2013年06月12日 05:59

翠星のガルガンティア第10話視聴。ヒディアーズに人間的知性は既にないのかな?「宇宙の戦士」のアレクニドやマヴラヴのBETAぽいですね。ソラリスぽくなるのかな?

ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237) [文庫]

翠星のガルガンティア第10話視聴。チェインバーの分析を見るとヒディアーズに人間的知性は既にないのかな?そうすると、ヒディアーズとは漫画「テラフォーマーズ」の超進化したゴキブリやハインライン「宇宙の戦士」のアレクニド(人類に敵対する昆虫型群体宇宙生命。知性のあり方が違うため対話困難)、「マヴラヴ」シリーズのBETA(人類に敵対する人間的知性を持たない宇宙生命。知性のあり方が違うため対話困難)みたいなものなのかな?ヒディアーズが強力かつ自己完結しすぎていて、人類が勝ったりヒディアーズと和平して共存したりできる明るい未来が全然見えないんですが…。

地球外生命体との戦争したら
1 :('A`) :2007/12/07(金) 00:31:52 0
世界で協力するのかな

2 :('A`) :2007/12/07(金) 00:32:29 0
しなきゃ勝てないだろ

16 :('A`) :2007/12/07(金) 00:42:39 0
(H・G・ウェルズの)火星人→余裕
アレクニド→地上戦ならともかく宇宙戦では勝てそうにない
ジャム→微妙
フェストゥム→絶対無理
BETA→絶対無理

明らかにヒディアーズはフェストゥムやBETAより強いですよね…。人類銀河同盟の立場に立つと、アレクニド程度ならまだしも、ヒディアーズに勝つのは無理ゲーっぽいですね…。ヒディアーズの生命としてのあり方が、人間的知性を持たず、広大な宇宙空間に自種族だけが無限に繁殖することだとすると、人類との共存は難しそう…。地球のヒディアーズはそれほど脅威のようには描かれてないので、地球でのみ共存も可能かもしれませんが、人類銀河同盟の居住する宇宙空間では、ヒディアーズから人間の居住空間を侵略されたら人間側としては戦うしかないのかもしれませんね…。今見返してみたんですが、チェインバーの分析を見る限り、やはり、ヒディアーズは究極の生物として環境適応した結果、人間的知性を完全に喪失してるということかな…。

チェインバー「当該情報を得てもなおヒディアーズ殲滅を放棄する理由は存在しない。ヒディアーズが人類にもたらす根源的破滅。それを回避する事が、貴官の唯一の任務である」

レド「どちらも人間じゃないか! 同盟のお題目はもう沢山だ!」

チェインバー「否定する。当機と同盟とのリンクは喪失している。これは当機が独自に行った情報解析による結論である」

レド「何?」

チェインバー「人類とヒディアーズは決して相容れる事はない。なぜなら彼らは文明そのものを否定した存在だからである」

レド「どういう…ことだ?」

チェインバー「ヒトの形を捨てたヒディアーズに肉体的限界は存在しない。生物としての幸福と満足を追求するためなら、必ずしもその知性が高等である必要はない。マシンキャリバーは人類が人類たりうる唯一のよりどころ、そなわち文明によって産み出された純粋知性の結晶。そしてヒディアーズはその知性すら克服することで、生命体としての一つの極北に到達した」

レド「究極の生物だというのか、ヒディアーズが」

チェインバー「ゆえに貴官は当機と共に、人類の尊厳を賭けて戦わねばならない。根幹を同じくするモノとの争いにおいて、敗北は即滅亡を意味する。文明を追求する事とそれを放棄する事、人類銀河同盟とヒディアーズの戦争は二つの異なる生存戦略の相克であり、敗者は淘汰を待つのみである。貴官が生存を欲する限り、選択の余地はない」
(翠星のガルガンティア第10話)

チェインバー、『生物としての幸福と満足を追求するためなら、必ずしもその知性が高等である必要はない(中略)ヒディアーズはその知性すら克服することで、生命体としての一つの極北に到達した』って言っていますね。ヒディアーズに人間的知性が一切無く、ただただ他のエネルギーを吸収して宇宙空間に無限に繁殖する究極生命だとすると、共存は難しそう…。究極的には宇宙がヒディアーズで一杯になって、他の生命達はヒディアーズに駆逐されてしまう…。ヒディアーズは宇宙空間で個体数が減ることなく宇宙線などのエネルギーを吸収しながら宇宙空間内に無限に増殖していくとかだとかなりヤバイ感じですね…。人類(やその他ヒディアーズ以外の生命体各種)はどうやっても勝てなそう…。

ドラえもんのバイバイン
http://www7b.biglobe.ne.jp/~math-tota/su2/baibain.htm
漫画「ドラえもん」の17巻に「バイバイン」という話がある。これは、「バイバイン」という薬をくりまんじゅうにかけると、食べない限り5分間で2倍に増えていくというものである。しかし、のび太が食べきれなかったので、くりまんじゅうが増えすぎてしまい、仕方なくドラえもんが宇宙のかなたに送ってハッピーエンドという話である。ドラえもんとしては、宇宙は広いので大丈夫ということなのだろうが、くりまんじゅうは宇宙でも増え続け、いつか宇宙をうめつくすだろう。それはいつだろうか?

ヒディアーズが生命体として究極的すぎて人類はどうやってもヒディアーズに勝てないから、なんとかしてヒディアーズとの共存を探る道もあるかなと思います。しかし、ヒディアーズの方で人間的知性を『不要なもの』として完全に捨てている場合、対話や共存は非常に難しく、人類の先行きが…。今後どういう風に話が展開していくのか、実に楽しみにしています。ソラリスみたいな、人間的知性の理解を絶した究極生命としてヒディアーズがでてきたのは、SF好きとして実に面白いなと感じるところですね。レドはヒディアーズを擬人化して考えていますが、チェインバーの指摘通り、それは大きな誤りであるのかなと、SF好きとしてはなんとなく感じますね。ソラリス的に話が広がっていくことを期待してしまいます。

ソラリスの海
http://www.henkyou.vis.ne.jp/solaris.html
この本(ソラリスの陽のもとに)の主眼となったのは、作者自身のまえがきにある通り、現状のおよそ3つ(共存、勝利、敗北)に紋切り型化している「他の惑星の理性的存在との接触」のありうべき可能性についてへの波紋、疑問、否定である。宇宙には地球に似たものではなく、まるで似ても似つかない現象があるはずだ、そしてそこには相互理解はあり得ない、ということなのだ。

ーーというのも、「相互理解の成立は類似というものの存在を前提とする」からである。この惑星ソラリスにおける未知の現象としての存在が、海である。(地球の海とは似て非なるもの、海、としか表現しようがない「海」ではある。)海はニュートリノ系物質を使ってステーションの科学者たちに次々に「お客」を送りこんでくる。何の為に?
 
この本ではその謎は解明されないまま、人類が未知なる存在と、全く新しい形で対峙していくであろうこれからを匂わせて、終わる。

スタニスワフ・レム
「現在われわれは遠い宇宙に飛び立とうとしている。人間が他の惑星の理性的存在と出会うようになるのはいつかということはまだわからないが、しかし、いつかはかならず出会うであろう。SFはこの問題について非常に多くの作品を生み出していて、そこにはすでに、他の惑星の理性的存在との接触のありうべき可能性について三つの紋切型ができあがっている。
 
その三つの型とは、われわれが宇宙の他の理性的存在と平和的に協力関係を打ち立てるようになるか、でなければ、両者の間に摩擦が起こって、場合によってはそれが宇宙戦争にまで発展し、その結果、地球人が「かれら」に勝つか、あるいは「かれら」が地球を征服するようになるか、という三つの可能性である。

しかし、私に言わせれば、このような定式はあまりに図式的である。それは、地球的な諸条件、つまりわれわれがよく知っている諸条件を宇宙という広大無辺な領域に単に機械的に移し変えたものにすぎない。星と、星の世界への道は、単に長くて困難なものであるだけでなく、さらに、それは、われわれの地球上の現実がもつ諸現象とは似ても似つかない無数の現象に満ちていると私は思う。

宇宙は、「銀河系の規模にまで拡大された地球」では決してないであろう。それは質的に新しいものである。(中略)私はこの問題をもっと広い立場から解明したいと思った。そのことは、ある特殊な文明を具体的に示すよりはむしろ、「未知のもの」をそのもの自体として示すことのほうが、私にとって重要であったということを意味する。(中略)(人間の理解を超えたものは)人間に対して、一連の認識的、哲学的、心理的、倫理的性格の問題を提起するに違いない」
(スタニスワフ・レム「ソラリスの陽のもとに」後書き)

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