2015年06月22日 19:41

フリーゲーム「グローアップダークネス」クリア。RPGでは珍しいピカレスク・ロマンルート可能な良作です。

フリーのRPG「グローアップダークネス」クリア。とても面白かったですね。このRPGは、プレイヤーの選択の幅が広く、選択によっては主人公がガチの極悪人になる事も可能なのが、RPGとしては珍しく、新鮮で非常に面白い。

グローアップダークネス公式サイト
http://game.marquisx.net/index.html

本作は、とあることからぐちゃぐちゃのメチャクチャになってしまったバラバラの世界を巡りまわるRPG。世界観はウィリアム・バロウズの「カット&ペースト」が行われてメチャクチャになった混沌とした世界なのですが、これが作品に独特の妙味を出していて面白い。「ゆめにっき」などに通じるシュールレアリスティックな世界観ですね。

ちなみに主人公は、名前が丸木戸なんですが、選択によってはサドもかくやと思える悪党としてプレイできるのが実に面白いです。善行な選択をするよりも、悪行な選択の方が物事が簡単に進んでテンポ良く進みます(善行ルートだと困っている人を助けてその見返りにアイテムを貰うことで先に進める等の一般的RPGルートだが、悪行ルートだと「困っている人を撃ち殺してアイテムを奪い取り先に進む」等、色々ショートカットできる上に悪人仲間側からの協力があり拳銃などの強力なアイテムが入手可能)。

邪悪な方の選択肢を選びまくってテンポ良く進めていたらSP(悪行度)が148で、悪徳の栄えEDに到達しました。これがまさに、マルキ・ド・サドの著書的なエンディングで、まさに全面的悪の勝利ED。こういった、『主人公側がガチの悪人になれて悪の勝利EDもある』RPGは日本にはほとんどないので非常に貴重で、独特の爽快感がありますね。物語全てが「な、なにをするきさまらー」って感じのルートで、プレイしてて思わず吹きました。サドの著作もそうですが、本作の悪行ルートも、現実離れしたやりすぎによって、陰惨というよりはむしろユーモラスな感じになっています。

ちなみに普通の善人EDもありますが、やはりこのゲームをプレイするなら一度は悪人ルートをプレイしてみてほしいですね。主人公が極悪人になれるピカレスク・ロマンゲームとしてはアメリカのゲームだとGTAシリーズなど結構様々な作品がありますが(洋ゲーをやっているとあらゆる物事を「射殺」で片をつける拳銃文化を感じます)、日本のRPGではなかなかこういったRPGはないので、本作は独特の面白みのある良作でした、お勧めです。

悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)
悪徳の栄え〈下〉 (河出文庫)

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