2016年05月05日 21:41

もしバック・トゥ・ザ・フューチャーを2017年にリメイクしたらの巻

マーティ「ドク。僕は未来からあなたが発明したタイムマシンで乗ってきたんだ。元の世界に帰るように手を貸してよ。2017年だ」

ドク「そんなばかな。それがどういう意味か分かるか。私が作ったこの透視装置は何の役にもたたんガラクタと言うことだ。この半年、心血を注いだのに」

マーティ「ドク、助けてよ。タイムマシンの仕掛けを知ってるのはあんただけなんだから」

ドク「タイムマシン?そんな物を発明した覚えはない」

マーティ「待って。ちゃんと証拠がある。これ僕の免許証だ。2019年まで有効。生年月日見てよ、まだこの世は生まれてないんだよ。あ!それからこの写真、兄さんと姉貴と僕。このトレーナーの字を見て。2016年卒業クラスってほら」

ドク「チャチな写真トリックなんか使うから、見ろ。兄さんの髪がない」

マーティ「全部本当のことさ。ねぇ、信じてよ」

ドク「じゃあ、聞くがな。未来少年くん。2017年のアメリカ大統領は誰だ?」

マーティ「ドナルド・トランプ」

ドク「ドナルド・トランプ!トランプタワーの!?」

マーティ「ドク!待って。お願いだから聞いてよ」

ドク「お前さんの冗談に付き合ってる暇はない。お休み、未来少年くん」

日本経済新聞「トランプ氏 在日米軍撤退も」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H1C_U6A500C1PE8000/
共和党のドナルド・トランプ氏は4月、外交政策に関して演説し「米国第一」の原則を掲げた。米国の利益にならない海外の米軍を縮小。中国、ロシアとの関係改善を唱え、米外交を大胆に転換しようとしている。

 対日政策は強硬だ。日米安保条約は「不公平だ」として、在日米軍の駐留経費で日本の負担を大幅に増やさなければ撤収すると表明した。

日米安保なくなるかもしれませんね…。いまだに、「アメリカが日本を守ってくれる」などと考えるのはミュンヘン会談において「英仏がチェコを守ってくれる」という考えなみにありえないかと…。

ミュンヘン会談後のチャーチルの演説
「すべては終わった。見捨てられ打ちのめされたチェコは沈黙と悲しみと包まれて闇の中に退場する。…われらの護りは恥ずべき無関心と無能にあったこと、われらは戦わずして敗北したこと、その敗北が後にまで尾をひくことを知れ。…これは終わりではない。やがてわれらに回ってくる大きなつけのはじまりにすぎぬ」

まさに、「すべては終わった。見捨てられ打ちのめされた日本は沈黙と悲しみと包まれて闇の中に退場する」という感じですね…。

結局のところ、アメリカの石油確保戦略として、中東・日本を繋ぐシーレーンが必要だっただけで、シェールオイルで全部まかなう戦略においては、アメリカ単独にとってみればこのラインはいらなくなる、ゆえにモンロー主義的に振舞うなら、日本を捨てて東アジアを中国に任せても問題ないという判断なのかなと思いますね…。小松左京の「アメリカの壁」ですね…。

日米安保がなくなった場合、中国がダイレクトに日本の本州に攻めてくる可能性は低いと思いますが(中国が日本を武力制圧しようとする場合、先に韓国を制圧しないと日本を武力制圧するのは難しい)、尖閣諸島のような島嶼部は武力によって占領されるかも知れませんね…。あと、日本はシーレーンを中国に封じ込められたら戦わずして終わりなので(憲法九条の縛りで日本から打って出ることはできないため、海洋封じ込めされた場合、何も行動できない)、日本政府は米軍撤退後は中国に完全に服従するという選択をとる可能性が高いと思います…。かんべむさしのSF「サイコロ特攻隊」は日本が海洋封鎖されただけで壊滅する話ですが、実際にそうなると思いますね…。

AJAF(反日連合)諸国から、原油がパタリとこなくなった。金属原料が入らなくなった。その他の原材料も、食料品も、完璧に輸入が停止している。その上、中東やアメリカやヨーロッパからの輸入品でさえ、船が撃沈され、あるいは拿捕されて積荷を押収され、そうなる危険性が大きいという理由で出航を延期され停止され、通常の半分も入らなくなっている。

(日本が海洋封鎖され)わずか一ヶ月で、輸入総量は平時の約三分の一にまで落ち込んでしまったのである。

日本という国の、主要原材料輸入依存度はご存知だろうか。燐鉱石・ボーキサイト・天然ゴム・綿花・羊毛などは、実は依存率100%なのである。原油が99.9%、鉄鉱石が99.8%、銅鉱98.3%、食料品にしても、大麦91%、小麦が98%である。それらの全てが、ある日突然三分の一しか入ってこなくなって、経済活動と日常生活がどうなるか。崩壊と混乱である。
(かんべむさし「サイコロ特攻隊」「70年代日本SFベスト集成5」収録)

2016年、米軍撤退でアジアの大混乱が始まる―日高義樹のワシントン情報
http://shuchi.php.co.jp/article/1843
石油が日本に来なくなる

 アメリカは2014年以降、本格的にアジアから引きあげる。(中略)アメリカ軍はアジアからすべて引きあげることになるのである。アジアを取り巻く西太平洋、日本海から南シナ海、インド洋からペルシャ湾に至る広大な海域は、アメリカの戦力地域からはずされることになる。その結果、アジアにおいて、これまで予想しなかったような大動乱が起きると予測される。(中略)

 アメリカ国防総省がまとめた「2025年後の世界」という予測の中では、アメリカ軍が東シナ海、西太平洋、南シナ海、そしてインド洋から、兵力を引きあげるため、大きな軍事的変動が起きると予測している。

 アメリカ陸軍やCIAの推定によれば、2016年以降、南北朝鮮合併の動きが強くなる。政治的に見ればこの合併は不可能だと思われるが、中国の影響力と日本に対する戦略的な目的から、統一・合併の動きが強まると見る分析官が多くなっている。国防総省の専門家は韓国と北朝鮮が合併すれば、核兵器を背景に日本に対する戦略的な脅しを強め、極東アジアが一挙に緊張すると見ている。

 続く大きな問題は、ロシアと中国の国境および中央アジアの情勢で、今後急速に緊張が高まり、各地で混乱が起きると予想される。アメリカ国防総省は中国がエネルギー不足から、周辺に対する戦略行動を強化し、向こう1、2年以内にシベリアやカザフスタンなどに対する侵略を開始すると分析している。(中略)

 こうした変動の結果、石油の値段が一時的に上がったり、周辺が大混乱したりするが、アメリカの世論はアメリカ海軍が再びアジアへ戻っていくことには反対すると思われる。(中略)

 2016年以降は、世界の石油の需給体制が混乱し、アジア全体が動揺するが、それと並行して中東において再び混迷が始まる。アメリカはシェールガスとシェールオイルの増産が確実なこと、カナダやメキシコからふんだんに石油や天然ガスを得られることから、中東への関心をなくしつつある。(中略)

日本とアメリカの関係が弱くなれば、中国の強い影響のもとに置かれることになる。アジア極東における日本の立場は急速に悪くなる。向こう10年、東南アジアが混乱すると同時に、その混乱が中央アジアや中東にも及べば、日本の石油戦略に大きな影響が出てくるのは避けられない。

日本が中国の支配下に入った場合、日本の一般的な生活水準が大幅に低下する上に、様々な自由(民主主義的な権利)が束縛されることは間違いなく、日本に生きる全ての人々の未来がなくなるわけで、しかし日本の国内政治的・国際地政学的現状においてどうしようもなく(手のうちようがない)、本当に悲しむべき残念なことです…。

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