けものフレンズ第4話視聴。第4話は完全に廃墟と化している人類文明の痕跡、過去にジャパリパークの地下迷宮アトラクションとして作られた施設が今は経年劣化と放置により崩壊した廃墟の地下遺跡として残っていて、そこを探検する話だったんですが、そこに住んでいるツチノコさんが色々なことを知っていて、かなりの謎が解けてきた感じですね。

ツチノコさんは他のフレンズ達が知らない貨幣ジャパリコイン(人類種の文化としての貨幣)の存在や人類文明の痕跡である廃墟の科学技術(遺跡の自動ドアやドアのオートロックシステム)が「人類種という種が残した技術」ということを知っていて、ボスは人類種(カバンちゃん)にしか応答しないロボットであることも知っていた。そして遺跡が「やはりここはヒト(人類種)を楽しませる為にわざわざ作られたんだ」と理解していた。

そして第4話の最大のポイントは、ツチノコさんが、「たぶん、(テーマパークのアトラクションは)正式に始まる前に例の異変が起きて、だから、地図には載っていなかったんだろう」

そして最後に、カバンちゃんを見送りながら、「アイツ、絶滅していなかったんだ」と呟くことです。

この情報を総合的に考えれば、ツチノコさんは

「ボスは人類種にしか反応しない為、ボスが反応するかばんちゃんを人類だと思っている」
「人類種は既に絶滅していると思っていた」

ということです。地下迷宮アトラクションの廃墟化のただ事ではない放置による経年劣化などから見ても(壁も床も橋も完全に朽ちている。それが今回、彼らをセルリアンから救うことになった)、人類文明が、少なくとも「例の異変」とやらで、ジャパリパークからいなくなり、そして、それは「人類の絶滅」すら想定されるものであったことが予想されます。

けものフレンズが人類終焉後の遥かな未来を描くポスト・アポカリプスSFにしてポスト・ヒューマンSFであることがほぼ確定かと。人類は「例の異変」によって、「人類種絶滅クラスのイベント」に遭遇し、そして時は流れ…

人類種はかばんちゃんを残して絶滅したか、もしくは別生命へと変異した(「地球最後の男」等)

人類種は外界と隔絶したドーム施設や地下施設などを作りそこに立てこもることで生き延びている(「レベル・セブン」ディックの各作品等)

人類種は遺伝子からの再生技術等による肉体復活を夢見て肉体を捨てた状態で施設に保全されている(「風の谷のナウシカ」等)

人類種は地球外へ脱出した。月、スペースコロニー、火星や金星などへの脱出。太陽系脱出もあるかも。(「翠星のガルガンティア」「太陽系最後の日」等)

人類種自身が人間の肉体を異変に耐えられるように改変した。(「翠星のガルガンティア」「華竜の宮」「ハイペリオン」)

といったようなことが考えられます。

また、第4話で、ほのぼのほんわかしていたフレンズ達の世界も、セルリアンという、フレンズを捕食するものによっておびやかされていること、また死の概念があることも明らかにされました(かばんちゃんが、セルリアンが落ちていった深い穴を見て、もし自分達が落ちていたらと恐怖している)、完全に本格SFにしてハードSFな路線が第4話では展開され(もちろん、全体としては第4話もほのぼのとした優しい世界なのですが、世界の設定の影に不穏さが溢れている)、今後の展開が全く予想がつかなくなってきました。

私はSFが小さい頃から大好きなので、この本格SF展開には本当に心から感興を覚えていますね。小学生の頃にハインラインを読んで、「うわあ、SFって面白いなあ!」と思ってSFを読み漁るようになった頃の気持ちを思い出させてくれる。私はSF小説は小学4年くらいのときにハインラインから入ったので。一番最初に読んだのが「ハインライン傑作選」のどれかで、それが面白くて傑作選を全部読んで、長編で「夏への扉」読んでって感じで嵌っていったんですね。それで、SFを色々読み漁るようになって、小学生の頃にクラークの「幼年期の終わり」に出会ってしまい、読んだ後、圧倒的に打ちのめされて(小説を読んで価値観が変わって打ちのめされるとか初体験だったので今も覚えている)、読了した後、自分の中でどう考えればいいのか分からずに、部屋の中をずっとぐるぐる歩き回っていたのを覚えています。今思えば、もう、完全にそこでやられてしまったとか…。

「けものフレンズ」は、この、生まれて初めてSFを読んだときの気持ちや、価値観を変えてしまうほどの衝撃を与えるSF作品に初めて出会ったときの気持ちを思い出させてくれる、私にとっての最高のSF作品ですね。本当にこの作品に出会えて良かった。

そして、この「けものフレンズ」を見て、SFの面白さに目覚める若い人達がいるかなと思うとそれが楽しみですね。けものフレンズは、本当に凄いSFなので、日本のSF界隈は、今もほとんどがこの作品に反応していませんが(作品の存在自体を知らないのかも知れない)、この作品を見て、SFに目覚めることとなる若い人々のためにも、「けものフレンズとSFの素晴らしさ」について、SF界隈のお方々は語って欲しいですね…。

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