今、天恵のようにぱっと閃いたんですが、「けものフレンズ」って、完全に「人類補完機構」シリーズの初期の話と通じ合うところがあるんじゃないでしょうか。人類補完機構の宇宙史における初期を描いた「マーク・エルフ」「昼下がりの女王」(「人類補完機構全短編1」収録)が完全に今のけものフレンズぽい。

人類補完機構の初期の時代を描く、「マーク・エルフ」「昼下がりの女王」の世界は、今から数千年先の未来、壊滅的な戦争によって人類がほぼ絶滅した世界、人類が遺伝子操作で作り出した獣人達、犬族、猫族、熊族などの獣の各種族の獣人達が、人類なき後の地球を平和裏かつ牧歌的に、そして非文明的(獣人達は遺伝子操作により争いや戦いは好まず獣の自己充足を持っているので欲望も強くなく、平和な世界だが文明レベルは低い)に暮らしているんですね。

でもそこは、平和に暮らす獣人達をおびやかすセルリアンもといマンショニャッガーという殺戮兵器が徘徊している世界でもあるんですね。マンショニャッガーはドイツ第六帝国の創り上げた殺戮マシン(ドイツはどれだけ帝国作って戦争やりまくったんだと読んでいて思わず突っ込む)で、ドイツ人以外をすべからく殺戮するマシンであり、ドイツ人の言うことしか従わない厄介なマシンなのです。

そして、時代を遥か遡り第二次世界大戦の時、ドイツの大貴族の科学者がヒトラーの危険性を危惧し最終的にドイツが戦争に負けることを見通して、自分の娘達(ドイツ貴族の美少女姉妹!)を冷凍睡眠装置にいれて冷凍睡眠状態にしてロケットに乗せ、戦火の届かない場所である地球静止軌道に打ち上げるんですね。そして、遥かなる刻を経て、人類なき後の獣人達の地球に再び少女は戻ってくるんですね。

そして、姉妹の片方が冷凍睡眠から目覚め、右も左も分からない遥かな未来の地球に降り立った少女は心優しい獣人達や、恐るべき殺戮マシンでありながら、純粋なるドイツの血統を持つ彼女には騎士の如く従うマンショニャッガーと共に(ドイツ第一主義の殺戮マシンのマンショニャッガーは流石にその後の歴史からはいなくなるんですけど)、活力を失った人類に活力を取りもどし、新たな人類の世界を再生させていく――そして少女は神話となる――というのが、人類補完機構の壮大な宇宙史の始まりなのです。「マーク・エルフ」で降りてきた少女が姉妹のもう片方を呼び寄せる話が「昼下がりの女王」です。

人類補完機構は、コードウェイナー・スミスの創造した壮大な宇宙史でして、幻想とSF性の入り混じった独特の幻想性、そして何より、作者のスミスが動物好き、特に猫が熱狂的に大好きな人物で(ちなみにどうでもいい余談ですが熱狂的に猫が好きなところは私と同じです!!)、人類補完機構の短編「鼠と竜のゲーム」などで、人間と猫がそれこそ完全に心通じ合ったパートナーとなった世界を描いており、なおかつ獣人が、とても魅力的なんです!ぶっちゃけ人類よりも獣人の方を魅力的に描いていることは全作品を通して明らか。

さらに、人類補完機構シリーズ最大の特徴は、人類が遺伝子操作によって創り上げた獣人達が、世界において大いなる役割を果たしているところで、この獣人達こそが人類補完機構シリーズの真の主役といっても過言ではありません。ちなみに外見は獣の特徴と人間の特徴を併せ持った外見であり、まさにけものフレンズ、ケモナー大歓喜です!!(耳が何個あるかは描写されていないので不明ですが、獣の特徴を持った外見であることは書かれているのでケモノ耳はついているような気がするというか読んでいると頭の中のイメージで付いてくる)。

そして何より、猫の獣人の真祖である、人類補完機構シリーズの最大のヒロイン、ク・メル!!ク・メル!ク・メル!ク・メル!ク・メルぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!

失礼しました。まさにコードウェイナー・スミスこそ、早すぎたケモノ萌えの開拓者であったことは昔(1960年代)から指摘されておりますが、「マーク・エルフ」「昼下がりの女王」とけものフレンズの通じあう展開もまた考えられてよいのではないかと思うところであります。そして、ケモノ耳が正義と善と自由と希望と未来と可愛いの全てであるということもけものフレンズ・人類補完機構の全てを通してまた確かなことであるのです。

こてんねこみみ(ク・メル)
http://chemne.hiho.jp/neko/kotenneko2.htm
人類補完機構シリーズ≪猫耳作品としてのみどころ≫

 補完機構シリーズにおける未来では、ほぼ全ての労働が高度な科学技術で機械化されているため、普通の人間(真人と呼ばれます)はほとんど働く必要がありません。しかし、機械の保守点検といった機械自体で補えない単純労働を、動物から作り出された亜人間が担っています。この亜人間たちは人権のない下級民として、奴隷のように真人に仕えているのです。

 下級民には犬、鳥、牛、熊、蛇、カメ等、ベースとなる動物によってバラエティがあり、もちろんその中には猫の下級民も存在しています。その代表格はシリーズ全体を通じてのヒロインともいえる猫娘ク・メルなのですが……。

 実は彼女が『ネコミミ』として描写されている場面は一つもありません!

 元が猫である、猫らしい、という描写は結構あるのですが。基本的に『遊び女(ホステス嬢)として作られている』という以外に外見の描写があいまいで、登場作品ごとに微妙に設定が違っていることもあり、自由な想像が入り込む余地が多いのでしょう。

 なぜか日本では彼女の姿を絵にすると、ネコミミになっていることが多いようです。ネコミミの方が先なのか、ク・メルの方が先なのか私には分かりません。猫耳が今ほどのブームになる以前も、ク・メルのイラストは猫耳だった、という噂を聞いたこともあります。ただ、ク・メルという最古世代の猫娘ヒロイン(初登場はおそらく1961年!)が、今のネコミミに何か影響を与えているに違いない!と、スミス作品の一ファンである私は思うわけなのです。(中略)

  (ク・メルの)外見は、ロッドいわく『オールド・ノース・オーストラリアの女性がみんなラードの袋に思えるほど(文庫版P208)』愛らしく、地球一の魅惑的な美女を生み出すように交配された猫娘。
 
  動きはすばやく、隙が無く、抱きしめたくなるほどかわいくて、休息している時でさえ官能的。しなやかですべすべした体と、赤い髪と鋭い目と幅広いヒップ、野性の鈴のようなソプラノの声、というあたりが具体的な特徴です。ただし、普通の人間から見ると一目で猫娘と分かるらしいのですが……。(耳についての記述がないことに注意。このあたりにク・メルを猫耳と解釈する余地があるのかもしれません)

 ク・メルは『遊び女』として育てられてはいますが、その内面は派手好きでも軽薄でもなく、仕事として与えられた役を完璧に演じきる、どちらかというと知的な娘です。元々群れをつくらない猫の出身であるせいか、身分の上下をあまり気にかけず、誰にでも明るく接します。

最後に、けものフレンズの関連エントリをまとめました。こちらになります(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1921487.html)あと、人類補完機構昔から大好きなので(エヴァが放映される前からファンでした)、ケモナー絵師のみなさんがク・メル書いてくれたら嬉しいなあ…。

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