2012年12月03日 07:48

牧野修・田中啓文「郭公の盤」読了。面白くて夜を徹して一気に読了。田中啓文さんの怪作「ベルゼブブ」を更にパワーアップさせたような大怪作です。

日本有数のホラー作家である牧野修さん田中啓文さん両氏の共著である伝記ホラー小説「郭公の盤」を読了。夜寝る前に少し読み始めたら、とても面白くて、止めどころがなくて夜を徹して一気に読んでしまいました。田中啓文さんの怪作伝奇ホラー「ベルゼブブ」を更にパワーアップさせたような大怪作です。

前半は大人しめで、牧野修さんらしい、ちょっとずつ不気味さが増していく展開が実に見事なんですが、だんだんぶっ飛んできて、中盤から終盤にかけては、ああ…実に田中啓文さんらしいという感じの、めちゃくちゃにぶっ飛んだ展開になります。全体的に見て、凄く馬鹿馬鹿しいノリなんですけど凄く読ませるんですね。終盤のとんでもない展開を含めて僕としては非常に面白い伝奇スペクタクル小説でした。でっかいホラ話としての伝奇小説として、凄く面白い怪作にして良作と思います。伝奇小説好きにはぜひ読んでほしい小説ですね。

郭公の盤
郭公の盤

ベルゼブブ (トクマ・ノベルズ)
そこに、顔が (角川ホラー文庫)



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