2014年01月01日 08:49

あけましておめでとうございます。先月28日、31日にギフト券お贈り頂き本当にありがとうございます。

あけましておめでとうございます。先年、ギフト券やアフィリエイトで助けて頂き本当にありがとうございます。先月の28日と31日にそれぞれ別々のお方々からギフト券を贈って頂き、とてもありがたく、本当に感謝しております。ありがとうございます。今年は身体を治して生活を立て直してブログもきちんと更新できるようにしたいと思っています。あとお勧めの本など読んでみたいなと思います。

元日なので、皆様の元気が出るような何かおめでたい特別なことを書きたいのですが、何も思い浮かばず…。夏目漱石は『元日向けに何かおめでたいことを書いてくれと新聞社から毎年依頼されるが、正月に書くわけでも無し、正月は暇である以外に特に書くこともなくて困る…』みたいなことを元日向けのエッセイとして書いていますが、それが頭に浮かびました(^^;

夏目漱石「元日」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/2674_6494.html
元日を御目でたいものときめたのは、一体何処どこの誰か知らないが、世間がそれに雷同しているうちは新聞社が困る丈だけである。雑録でも短篇でも小説でも乃至ないしは俳句漢詩和歌でも、いやしくも元日の紙上にあらわれる以上は、いくら元日らしい顔をしたって、元日の作でないにきまっている。

もっとも師走に想像を逞くしてはならぬと申し渡された次第でないから、節季に正月らしい振をして何か書いて置けば、年内に餅を搗いといて、一夜明けるや否や雑煮として頬張ほおばる位のものには違ないが、御目出たい実景の乏しい今日、御目出たい想像などは容易に新聞社の頭に宿るものではない。(中略)

去年は「元旦」と見出を置いて一寸ちょっと考えた。何も浮かんで来なかったので、一昨年の元日の事を書いた。一昨年の元日に虚子が年始に来たから、東北と云う謡をうたったところ、虚子が鼓を打ち出したので、余の謡が大崩になったという一段を編集へ廻した。(中略)

元日新聞へ載のせるものには、どうもこう云う困難が附帯して弱る。現に今原稿紙に向っているのは、実を云うと十二月二十三日である。家では餅もまだ搗かない。町内で松飾りを立てたものは一軒もない。机の前に坐すわりながら何を書こうかと考えると、書く事の困難以外に何だか自分一人御先走ってる様な気がする。

ここで書かれた「一昨年の元日の事を書いた。」とは夏目漱石のエッセイ「永日小品」ですね。

夏目漱石「永日小品」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/758_14936.html

夏目漱石が新聞社からの依頼で元日に公開される文章として書いた『今原稿紙に向っているのは、実を云うと十二月二十三日である。』というのは、まさに明治時代という感じですね。現代はインターネットによる文章の同時刻性の更新(書かれた文章はすぐさま衆目となる)によって、元日に書いた文章が元日に読めるわけですが、『正月らしいことを書こうとしても、何書いたらいいかわからない!!』というのは、本日、元日に文章を書いている(これから書く)多くの人々が、心から思うことであろうなあと実感しますね…。

ただまあこのような悩みは小事であって、元日に平穏無事に特に何事もなく過ごせるということは、とても良きことなのだろうなあと思いますね…。永井荷風の作品に「一月一日」という、ちょっとフェミニンな、純日本的なものをレディファーストの視点から皮肉って描いた洒落た短編があって、僕はかなりこの作品が好きなのですが、『安楽と優しさこそが大切である』と描いているこの作は、まさに現代の正月を先取りしているなと感じますね。ショートショートと言えるきわめて短い作品なのでぜひ読んでみてくださいな。

永井荷風「一月一日」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001341/files/50275_37747.html

佛大通信 月々の名言 ―12月― 坪内 稔典(文学部教授)
http://www.bunet.jp/world/html/meigen/507_meigen/index.html
『女が男のようにするより、男が女のように優しくなった方が世界はよくなる。西村伊作』(中略)
さて、今月の名言は『西村伊作人生語録 われ思う』(1963年)から引いた。男が女のようにやさしくなることの必要を伊作は次のようにも語っている。「文化とは男性の女性化――文明というものは、つまりは男性が女性化してゆくことだ。文弱に流れるという言葉もあるように、文化とは男性の女性化なのかもしれない。だから、女が同権だといって男性化するのは反対だ。むしろ男性が女性に近づいてゆくのがゼントルマンで、平等となる」。

皆様の今年一年良き年であることを心から願っております。

あめりか物語 (岩波文庫)

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