スター・ウォーズ アフターマス

以前取り上げた「理想の彼女」画像(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1917627.html)に対する風刺返しである「理想の彼氏」画像見てコーヒー吹いた。理想の彼氏はほりえもん(堀江貴文)ってことかな?

ユウガ@To_AsteroidB666理想の彼女が流行ってるから理想の彼氏書いた
https://twitter.com/To_AsteroidB666/status/807896534226378752/
伍式周回マン ‏@wiz_squid · 16 時間16 時間前
@To_AsteroidB666 つまるところ肉塊に脳と心臓と耳と口と出っ張りのある金の成る木ならいいんですね???www
ユウガ ‏@To_AsteroidB666 · 16 時間16 時間前
@wiz_squid そうですね、男はゴツゴツした手と血管の浮いた腕と割れた腹筋と巧みなベッドテクニックを持ち合わせて、あとは毛穴から札束を分泌するだけでいいです
いまそかり@複数回の臨死体験者 ✡ ‏@imskri_JA07 · 8 時間8 時間前
@To_AsteroidB666 ちゃんとATMの1日取引限度額以内に収めてるのウケる

久々に最高に笑った。「理想の彼女画像」はぶっちゃけオタク批判・男性批判をする為だけの悪質なプロパガンダ画像として主に流布されている訳ですが、それに対しての相対化の手法が凄く上手いなあ…。見事です!

「理想の彼女」画像で男性オタクを中心に男性全般を批判しようとしたことに対する痛烈な風刺としての画像で、風刺の返し方が上手い!座布団五枚あげたい!!

あと、こういう考え方が差別を生むとか「理想の彼氏画像」にツイートしてる人がいるけど、こういうポリティカル・コレクトネス的なものを持ち出してくることこそ創作にとって最も危険だと思いますね。

スターウォーズの完全公式小説「スターウォーズ アフターマス」(エピソード6とエピソード7の間を描いたスターウォーズ世界の公式正史小説。世界中でベストセラーになりました、日本でも出ています)で、LGBTのキャラが主人公格で何人もいるんですね。それで、反ポリティカル・コレクトネスを掲げるアメリカの右派層(キリスト教に基づく反同性愛主義思想の層)の一部から

「LGBTの主張する「ポリティカル・コレクトネス」に配慮して全世界の規範たるべきスター・ウォーズにLGBTの登場人物を出した!!これは「言論の自由は何よりも勝る」というポリティカル・コレクトネスに反する行為だ!厳重に抗議する!」って批判が殺到してネットで大炎上した大騒動がアメリカでありまして(アメリカでは左右両方が「ポリティカル・コレクトネスに違反する!」っていうのを掲げて、ポリティカル・コレクトネス同士が衝突している。「ポリティカル・コレクトネス=反論を許さない絶対正義」の為、和解や話し合いすることができない)、そのとき、作者が完全にぶち切れて

「LGBTに配慮しただと?俺は自分が書きたいように書いてるだけだ!!てめえらファッキング帝国主義者は共和国軍の中にLGBTの人間がいたらルーク・スカイウォーカーが追い出すと思ってるのか?てめえらの目は節穴だ。ルークがLGBTを追い出すなんてのは重病人を治す代わりに喉に蹴りを入れるイエス・キリストを出してくるようなもんだぞ!」

という風にぶち切れて反論しまくって、作者が大勝利したんですね。

小説版『スター・ウォーズ』作者がホモフォビックなファンを一刀両断
http://www.ishiyuri.com/entry/2015/09/10/star-wars-aftermath-author-shuts-down-homophobic-comments-in-brilliant-way
もし本の中に同性愛者のキャラクタや、同性愛者の主人公を配置したことできみたちが怒っているのだとしたら、きみたちにあげられるものは何もない。悪いな、ガーガーと不平を言うソーリアン(訳注:爬虫類型の非ヒューマノイド種族のこと)たちよ――隕石が来るんだよ。その隕石はファビュラスにゲイゲイしいニャンキャット隕石で、レインボーの尾がついていて、きみたちの思考様式を絶滅させるんだ。きみらは反乱同盟軍じゃない。善良な側じゃないんだ。きみらはファッキンな帝国なんだよ、おい。愚劣で、圧制的な、全体主義の帝国なんだ。もしきみたちが、同性愛者が自分の周りにいるという理由でルーク・スカイウォーカーがイライラするような世界を想像し得るのだとしたら、スター・ウォーズの肝心な部分を完全に見失ってるんだ。
(チャック・ウェンディグ)

ほんとこれ、作者の言うとおり(俺は自分が書きたいように書いてるだけだ)で、アフターマスの作者のチャック・ウェンディグは、すごいヘンテコリンでとうてい読者が受け入れ難いと思うような人物でもガンガン主人公格として出してくる小説書いてるんですよ。だいたい、チャック・ウェンディグは元はアメリカでネット掲示板の運営をやっていたサイバー・リバタリアン的な人物なんですよ。彼の日本語訳されている小説だと「ゼロの総和」なんて、主人公達が凄まじく最悪なネット荒らしやクレジットカード泥棒やおかしな陰謀論者とかですよ。しかもそういう人物が作中で罰せられたりとか全然ない。読んでて頭がクラクラしました。

ウェンディグはこの物語(ゼロの総和)を発想したきっかけの一つとして、「これまでのフィクション作品ではハッカーが類型的に捉えられ、単純な先入観ともに描かれがちだったが、実際のハッカー達はあらゆる階層・社会的集団に存在するものであり、そうした彼らを一緒にしたらどんな火花が散るのかを見てみたかった」と語っている。

実際に彼が(主人公達)五人をどのようにキャラクター付けしたか見てみよう。

・アリーナ・カッタン
社会正義派ハッカー。シリア系の二十代女性。シリア政府にアメリカからハッキング攻撃を仕掛け、反政府勢力の運動を支援している。

・デアンドレ・ミッチェル
カーダー(電子カードをハッキングするハッカーのこと)。二十代黒人男性。クレジットカード読み取り機に罠を仕掛け、カード番号を盗んでは売りさばいている。

・リーガン・ストルパー
ネット荒らし。二十代白人女性。気に食わない人間の秘密を探り出してはネット上で晒し、笑いものにすることを生きがいにしている。

・ウェイド・アースマン
サイファーパンク。六十代白人男性。陰謀論者でアメリカ政府の動向に常に目を光らせ、機密情報や内部告発のための地下BBSを運営している。

・チャンス・ドルトン
未熟なハッカー。二十代白人男性。「アノニマス」的集団の威光を借り、身近な人間の悪事を世間に告発する。

ここにはステレオタイプのハッカーは一人もいない。
(「ゼロの総和」訳者後書き)

ほんと、「俺は自分が書きたいように書いている」ですね。こういう、創作者が「自分が書きたいように書いている」状況を守ることこそが、右左の政治とは関係なく、一番大切にされなければならないことと思います。それがポリティカル・コレクトネスによって侵害されるなら、それが左右どちらの側からの侵害であっても、それに対して、創作者を守らなければいけないと思います。

あと、最後に余談ですが、この前、つるの剛士氏の騒動があったときに、つるの氏が関わる「親学」の教義についてざっと調べたんですが、この教義、物凄く「反LGBT」的な教義(男女の異性愛に基づく保守的な男女関係のみを認める思想)なんで、LGBT関係の人は「親学」の動向にもっと警戒した方がいいと感じました。オタク業界にとっても危険だと思います。日本のオタクカルチャーって、ぶっちゃけ「スターウォーズアフターマス」の一兆倍はLGBTファクターてんこ盛りなんですね。例えば、来年からNHKで新シリーズが始まる「カードキャプターさくら」なんて展開とキャラクターのあらゆる全てがLGBTの塊ですよ。こういったオタクカルチャーは、親学が力を増せば増すほど性的表現の規制と共にLGBTの表現も規制される可能性があるということは、頭に入れておくべきことと思いますね…。

ちなみに日本よりも海外で人気のある漫画のワタモテ(「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」 )なんかは、登場人物のうっちーが勝手にホモフォビア(同性愛恐怖)から来る妄想をして勝手に怯えている様をギャグにして笑っているんですが、こういう表現ができる国ってもう日本ぐらいなんですね。この表現はホモフォビアの愚かしさを笑っているのに(ホモフォビア批判としての笑いなのに)、アメリカやヨーロッパだと「同性愛者に恐怖する」という表現の時点で既に差別として捉えられてポリティカル・コレクトネスに取り締まられてしまう。日本の持つ創作表現の大きな自由を日本はこれからも守り続けて欲しいですね…。

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