2016年12月12日 14:22
ウォール・ストリート・ジャーナルに大澤真幸さんの「資本主義の搾取」について語るインタビューが載ったってヤフーが伝えてるけど本当かな?本当なら素晴らしい快挙ですね。
朝日新聞社の運営するニュースサイト「withnews」で、「トランプ大統領誕生」について大澤真幸さんにインタビューした記事がありまして、その中でかなり「資本主義の搾取」について批判しているんですね。今、ヤフー見てたら、この記事がヤフーニュースにもでてて、出典がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)になってるけど、朝日新聞社経由でWSJにも載ったのかな?この記事自体が世界に訴えかけている記事なので、もし世界的な報道機関でありなおかつ保守的なジャーナリズムでもあるWSJに載ったのなら素晴らしい快挙ですね。…まあ、ヤフーが単に誤記した可能性が高い感じがしますが…。
『支持者たちは不法移民の労働者に仕事を奪われると言っていますが、移民のせいではない。移民を雇う企業が、搾取に目をつぶっているのです。』
『より正しい選択は、やや(民主党の)サンダース候補のほうにありました。資本主義の不公正を正すという一種の社会主義ですが、そこには正しい選択の萌芽(ほうが)があったかもしれない。ただし彼の主張は受け入れられませんでした。』
『日本の場合、自分たちは世界の部分だと思っていいます。米国はだれも頼りにできない。それを私たち日本人も一緒に体験しています。』
これが本当にその通りで、「日本もだれも頼りにできない。どこの国もだれも頼りにできない。世界中の国の人々がグローバル化により孤立している」というのが、グローバル資本主義世界の現状なんですね…。
このままグローバル資本主義が進むならば、世界中の人々は、個人という最小単位にまで分断され、国も共同体も概念(近代人権思想や慈悲・助け合いといった地域共同体やキリスト教などの持つ宗教性の一部としての思想)も、全てが資本主義の原則(経済的効率化による搾取の拡大による利益の増大)によって消し去られて行き、それこそ「1984」もかくやと思われるほどの究極の格差社会ディストピアに世界中がなってゆきますよ…。それでいいのかということを、世界中の人が考えてみることを願いますね…。
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「恥ずべき人」トランプ氏に賭けたアメリカ人 大澤真幸さんに聞く大統領選
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6223836(下の方にあります)
トランプ氏の政策は、「アメリカを再び偉大にする」など極端な提案やスキャンダラスな差別発言を除いていくと、むしろ中道寄りです。「炭鉱で失業した労働者を救う」といった失業対策は、民主党の政策に近い。(中略)
資本主義はどこかに搾取があります。どこかで半分は奴隷のように働いている人がいるから剰余価値が発生します。
かつて先進国は、階級的搾取を第三世界でやっていました。自分たちの国は平等になってきてよかったねと言っていた。今でもアジアやアフリカで異様な搾取をされている労働者はいますが、それだけは済まなくなって自国でもやるようになりました。
日本の非正規労働者の問題も同じです。国内でも部分的に搾取しないと資本主義が維持できない状況にあります。
階級的搾取のない資本主義は不可能です。支持者たちは不法移民の労働者に仕事を奪われると言っていますが、移民のせいではない。移民を雇う企業が、搾取に目をつぶっているのです。(中略)
クリントン陣営はリベラルなことを言うけれど、要はグローバル資本主義が持っている過酷な部分は引き受けざるをえないという前提で話しています。トランプ支持者たちは、その外に出たいわけです。(中略)
結局どうすればいいかというと、資本主義も含めて相対化したり問題にしたりするチェンジ、革命的なチェンジまで視野に入れて社会を考えなければだめなんだということを、今回の大統領選は示していると思います。
今回の米大統領選では、資本主義の中で生じるある種の矛盾に対して、世界で最も豊かな国にとっても耐えがたいことを明示しました。英国がEU離脱を決めたBrexitに続いて2度連続で起きています。(中略)
より正しい選択は、やや(民主党の)サンダース候補のほうにありました。資本主義の不公正を正すという一種の社会主義ですが、そこには正しい選択の萌芽(ほうが)があったかもしれない。ただし彼の主張は受け入れられませんでした。
資本主義そのものをどう乗り越えられるかは、共産主義の失敗以来、人々の想像力の中に入れないことにしています。それが何なのかを、うまく言える人はまだいません。でもそこまで視野に入れた変化を考えないと、とんでもなく誤った選択しかなくなります。それを米国が実験しています。クリントン氏が勝っていたらいつまでも同じことが続くので、過ちを経ないといけません。
今回の米大統領選は、はっきりしているところがある。問題になっているのは階級や階級的搾取です。これだけ格差がはっきりしてきて、ようやくchangeの正体がつかめるようになった。そこが見えてくることが一歩です。
日本の場合、自分たちは世界の部分だと思っていいます。米国はだれも頼りにできない。それを私たち日本人も一緒に体験しています。(中略)
(トランプ氏に投票した)無職の人が職を得られて所得が増えていかないと、裏切りになります。もしトランプ氏がふつうにやったら、ふつうにやっていることによって裏切りになります。クリントン陣営の現実性が耐え難いということで不可能かもしれない選択肢をとっているのですから、不可能なことが可能であることを示さなければなりません。
今回の米大統領選は世界のできごとです。それを目にした人たちも驚きや不安を体験しました。現代の日本という文脈の中で、資本主義の一番前提となっている部分を別の問題に置き換えていくことを少しずつ考えていくことが大切です。(構成・木村円)
『支持者たちは不法移民の労働者に仕事を奪われると言っていますが、移民のせいではない。移民を雇う企業が、搾取に目をつぶっているのです。』
『より正しい選択は、やや(民主党の)サンダース候補のほうにありました。資本主義の不公正を正すという一種の社会主義ですが、そこには正しい選択の萌芽(ほうが)があったかもしれない。ただし彼の主張は受け入れられませんでした。』
『日本の場合、自分たちは世界の部分だと思っていいます。米国はだれも頼りにできない。それを私たち日本人も一緒に体験しています。』
これが本当にその通りで、「日本もだれも頼りにできない。どこの国もだれも頼りにできない。世界中の国の人々がグローバル化により孤立している」というのが、グローバル資本主義世界の現状なんですね…。
このままグローバル資本主義が進むならば、世界中の人々は、個人という最小単位にまで分断され、国も共同体も概念(近代人権思想や慈悲・助け合いといった地域共同体やキリスト教などの持つ宗教性の一部としての思想)も、全てが資本主義の原則(経済的効率化による搾取の拡大による利益の増大)によって消し去られて行き、それこそ「1984」もかくやと思われるほどの究極の格差社会ディストピアに世界中がなってゆきますよ…。それでいいのかということを、世界中の人が考えてみることを願いますね…。
(グローバリズムによって)数々の前提が当たり前のこととして刷り込まれます。(グローバリズムの目標は)最大限の成長、したがって生産性と競争力が人間の活動の唯一最終の目標である、ということになります。経済的な力には抵抗できない、ということになります。さらに、経済のすべての前提を基礎付ける前提として、経済的なものと社会的なものがラディカルに切断されます。
(ピエール・ブルデュー「市場独裁主義批判」)

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