告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
告白 【Blu-ray完全版】

WOLF RPGエディターにて製作のフリーゲーム「操」を通常エンド・バッドエンド・真エンドクリアしました。現在、主人公の性別を男性にして周回プレイ中です(初回プレイは女性主人公でプレイ)。とても面白かったですね。良作です。「恐怖」という点では、先日紹介した「Ib」に軍配が上がるかなと思いますが、本作は、現代日本の学園を舞台にしたミステリ要素のあるサイコホラーという感じでして、登場人物達が非常に見事に造型されており、その人物達の織り成すドラマがとても面白いです。最後のおまけ部屋でペルソナを意識されているということを製作者さんが語っていますが、良い意味でペルソナ4のオマージュになっているように感じましたね。

フリーゲーム「操(みさお)」公式サイト
http://chadog.konjiki.jp/misao/top.html

また、ペルソナ4のオマージュに留まらない本作独自の面白さとして、本作は主人公と物語に関わらない人外のお助けキャラを除く人間の登場人物達、メインの物語に関わってくる登場人物達(学生達と教師)はみんな嫌な奴なんですね。本作の登場人物は、ペルソナの代名詞である「青春」とは対極にいるようなどす黒いものを裡に秘めている学生達で(ゆえにイヤな感じのリアリティがある)、嫌な奴らが嫌な感じで振舞ってドラマを織り成しているので、当然物語は非常に陰惨なものになり、イヤミス的な面白さが凄く良く出ている、そこが本作の絶妙な一つの味になっていますね。登場人物がどいつもこいつもろくでもない、ろくでもない奴らによるろくでもないストーリーが凄く面白い。プレイしていて湊かなえさんの傑作イヤミス「告白」を思い出していました。「告白」と同じように登場人物がろくでもないイヤな学生ばかりなところが実に面白みになっています。ホラーゲームとイヤミスは素晴らしく相性が良いなと感じましたね。

〈ニュース圏外〉イヤミス、なぜ売れる
http://digital.asahi.com/articles/TKY201203230659.html
このジャンル(イヤミス)の先駆けは、08年に出版され、映画化された湊(みなと)かなえ「告白」(双葉社)。後味の悪さから「嫌な気分になるミステリー=イヤミス」と呼ばれ、固定ファンがつき始めていた。今邑(いまむら)彩、昨年直木賞を受賞した道尾秀介といった作家も、同様の作風で人気を集める。

埼玉県のパート女性(33)も、「告白」をきっかけに「イヤミス」にはまった一人だ。「うそやミエ、嫉妬。誰しも持っている弱さが表現されていて、つい読んでしまうんです」

首都圏を中心に展開する有隣堂の販売促進担当、倉田裕子さん(38)によると、「イヤミス」の主な読者層は30代女性だという。「これまであえて見ないようにしていた部分を描いていて、ハッピーエンドではうそくさいと感じる人に受けている」と分析する。

また、ホラーゲームとしてシステムもとても良いです。本作は主人公が即死する選択肢や行動が大量にあるので、ゲームを進めていると主人公はすぐに即死するのですが、「ボタン一つで一瞬でクイックセーブ可能」「即死ゲームオーバー後はすぐにクイックセーブ地点からやり直し可能」「プレイ続行不可能になるハマリが起きる場所ではクイックセーブできないため、ハマリが起きることはなく、安心してセーブしまくりながら先に進んで即死しまくり、即死しないように進む道のりを見つけ出して進んでゆくことができる」という、プレイヤーにとても配慮してくれている親切仕様でして、素晴らしくテンポ良くサクサク進みます。僕は、通常エンド・バッドエンド・真エンドクリアで四時間くらい掛かりました。テンポが良いので、凄くプレイ密度が濃くて良かったですね。

また、本作は「異界に落ちて悪霊の住処となった学園を救う」というホラーゲームですが、主人公や登場人物達の死に方がモンティ・パイソン的なユーモラスな死に方が多いため、ホラーというよりは、ブラックユーモアに満ちたダークコメディ的な面白さのあるコミカルな作品です。ノリ的にはペルソナシリーズよりは、真・女神転生ifの方に近いですね。僕としてはこのゲームのコミカルなノリは凄く好きですね。心情を重視したウェットな日本的ホラーというよりは、即物的でドライな西欧的ホラーとしてきっちり完成されている、さばけたノリの作品です。登場人物達の死に様がドライな感じのブラックユーモアなので、怖さはありませんが、独特の面白さがあって好きですね。登場人物の一人のとある死に様を見て主人公が「これはひどい」という箇所では思わず吹いちゃいました。ちなみにこのシーンは和製ホラーの感動シーンに対する風刺になっていて実に上手いです。モンティ・パイソンのスペイン宗教裁判ネタとか、ゲームの「ブレインデッド13」とかコメディホラー映画の「キャプテン・スーパーマーケット」とかそういう感じのノリなんですね。怖くはないけど、面白くて、僕はこういうの好きですね。主人公は悪人ではないですが、相当にすっとぼけた性格で、理科室で「助けるの忘れちゃった、テヘッ」とかいうシーンとか最高に良い味だしてます。

(ブレインデッド13は)余りにしょっちゅう即死しすぎていて、死の重みが限りなくゼロに近づいています。「IT」や「シャイニング」の怖さを10000キングとしたら、(主人公の)ランスの死体は0.001キングに匹敵でしょうか。(中略)

恐怖映画でも、一番怖いのは死ぬ前の追い詰められであり、ドアを開けたらフットボールが口に飛び込んできて白骨化なんて展開には、怖がる以前に感情が付いてこれません。このおかげで、全く陰惨な感じはせず、トラップに掛かってもからりと笑い飛ばせる……俺にことわりなく死ぬなランス!
(超クソゲー2)

本作、ペルソナ的な学園ファンタジーとしての面白さ、イヤミス的なイヤな感じのリアリティのある登場人物や物語展開の面白さ、真・女神転生if的なコミカルなブラックユーモアの面白さ、そしてシステムも素晴らしく完成度が高い、様々な点で面白いコミカルホラーの傑作です。ぜひプレイお勧めですね。面白いですよ〜。

余談ですが、本作製作者のせんさんが公式サイトで書いている漫画も面白いなあ…。ゲームに漫画、天は二物を与えるですね。「Ib」のkouriさんとか、「オリオンのおんなのこモンスターズ」の星乃だーつさんとか、「ゴーストパス」のはきかさんとか、漫画家さん・イラストレーターさんといった絵心のあるお方々が製作されるゲームは良作が多いなあ。絵心と創造性には繋がりがあることを感じますね…。

ひとでなしの空間(本作製作者さん公式サイト)
http://novice2.web.fc2.com/

最後にもう一つ余談ですが、僕のやっているフリーゲーム、ツクール製のゲームがメインでこれまでプレイしてきましたので、WOLF RPGエディターという製作ツールのゲームはあまりプレイしたことがなかったのですが、本作は実に面白かった。このWOLF RPGエディターというツールでこれだけ面白い作品が出ていたとは…。本作をプレイして完成度の高い製作ツールと感じました。ドットキャラのグラフィックや動きはまさに素晴らしいの一言。WOLF RPGエディター製作のフリーゲーム、今後は色々プレイしてみたいですね。

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