コミック星新一宇宙からの客

amazonギフト券を贈って頂き、本当にありがとうございます。お礼が遅くなり申し訳ありません。とても助かります。現在、身体の方は小康状態なので、ブログの更新を増やせたらいいなあと思っております…。本当にありがとうございます。

昨日、小保方晴子さんの会見を拝見したのですが、STAP細胞なるものが存在しない可能性が高いことが明々白々となった会見と感じました。不服申し立てにも関わらず、「論文の捏造は故意ではない」という主張のみで、STAP細胞に関しては一切新しい証拠は出てこず、そして発言でのみ「STAP細胞の作成に200回成功した」と小保方晴子さんが言い出したときは、ドクターストップを掛けなくても大丈夫なのかと心配になりました…。STAP細胞なるものの新たな立証が一切ない会見で、論文の撤回を勧める理研の正しさが証明された会見だと思ったのですが…。

あの会見見て、小保方晴子さん側の主張(STAP細胞は存在するという主張)を信じた人も大勢いるみたいですね…。ものすごく吃驚しました。

ヤフー意識調査 小保方リーダーの会見に納得?
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/11241/result

人は客観的事実や科学的な正しさよりも、自分の信じたい希望的な願望の方を、例えそれが馬鹿げたものであっても信じるものなのだなあと感じましたね…。完全に星新一さんの「宇宙からの客」ですね…。

星新一

「宇宙からの客」

その飛行物体は、青空の雲のあいだに、どこからともなく現れた。

「おい、あんなものがやってきたぞ」

「なにしにきたのだろう」

人々は不安と好奇心の入り混じった視線を、空に向けた。そのなかを、円盤状のものはふらふらと不安定にゆれながら、下降してきた。

(中略)

「ところで何の目的で、地球へおいでになったのです」

「貿易です。星と星との文化の交流は大切ですが、品物の交流も、大いに促進しなければなりません。そこで、わたしが選ばれて、出発してきたわけです」

この答えでみなは歓声をあげた。だが、歓迎委員のひとりは、恐縮して言った。

「それはありがたいことです。しかし、みなさまのお気に召す産物が、この地球にあるでしょうか」

「そう卑下することはありません。地球の皆さんは、すぐれた技術をお持ちです。我々の惑星系には、千五百億の住民がいますから、いくらでも買いますよ。かわりとして地球に少ない物質、白金とか、ダイヤとか、ゲルマニウムでお支払いいたしましょう。それとも、放射能物質でもかまいません。貿易ばかりでなく、地球はこんな美しい自然をお持ちです。これを活用なさらなければ、いけません。私が帰って報告すれば、年に十億人ぐらいの観光客がおとずれるようになるでしょう」

人々の歓声は、絶頂に達した。

「これは、すごいことになった。もう地球上で、二大陣営に分かれて争っている時代ではない。さあ、急ごう」

世界の対立は一変した。生産業者と観光業者の対立になったのだ。お互いに土地を奪い合い、工場とホテルの拡張のため、建築業者をうばいあった。気の早い洋服メーカーなどは、宇宙人の体に合わせて、日産十万着の服の生産を開始した。この騒ぎの中で、歓迎委員は言語学者の訪問をうけた。

「ちょっとお知らせしたいことが…」

「何だ、この忙しいときに」

「いや、気になることがありますから、来てみてください」

と言語学者は委員をひっぱって、宇宙人の乗ってきた円盤状の物体の中に連れ込んだ。

「変ではありませんか。どこにも動力らしいものが見当たりません」

「勝手に中を調べたりして、失礼じゃないか。それに、地球の科学ではわからない機関かもしれない」

「そうかもしれませんが、この文字を解読してみると、どうも気になることなので…」

言語学者は、焼き切ったドアの上の記号を指差してこう説明した。

「…これはどこからの星から流れてきた、病人用の個室衛星ですよ。ほら、ここに病名が書いてあります。誇大妄想の患者」

小保方さんは多分、日本のヤン・ヘンドリック・シェーンになることを目指しているのかなと…。会見を見る限り小保方さんは科学者を目指しているのではなく、常温核融合のような小規模な疑似科学コミュニティにおける疑似科学の教祖となることを目指しているように見えますね。

科学は「魔法の秘術」とは違って、ある個人の特殊な秘術じゃないんですね。誰でも再現可能な技術が科学です。小保方さんへの質問で一番鋭いと感じたのは、『STAP細胞を再現しようとして世界中の科学者が研究リソースを割いて追試を行い、誰も成功できていないことに思うことはないんですか?』と言う質問だと思ったのですが、小保方さんは、STAPは自分しかできない秘術であることが当たり前という対応で飄々と受け応えしていたので、おそらく、科学者ではなく、教祖になることが目標なんだろうなと…。疑似科学宗教の教祖なら、自分にしか使えない秘術を使うことに問題はないですからね…。まあそれは科学でもなんでもないですが…。

ウィキペディア「ヤン・ヘンドリック・シェーン」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3
ヤン・ヘンドリック・シェーン(1970年 - )はドイツ人の元物理学研究者である。現在では科学における不正行為を行ったことで最も知られている人物である。

精鋭が集うベル研究所で研究者として勤務し、科学的な大発見を発表し、科学者らからは傑出したスター級の科学者と見なされ、2001年にオットー・クルン・ウェーバーバンク賞、ブラウンシュヴァイク賞、2002年に「傑出した若手研究者のための材料科学技術学会賞」を受賞し、ノーベル賞受賞も間違いなしと言われたが、その後、彼による「大発見」が実は捏造によるものであったことが露見し、科学界に衝撃を与えた。

シェーンのスキャンダルは科学者のコミュニティにおいて、共著者・共同研究者の責任、科学誌の査読者の責任についての議論などを引き起こした。

最後に余談ですが、コミック星新一の「宇宙からの客」の宇宙人さんの絵柄は、小保方さんに顔が似てて、予言的なシンクロニシティを感じました(^^;

コミック星新一宇宙からの客
コミック星新一宇宙からの客

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