀)(サン=マルシャル聖堂/リモージュ)
マルセル・ペレス(指揮)アンサンブル・オルガヌム
・ノートル・ダム楽派(12世紀)
マルセル・ペレス(指揮)アンサンブル・オルガヌム
・レオナン:プロプテル・ヴェリタテム
ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
・ペロタン:Graduel Viderunt omnesほか
ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
・バンベルク写本のホケトゥス(13世紀)
ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
・13世紀のマリアの歌
アノニマス4
・ブルターニューのグラドゥアーレ(13,14世紀)
マルセル・ペレス(指揮)アンサンブル・オルガヌム
・イギリスのレディー・ミサ(13,14世紀)
アノニマス4
CD4 ポリフォニー芸術の爛熟
アルス・アンティカ
[ノートル・ダム楽派] 作曲者不肖Virgo flagellator
[ペロティヌス楽派] 作曲者不肖:Mors
ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
[14世紀の英国] Campanis cum cymbalis. Honoremus Dominam、Worldes blisse have good day (Benedicamus Domino)、Valde mane diluculo、Ovet mundus letabundus
ポール・ヒリアー(指揮)、ヒリアード・アンサンブル
アルス・ノヴァ&前ルネッサンス
・デュファイ:アヴェ・レジナ・チェロルム
オルランド・コンソート
・ダンスタブル:サルヴェ・スケマ・サンクティタティス、サルヴェ・サルス・セルヴロルム、カンタント・チェリ・アグミナ
オルランド・コンソート
・プルンマー:アンナ・マーテル・マトリス・クリスティ
ヒリアード・アンサンブル
ルネッサンス
・ジョスカン・デプレ:サルヴェ・レジーナ
シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指揮)
・クレマン・ジャヌカン:コングレガーティ・スント
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、ドミニク・ヴィス(C-T)
・ウィリアム・バード:宗教歌集より
デラー・コンソート、マーク・デラー
・ジェズアルド:トリブラシオネム・エ・ドロレム
・ジェズアルド:エッケ・コモド・モリトゥール・ジュストゥス
ヘレヴェッヘ(指揮)ヨーロッパ声楽アンサンブル
・ハンス=レオ・ハスラー:アド・ドミヌム
ヘレヴェッヘ(指揮)ヨーロッパ声楽アンサンブル
CD5 ルネッサンス中期のポリフォニー(1)
・マショー:ノートルダム・ミサ
ポール・ヒリアー(指揮)エストニア室内フィルハーモニー合唱団
・ジョスカン・デプレ:ミサ・パンジェ・リングア
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、ドミニク・ヴィス
・クレマン・ジャヌカン:ミサ『戦争』
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、ドミニク・ヴィス
CD6 ルネッサンス中期のポリフォニー(2)
・ラッスス:ミサ『Tous les regretz』
ウエルガス・アンサンブル、パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
・パレストリーナ:ミサ・ヴィリ・ガリレイ
ヘレヴェッヘ
・ウィリアム・バード:4つの声のためのミサ
プロ・アルテ・シンガーズ、ポール・ヒリアー(指揮)
CD7 バロックのプティ・モテ&グラン・モテ
≪グラン・モテ≫
・アンリ・デュモン(1610-1684) :メモラーレ
シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指揮)
・リュリ:怒りの日
シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指揮)
・ドラランド:スーペル・フルミナ・バビロニス
レザール・フロリサン、クリスティ(指揮)
・シャルパンティエ:テ・デウム
レザール・フロリサン、クリスティ(指揮)
≪プティ・モテ≫
・リュリ:アヴェ・チェリ
レザール・フロリサン、クリスティ(指揮)
・ドラランド:ミゼラトール・エ・ミゼリコール
レザール・フロリサン、クリスティ(指揮)
CD8 哀歌、ルソン・ド・テネブル
・マッサイーノ:聖週間における預言者エレミアの哀歌のための音楽より
ウエルガス・アンサンブル、パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
・ラッスス:エレミアの哀歌より
ウエルガス・アンサンブル、パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
・シャルパンティエ:水曜日のためのルソン・ド・テネブル
コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス(指揮)
・クープラン:ルソン・ド・テネブル
コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス(指揮)
・クシェネク:預言者エレミアの哀歌
マーカス・クリード(指揮)RIAS室内合唱団
CD9-10 バロックの晩課
・モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
・ロヴェッタ:ルイ14世のためのヴェネツィアの晩課
カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指揮)
CD11-16 オラトリオ
・A.スカルラッティ:オラトリオ『殺人の始まり』
ヤーコプス
・ヘンデル:メサイア
クリスティ(指揮)レザール・フロリサン
・メンデルスゾーン:聖パウロ
ヘレヴェッヘ
CD17 宗教改革期の音楽(1)
・セルミジ(c.1490-1562):『花咲く齢に生きる限り』
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
・レスカトール:『世の虚しさとうつろい易さについての八行詩』より
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
・トマス・タリス:大司教パーカーのための9 つの詩編歌
スティレ・アンティコ
・パーセル(1659-1695):主よ、われらの攻めを忘れてください
コレギウム・ヴォカーレ、ヘレヴェッヘ(指揮)
・シュッツ:ドイツ鎮魂ミサの形式によるコンチェルト
シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指揮)
・ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):ドイツ・カンタータより
カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指揮)
・J.S. バッハ:ミサ・ブレヴィス ヘ長調BWV 233
カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指揮)
CD18-19 宗教改革の時代の音楽(2)
・J. S. バッハ:クリスマス・オラトリオ
ルネ・ヤーコプス
CD20 スターバト・マーテル
・G.B.ペルゴレージ:スターバト・マーテル
コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス
・ボッケリーニ:スターバト・マーテル
コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス
・ボッケリーニ:スターバト・マーテルG. 532(初稿)
アニェス・メロン(S)、アンサンブル415、キアラ・バンキーニ(指、Vn)
CD21 スターバト・マーテルその2
・ヴィヴァルディ:スターバト・マーテルRV621
アンドレアス・ショル(C-T)、アンサンブル415、キアラ・バンキーニ
・ロッシーニ:スターバト・マーテル
クリード(指揮)、RIAS室内合唱団
CD22 レクィエムその1
・W.A.モーツァルト:レクィエムK. 626
ヘレヴェッヘ(指揮)
CD23 レクィエムその2
・ブラームス:ドイツ・レクィエム
ヘレヴェッヘ
CD24 レクィエムその3
・フォーレ:レクィエム(1893年室内楽稿)
ヘレヴェッヘ(指揮)
・デュリュフレ:レクィエム Op.9〜合唱、小管弦楽とオルガン版(第3 稿)
ビル・アイヴス(指揮) オックスフォード・マグダレン・カレッジ合唱団、エ
ングリッシュ・シンフォニア
CD25 近代(1)
・ベートーヴェン:ミサ・ソレムニスop.123 ニ長調
ヘレヴェッヘ(指揮)
CD26 近代(2)
メンデルスゾーン:詩編集
・詩篇第100番『全地よ、主に向かって喜びの声をあげよ』
・詩篇第2番Op. 78−1
・詩篇第43番Op. 78−2
・詩篇第22番Op. 78−3
・コラールモテット『われら人生の半ばにありて』Op. 23−3
・モテット『主よ、今こそあなたは、このしもべを』Op. 69−1
・モテット『全地よ、主にあって喜べ』『わたしの魂は主をあがめ』
・ミサ・ブレヴィス〔『キリエ・エレイソン』『天にまします神に栄光あれ』『聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな』〕
・『主よ、われらが願いに慈悲をたれたまえ』
マーカス・クリード(指揮)RIAS室内合唱団
ブルックナー:モテット集〜アヴェ・マリアほか
ヘレヴェッヘ(指揮)シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
CD27-28 近代(3)-(4)
・プーランク:悔悟節のための4つのモテット(1938〜39)
・プーランク:サルヴェ・レジーナ
・プーランク:クリスマスの4つのモテット(1952)
・プーランク:ミサ ト長調
RIAS室内合唱団、クリード(指揮)
・バーンスタイン:ミサ
ベルリン・ドイツ交響楽団、ケント・ナガノ(指揮)
CD29 東方正教会の音楽
・ラフマニノフ:晩祷op.37
ポール・ヒリアー(指揮)エストニア室内フィルハーモニー合唱団
17, 18 世紀の東方正教会の聖歌〜ボルトニャンスキー、サルティ、ティトフ、ガルッピ、ディレツキ、ヴェデルらの作品
ポール・ヒリアー(指揮)エストニア室内フィルハーモニー合唱団
CD30 pdfデータ収録のCD-ROM
すべての楽曲の原語歌詞(日本語は含みません)データを収録
「Milestones: 30 Years of Chandos」
CD1
キングズ・シンガーズ〜オリジナル・デビュー・レコーディング
― サンシャイン ギルバート、シモンス:南京豆売り/トラディショナル・ソング(ラングフォード編):シェナンドー河/トラディショナル・ソング(ラングフォード編):熟したサクランボ/ガーシュウィン(ヘイワード編):サマー・タイム/プラード、ルナ・デ・ラ・フエンテ、ラッセル:タイム・ワズ/トラディショナル・ソング(サイモン&ガーファンクル編):スカボロー・フェアチャイコフスキー(ラングフォード編):ただ憧れを知る人だけが/トラディショナル・ソング(ラングフォード編):リンステッド市場/トラディショナル・ソング(ラングフォード編):樫とトリネコ/バカラック、デイヴィッド:素晴らしき恋人たち/トラディショナル・ソング(ラングフォード編):朝霧にそよぐ風/ティオムキン、ウェブスター:遥かなるアラモ/グッドウィン:ホワット・カインド・オブ・シングス
■録音:1970 年、オリンピック・スタジオ(ロンドン)
CD2
フンメル:ピアノ協奏曲集 ―― ピアノ協奏曲第2 番イ短調Op.85 /ピアノ協奏曲第3 番ロ短調Op.89
■録音:1986 年9 月22 日− 23 日、オール・セインツ教会(ロンドン)
CD3
ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲 ―― ピアノ三重奏曲第1 番ト短調《悲しみの三重奏曲》Op.posth /ピアノ三重奏曲第2 番ニ短調《悲しみの三重奏曲》Op.9
■録音:1983 年6 月1 日、セント・ジョージ教会(ロンドン)
CD4
コレリ大尉のマンドリン〜ルイ・ド・ベニエールの小説からの音楽―― ヴィヴァルディ:協奏曲ハ長調RV.425 /フンメル:マンドリン協奏曲ト長調より/ジュリアーニ:大ソナタOp.85 /ペルシキーニ:ポルチャ・バリアータ/カラーチェ:愛はゆりかごOp.133 /パルンボ:小ボレロ/サグレラス:はちどり/ヴィラ=ロボス:ショーロ第1 番、前奏曲第1 番/ラウロ:4 つのベネズエラ風ワルツ/バリオス:悲しみのショーロ、蜂/リョベート:聖母の御子、アメリアの遺言、先生/作曲者不詳:私の悲しみ/ロメロ:アンダルシア組曲より ソレアレス/トゥリーナ:タレルガ讃Op.69 より ソレアレス
■録音:1999 年7 月15 日− 17 日、ジャックリーヌ・デュ・プレ音楽館(オックスフォード)
CD5
ヴォーン=ウィリアムズ:ロンドン交響曲(交響曲第2 番)〜 1913年原典版(世界初録音)/バターワース:青柳の堤
■録音:2000 年12 月18 日− 19 日、オール・セインツ教会(ロンドン)
CD6
ホルスト:組曲《惑星》Op.32
■録音:1979 年7 月2 日− 3 日、ヘンリー・ウッド・ホール(グラスゴー)
CD7
プロコフィエフ:交響曲第6 番変ホ短調Op.111 /組曲《ワルツ集》Op.110 より 宮殿にて、新年の舞踏会、幸福
■録音:1984 年8 月25 日− 26 日、グラスゴー・シティ・ホール(グラスゴー)
CD8
チャイコフスキー:交響曲第5 番ホ短調Op.64
■録音:1984 年1 月26 日− 27 日、オスロ・コンサート・ホール(オスロ)
CD9
レスピーギ:バレエ組曲《シバの女王ベルキス》/《変容》(12 のモードゥス)管弦楽のための主題と変容
■録音:1985 年1 月21 日− 22 日、オール・セインツ教会(ロンドン)
CD10
バックス:交響曲第4 番/交響詩《ティタンジェル城》
■録音:1983 年4 月10 日− 11 日、アルスター・ホール(ベルファスト)
CD11
ハーティ:喜劇的序曲/アイルランド交響曲
■録音:1980 年10 月、アルスター・ホール(ベルファスト)
CD12
エルガー:愛の挨拶〜ヴァイオリン名曲集 ―― 愛の挨拶Op.12 /愛の言葉Op.13 /月の光〜序曲《南国にて》より/ため息Op.70 /夜の歌Op.15-1 /朝の歌Op.15-2 / 6 つの易しい小品Op.22 /ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.82
■録音:1984 年1 月6 日− 7 日、セント・ジョージ教会(ロンドン)
CD13
フンメル:ミサ曲集Vol.1 ―― ミサ曲ニ長調Op.111 /オッフェルトリウム〜恵み深き乙女/ミサ曲変ロ長調Op.77
■録音:2001 年10 月1 日− 3 日、ブラック・ヒース・ホール(ロ
ンドン)
CD14
ザ・コンプリート・チャンピオンズ ―― ヒートン:コンテストのた
めの音楽/ロイド:ロイヤル・パークス/ヴィンター:サリュート・
トゥ・ユース/マッケイブ:クラウドキャッチャー・フェルズ
■録音:1986 年1 月21 日− 22 日、デュースベリー・タウン・ホール(ウェスト・ヨークシャー)
CD15
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1 番イ短調Op.99 /ヴァイオリン協奏曲第2 番嬰ハ短調Op.129
■録音:1989 年10 月16 日− 17 日、グラスゴー・シティ・ホール(グラスゴー)
CD16
R・シュトラウス:歌劇《ばらの騎士》(ハイライト/英語歌唱)
■録音:1998 年12 月14 日− 16 日& 18 日、ブラックヒース・ホール(ロンドン)
CD17
モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ〜ヴァンハル:交響曲集 ―― 交響曲ト短調/交響曲ニ長調/交響曲ハ短調
■録音:1997 年3 月4 日− 5 日、ブラックヒース・ホール(ロンドン)
CD18
グレインジャー:管弦楽作品集 ―― モールバラ公爵のファンファーレ/コロニアル・ソング/イングリッシュ・ダンス/シェパーズ・ヘイ(羊飼いの歌)/三人の仲間がいた/フィッシャーの水夫宿/われら夢見し者たち/収穫の讃歌/楽しい鐘の音/ウォーキング・チューン/組曲《早わかり》/森の茂み
■録音:1996 年6 月27 日− 29 日、マンチェスター新放送センター(マンチェスター)
CD19
スタンフォード:歌曲集《海の歌》/艦隊のバラード/歌曲集《艦隊の歌》
■録音:2005 年7 月6 日− 8 日、ブラングウィン・ホール(スウォンジー)
CD20
リリ・ブーランジェ:詩篇第24 番《地とそこに満ちるもの》/音楽
的対話劇《ファウストとエレーヌ》/悲しき夕べに/春の朝に/詩篇第130 番《深き淵より》
■録音:2000 年5 月、マンチェスター新放送センター&ブリッジ・ウォーター・ホール(マンチェスター)
CD21
ヘンデル:シャンドス・アンセムVol.1 ―― アンセム1 〜主に向って喜ばしき声をあげよ(詩篇100)/アンセム2 〜われに主に依り頼む(詩篇9、11、12、13)/アンセム3 〜われを憐れみたまえ(詩篇51)
■録音:1987 年11 月30 日− 12 月2 日、セント・ジュード教会(ロンドン)
CD22
グレチャニノフ:受難週Op.58
■録音:2004 年3 月26 日− 27 日、ブレスト・サクラメント教会(カンザス・シティ)
CD23
ウォルトン:映画音楽集Vol.3 ―― ヘンリー5 世〜シェイクスピアのシナリオ(クリストファー・パーマー編)/《フィッツウィリアムのヴァージナルブック》より/《オーヴェルニュの歌》より
■録音:1990 年5 月14 日− 15 日、セント・ジュード教会(ロンドン)
CD24
ヴォーン=ウィリアムズ:南極のスコット〜映画音楽集Vol.1 ――《 南極のスコット》〜完全版による世界初録音(スティーヴン・ホッガー編)/《沿岸警備隊》組曲/《人々の土地》(スティーヴン・ホッガー編)
■録音:2002 年3 月12 日& 21 日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7(マンチェスター)
CD25
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(原典版)/コダーイ:ハンガリー詩篇Op.13
■録音:1994 年1 月21 日− 22 日& 24 日、デンマーク放送コンサート・ホール(コペンハーゲン)
CD26
ショパン:27 の練習曲 ― ― 12 の練習曲Op.10 / 12 の練習曲Op.25 / 3 つの新しい練習曲
■録音:1986 年4 月9 日− 10 日& 7 月13 日、モールティング・スネイプ(サフォーク)
CD27
ディーリアス:バリトン、合唱と管弦楽のための《海流》/二重合唱と管弦楽のための《告別の歌》/メゾ・ソプラノ、バリトン、合唱と管弦楽のための《日没の歌》
■録音:1992 年2 月27 日− 28 日、ウェセックス・ホール(イギリス)
CD28
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1 番ハ短調Op.35 /室内交響曲Op.110a(弦楽四重奏第8 番より、バルシャイの編曲)
■録音:1984 年8 月、サン・ピエール・アポートル教会(モントリオール)
CD29
パーセル:歌劇《ディドとエネアス》
■録音:1981 年1 月3 日− 5 日、ロスリン・ヒル教会(ロンドン)
CD30
アルビノーニ:オーボエ協奏曲集 ―― オーボエ協奏曲変ロ長調Op.7-3 /オーボエ協奏曲ヘ長調Op.7-9 /オーボエ協奏曲ハ長調Op.9-5 /オーボエ協奏曲ト短調Op.9-8 /オーボエ協奏曲ハ長調Op.7-12 /オーボエ協奏曲変ロ長調Op.9-11 /オーボエ協奏曲ニ短調
Op.9-2 /オーボエ協奏曲ニ長調Op.7-6
■録音:1995 年1 月16 日− 18 日、セント・ジュード教会(ロンドン)
参考作品(amazon)
Sacred Music
Milestones: 30 Years of Chandos
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Best of the Swingle Singers
Sacred Music
昨日、更新できなくてごめんなさい。体調が良くなく、身体が熱っぽいのと咳が止まらないので、大変心身が辛い状態でぐったりしていました…。ぐったりしていて、読書したり情報を収集することもできないので、何も書くことがなく、申し訳ないです…。
先ほどamazonを見ていたら、クラシック音楽をアカペラで歌うジャズコーラスグループ「スイングル・シンガーズ」のアルバムが600円、驚異的に安くなっていますね。僕は子供の頃からスイングル・シンガーズのファンでして、二十年ぐらい前、アルバムがもっと高い時(昔はアルバム3000円でした)に1枚ずつ購入していたので、当時に比べると驚くほど安くなっていて、隔世の感です…。ベスト盤が600円は超お買い得、とてもお勧めです。

Best of the Swingle Singers
スウィングル・シンガーズがダバダ〜ダバダバダバダ〜ってバッハを歌っているのは淀川長治氏が行っていた日曜洋画劇場解説のエンディングに流れるBGM曲として物凄く有名なので、聴いたことある皆様方も多いかも知れません。この曲はちびまる子ちゃんの漫画でも「ダバダ〜」ってまる子の脳内に流れるBGMとして時々ネタにされていましたね。彼らのスキャット唱法によるバッハのジャズ・コーラスは絶品なので、ぜひ一度聴いてみて欲しいです。新たな感銘を受ける素晴らしいバッハ・ジャズコーラスアレンジです。
上記の引用の通り、スイングル・シンガーズの素晴らしいところは、人間の声を完全に楽器にしているところなんですね。僕は、歌よりも器楽曲の方がずっと好きなんですが、そんな僕でも、スイングル・シンガーズの曲は聴くのがとても好きな、器楽曲のように楽しい音楽ですね。スイングル・シンガーズのアルバムの音楽は、『楽器としてのコーラス』でして、聴いていて、器楽曲のようにコーラスが楽しめます。バッハなどが作曲した宗教音楽の合唱(カンタータ)もそうですが、こういった、人間の声を楽器として高めた音楽は、楽器に比べると不確実性が大きく音域が狭いにも関わらず、なおかつ人間の声の可能性を感じさせる美しさに溢れていて、スイングル・シンガーズや宗教合唱(カンタータ)は、器楽曲と同じように僕の好きな音楽ですね…。
今amazon見たら宗教合唱音楽で有名なハルモニア・ムンディの30枚組の宗教合唱音楽BOX「Sacred Music」も驚異的に安くなっていますね…。以前は10000円超えだったのが、7000円台になっていて、これまたお買い得です。宗教合唱音楽好きにはこちらのボックスセットもお勧めです。人間の声を楽器として扱うということに関して、最高度にその技術を美的に洗練させて高めたのは、宗教合唱音楽、賛美歌やレクイエム、受難曲、カンタータだと思います。

Sacred Music
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昨日、更新できなくてごめんなさい。体調が良くなく、身体が熱っぽいのと咳が止まらないので、大変心身が辛い状態でぐったりしていました…。ぐったりしていて、読書したり情報を収集することもできないので、何も書くことがなく、申し訳ないです…。
先ほどamazonを見ていたら、クラシック音楽をアカペラで歌うジャズコーラスグループ「スイングル・シンガーズ」のアルバムが600円、驚異的に安くなっていますね。僕は子供の頃からスイングル・シンガーズのファンでして、二十年ぐらい前、アルバムがもっと高い時(昔はアルバム3000円でした)に1枚ずつ購入していたので、当時に比べると驚くほど安くなっていて、隔世の感です…。ベスト盤が600円は超お買い得、とてもお勧めです。

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スウィングル・シンガーズがダバダ〜ダバダバダバダ〜ってバッハを歌っているのは淀川長治氏が行っていた日曜洋画劇場解説のエンディングに流れるBGM曲として物凄く有名なので、聴いたことある皆様方も多いかも知れません。この曲はちびまる子ちゃんの漫画でも「ダバダ〜」ってまる子の脳内に流れるBGMとして時々ネタにされていましたね。彼らのスキャット唱法によるバッハのジャズ・コーラスは絶品なので、ぜひ一度聴いてみて欲しいです。新たな感銘を受ける素晴らしいバッハ・ジャズコーラスアレンジです。
ウィキペディア「スキャット」
スキャット (Scat)とは、主にジャズで使われる歌唱法で、意味のない音(例えば「ダバダバ」「ドゥビドゥビ」といったような)をメロディーにあわせて即興的(アドリブ)に歌うこと。この歌唱法は、「歌」というよりも声を一つの楽器として表現することが目的である。ジャズ・ミュージシャンのルイ・アームストロングが第一人者として知られる。
スイングルはドイツ音楽というよりは西欧音楽の父祖ともいうべき音楽史上の巨匠ヨハン・セバスチャン・バッハの名曲、特にピアノの前身であるクラヴィコード、ハープシーコード、オルガンの為に書かれた曲を素材に、音域の広い鍵盤楽器の音域より遥かに音域の狭い声域に絶妙なアレンジをほどこし、原曲のニュアンスのヴォイシング化(声楽化)に成功させています。
もうひとつ、スイングルのユニークなアイデアは、バッハの旋律、ポリフォニックなサウンドをモダン・ジャズのリズムに乗せていることで、ここではバッハの原曲が忠実に歌われながら感覚的にバッハを完全に20世紀現代のものにしています。
(スイングル・シンガーズ「ジャズ・セバスチャン・バッハ」ライナーノーツより)
スイングル・シンガーズの演奏スタイルは、これまたあらためていうまでもないかもしれないけれど、歌詞なしで歌うスキャット唱法を自由自在に駆使してのコーラスだ。ダバダバダとかルルルルルといったスキャットが、日本でもこれほどポピュラーになったのは、スイングル・シンガーズのレコードがヒットしてからのことだ、といっても良いにちがいない。もっとも念のために付け加えておくと、スキャット唱法の創始者はジャズの巨人ルイ・アームストロングだといわれている。(中略)
スイングル・シンガーズの演奏の特色と魅力は、いわゆるクラシックの声楽曲ではなく、楽器で演奏される器楽曲、しかもかなり編成の大きい作品までも取り上げ、原曲の構成や曲想をできるだけrこわさずに、ジャズ的な表現を持ったスキャット唱法で演奏する、というところにある。いいかえれば、クラシック音楽の単なるジャズ・コーラス化ではない、単にジャズ風にアレンジしたコーラスではないということだ。
つまり、スイングル・シンガーズの演奏は、人間の声がいわゆる声楽的な表現力の他に、楽器的な表現力をどれほど持ちえているのか、ということを明らかにしている。別な言い方をすれば、声はどれほど楽器たりえるか、ということだ。そしてそのことは、聴き手にとって大きな魅力であると同時に、大きな驚きでもあるに違いない。
(スイングル・シンガーズ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」ライナーノーツより)
上記の引用の通り、スイングル・シンガーズの素晴らしいところは、人間の声を完全に楽器にしているところなんですね。僕は、歌よりも器楽曲の方がずっと好きなんですが、そんな僕でも、スイングル・シンガーズの曲は聴くのがとても好きな、器楽曲のように楽しい音楽ですね。スイングル・シンガーズのアルバムの音楽は、『楽器としてのコーラス』でして、聴いていて、器楽曲のようにコーラスが楽しめます。バッハなどが作曲した宗教音楽の合唱(カンタータ)もそうですが、こういった、人間の声を楽器として高めた音楽は、楽器に比べると不確実性が大きく音域が狭いにも関わらず、なおかつ人間の声の可能性を感じさせる美しさに溢れていて、スイングル・シンガーズや宗教合唱(カンタータ)は、器楽曲と同じように僕の好きな音楽ですね…。
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Sacred Music
参考作品(amazon)
Best of the Swingle Singers
Sacred Music
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2010年07月04日 21:46
展覧会の絵(K2HD/紙ジャケット仕様)
心身の調子が良くなく、あまり更新できなくてごめんなさい。最近は生活苦と大きな心痛で夜眠れず、昼間も心痛でお腹が痛いのがずっと続いて、ぐったりしていることが多いです…。今日の昼間はぐったりしながら、図書館で借りたジョー・シュライバーのホラー小説「屍車」を、エマーソン・レイク&パーマーの名作ロックアレンジクラシック「展覧会の絵」を聴きながら読んでいました。
シュライバーの「屍車」は…、そこそことしか言い様のないホラー小説でした。この作品はホラー小説家シュライバーの処女作にして、2006年のアメリカで「キング、クーンツの再来」と大絶賛されたホラー小説ですが、なんというか、日本の角川ホラー小説大賞の佳作レベルと同程度か、やや落ちるという感じの作品で、ホラー小説大賞は取れない出来だと思います。これでは、キングやクーンツに並んでいるとは全く思えないというのが、正直な感想です…。
この「屍車」、ロードノベルなゾンビホラーですが、車で走り回ることでどんどん物語が進むロードノベルにしては全然スピード感覚がないんですね。疾走感あるロードノベルということで言えば、ケッチャムのロードノベルホラー「ロード・キル」の方が数千倍は出来が良いです。ケッチャムの作品だと、主人公側のメインの登場人物であっても平然と殺されるので、先の展開が予想できず、どきどきはらはらしながら読めるんですが、この「屍車」だと、主人公側のメインの登場人物が主人公の女性とその娘である赤ん坊の二人しかおらず、アメリカのエンタメ系ホラー小説で赤ん坊や女性主人公が殺されるという事はほぼ100%ないので、『ああ…どちらも無事に助かるんだろうなあ…』と先が読めてしまいます。
しかも、悪役がダメですね…。悪役が凄まじく饒舌でベラベラと物語の根幹となるネタを携帯電話で喋り捲って明かしまくるんですよ。なんでこの悪役はこんなに携帯大好きなお喋り好きなのか…。悪役は何世紀もの時を生きる超常的な大亡霊の筈なのに、威厳も風格も何もない、単なるそこら辺のチンピラっぽい雑魚キャラです。しかも意味もなくベラベラとネタを明かす携帯でのお喋り好き…。これじゃあ、日本の三流ミステリTVドラマに出てくる『崖際にて動機とトリックをベラベラと突然喋り始める犯人』と変わりませんよ…。これ読んで、このレベルの新人作者が絶賛されるということは、モダンホラーの本場アメリカでも、現在の日本と同じように、若手の有望なホラー小説家が全然出てこない状況で困っているんだろうなあと思いました…。
シュライバー「屍車」、暇つぶしの気持ちで、あまり期待しないで読めば、暇つぶしの役は果たせると思います。ただ、とても、キング、クーンツ、ケッチャムのような名高いホラー作家の小説には並びませんね…。
「屍車」を読むときにBGMにしていた、エマーソン・レイク&パーマー「展覧会の絵」は、何度聴いても素晴らしい名作ですね。クラシックを意欲的にロックシーンに取り込んだロックバンドであるエマーソン・レイク&パーマーが、ムソルグスキーのクラシック音楽「展覧会の絵」をロックアレンジした、彼らの代表作にしてロックアレンジクラシックの最高傑作です。僕はクラシック音楽が大好きで、クラシックをジャズやロックにアレンジしたフュージョン音楽も大好きなのですが、その中でもこれは最高ですね!!まだ聴いたことのないお方々はぜひ一度聴いて見て欲しい作品です。新しいクラシックにして新しいロックの金字塔を打ち立てた歴史的傑作です。
参考作品(amazon)
展覧会の絵(K2HD/紙ジャケット仕様)
屍車 (集英社文庫)
ロード・キル (扶桑社ミステリー)
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心身の調子が良くなく、あまり更新できなくてごめんなさい。最近は生活苦と大きな心痛で夜眠れず、昼間も心痛でお腹が痛いのがずっと続いて、ぐったりしていることが多いです…。今日の昼間はぐったりしながら、図書館で借りたジョー・シュライバーのホラー小説「屍車」を、エマーソン・レイク&パーマーの名作ロックアレンジクラシック「展覧会の絵」を聴きながら読んでいました。
シュライバーの「屍車」は…、そこそことしか言い様のないホラー小説でした。この作品はホラー小説家シュライバーの処女作にして、2006年のアメリカで「キング、クーンツの再来」と大絶賛されたホラー小説ですが、なんというか、日本の角川ホラー小説大賞の佳作レベルと同程度か、やや落ちるという感じの作品で、ホラー小説大賞は取れない出来だと思います。これでは、キングやクーンツに並んでいるとは全く思えないというのが、正直な感想です…。
この「屍車」、ロードノベルなゾンビホラーですが、車で走り回ることでどんどん物語が進むロードノベルにしては全然スピード感覚がないんですね。疾走感あるロードノベルということで言えば、ケッチャムのロードノベルホラー「ロード・キル」の方が数千倍は出来が良いです。ケッチャムの作品だと、主人公側のメインの登場人物であっても平然と殺されるので、先の展開が予想できず、どきどきはらはらしながら読めるんですが、この「屍車」だと、主人公側のメインの登場人物が主人公の女性とその娘である赤ん坊の二人しかおらず、アメリカのエンタメ系ホラー小説で赤ん坊や女性主人公が殺されるという事はほぼ100%ないので、『ああ…どちらも無事に助かるんだろうなあ…』と先が読めてしまいます。
しかも、悪役がダメですね…。悪役が凄まじく饒舌でベラベラと物語の根幹となるネタを携帯電話で喋り捲って明かしまくるんですよ。なんでこの悪役はこんなに携帯大好きなお喋り好きなのか…。悪役は何世紀もの時を生きる超常的な大亡霊の筈なのに、威厳も風格も何もない、単なるそこら辺のチンピラっぽい雑魚キャラです。しかも意味もなくベラベラとネタを明かす携帯でのお喋り好き…。これじゃあ、日本の三流ミステリTVドラマに出てくる『崖際にて動機とトリックをベラベラと突然喋り始める犯人』と変わりませんよ…。これ読んで、このレベルの新人作者が絶賛されるということは、モダンホラーの本場アメリカでも、現在の日本と同じように、若手の有望なホラー小説家が全然出てこない状況で困っているんだろうなあと思いました…。
シュライバー「屍車」、暇つぶしの気持ちで、あまり期待しないで読めば、暇つぶしの役は果たせると思います。ただ、とても、キング、クーンツ、ケッチャムのような名高いホラー作家の小説には並びませんね…。
「屍車」を読むときにBGMにしていた、エマーソン・レイク&パーマー「展覧会の絵」は、何度聴いても素晴らしい名作ですね。クラシックを意欲的にロックシーンに取り込んだロックバンドであるエマーソン・レイク&パーマーが、ムソルグスキーのクラシック音楽「展覧会の絵」をロックアレンジした、彼らの代表作にしてロックアレンジクラシックの最高傑作です。僕はクラシック音楽が大好きで、クラシックをジャズやロックにアレンジしたフュージョン音楽も大好きなのですが、その中でもこれは最高ですね!!まだ聴いたことのないお方々はぜひ一度聴いて見て欲しい作品です。新しいクラシックにして新しいロックの金字塔を打ち立てた歴史的傑作です。
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展覧会の絵(K2HD/紙ジャケット仕様)
屍車 (集英社文庫)
ロード・キル (扶桑社ミステリー)
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2010年07月03日 17:56
フリーゲーム「Colt's Thor Hammer」クリア。最高に面白かったです!!今年プレイしたフリーのRPGでは、らんだむダンジョン(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1163988.html)に並ぶ面白い作品でした。お勧めです!!下記公式サイトさんからDLできますよ〜。
公式サイト 幸せを呼ぶ「まねきぐま」 Colt's Thor Hammer
http://tknowa.blog88.fc2.com/blog-entry-355.html
本作は、主人公が鍛冶屋(作中での呼び名は鍛冶師)として冒険の旅で鍛冶の素材を集めて強力な剣を作ってゆくRPG。本作の特徴としては、とにかくテンポが良いことが挙げられます。強力な武器とか結構簡単に作れるので、主人公をどんどん強化でき、ゲームバランスは軽快、サクサクと物語が進んでゆきます。全くストレスのたまらない、どんどん強くなる軽快な進み具合はとても良いですね!
また、お話も良かった。5〜6時間でクリアできる中篇RPGですが、プレイしている間、展開が面白くて、我を忘れてプレイできました。お話良し、ゲームバランス良し、鍛冶で強力な武器を生成できるシステムも面白く、お勧めのRPGです。ぜひ、皆さんにお勧めするRPGですね!良い作品です。Wiiウェアの「ボクも世界を救いたい」(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1214258.html)もそうですが、気軽にプレイできる、サクサク進むテンポの良いRPGはやっていてとても楽しいですね。今度Wiiで出るドラゴンクエストモンスターバトルロードビクトリーも、サクサクできるタイプのアーケードドラクエなので、Wii版が楽しみです。ゲームは気軽に出来てテンポが良いのが一番ですね!
参考作品(amazon)
ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー
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公式サイト 幸せを呼ぶ「まねきぐま」 Colt's Thor Hammer
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本作は、主人公が鍛冶屋(作中での呼び名は鍛冶師)として冒険の旅で鍛冶の素材を集めて強力な剣を作ってゆくRPG。本作の特徴としては、とにかくテンポが良いことが挙げられます。強力な武器とか結構簡単に作れるので、主人公をどんどん強化でき、ゲームバランスは軽快、サクサクと物語が進んでゆきます。全くストレスのたまらない、どんどん強くなる軽快な進み具合はとても良いですね!
また、お話も良かった。5〜6時間でクリアできる中篇RPGですが、プレイしている間、展開が面白くて、我を忘れてプレイできました。お話良し、ゲームバランス良し、鍛冶で強力な武器を生成できるシステムも面白く、お勧めのRPGです。ぜひ、皆さんにお勧めするRPGですね!良い作品です。Wiiウェアの「ボクも世界を救いたい」(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1214258.html)もそうですが、気軽にプレイできる、サクサク進むテンポの良いRPGはやっていてとても楽しいですね。今度Wiiで出るドラゴンクエストモンスターバトルロードビクトリーも、サクサクできるタイプのアーケードドラクエなので、Wii版が楽しみです。ゲームは気軽に出来てテンポが良いのが一番ですね!
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