2013年08月05日 16:40

本日ギフト券贈って頂き本当にありがとうございます。京極夏彦「冥談」を読了。ホラーの二種類。

本日ギフト券贈って頂き本当にありがとうございます。生活費に困窮しており本当に助かります…。ありがとうございます…。

生活費に困っており本買うお金とかないので、図書館で本を借りておりまして、本日、京極夏彦さんの怪談短編集「冥談」を読了致しました。全体としては、非常にぼやけている感じの本でしたね…。それなりに面白く読めたのですが、手放しで絶賛するほどの怪談集でもないという感じです。

ホラー、特にスーパーナチュラルホラー(現実には有り得ない超自然的怪奇を描くホラー)には、二種類のタイプがありまして、超自然的な怪奇に対して、超自然的な法則で合理付けをするタイプと、超自然的な怪奇について説明はせずにそのまま投げっぱなしにするタイプがあります。

前者は海外、特にアメリカのモダンホラーに良く見られるタイプでして、キング、クーンツなどの作家が得意としています。後者は、洋の東西を問わず古いタイプの怪談や、不条理な幻想性を重視したタイプの怪奇小説に見られることが多いです。日本の怪談「のっぺらぼう」やホフマンの「砂男」などが代表的なものとして挙げられると思います。

本作「冥談」は後者のタイプ(超自然的な怪奇が投げっぱなしになるタイプ)を目指して描かれているのですが、この後者のタイプの怪談というのは、非常に作るのが難しいタイプでもあるんですね。作内で怪奇に対する説明や理由付けをしないので、凄く上手く作らないと、『不気味な雰囲気で不気味なことが起きて特に何の説明もなく終わった』という感じの、非常にぼやけた感じの物語になってしまう。

その辺が、全体的に、恐怖よりも、『ぼやけている』という感じが本作は大きいような気がしましたね。おそらく本作は、技法としてわざと『全体的にぼやけている』という感じに仕上げている(最後の短編のラストからそれが読み取れる)のですが、どうも、恐怖や衝撃よりも『ぼやけている』感が強くて、『不気味な雰囲気で不気味なことが起きて特に何の説明もなく終わった』という感じが一番の印象となる作品でした。

本作は一言で言うと『上手にぼやけた話』という感じです。全体として怪談としてそれなりに読めないこともないので(「橋を渡る話」の衝撃はなかなか良かった)、夏の納涼の暇つぶしとしてはなかなか良い怪談集と思います。

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