2012年05月16日 03:45
「新訳オー・ヘンリー傑作集」読了。本邦初訳の作品集で読んだことのない作品ばかりで楽しめました。
新編 オー・ヘンリー傑作集―「宝石店主の浮気事件」他十八編
初訳 新訳 オー・ヘンリー傑作選 大平原と大都会の物語 (角川フォレスタ)
「新訳オー・ヘンリー傑作集」を読了しました。オー・ヘンリーの短編は300篇近くあるのですが、日本でこれまで訳されているのはそのうちの数十編のみでして、未訳の短編が数多くありまして、本短編集はそんなこれまで未訳の短編ばかりを本邦初訳した短編集です。これまで未訳の作品なので、どれも読んだことがなく、楽しめましたね。オー・ヘンリーらしい、サクッと楽しめるピリッとしたショート・ショート集です。オー・ヘンリー全集、どこかの出版社からでないかなあ…。
僕がこれまで読んだことがあったのは、新潮文庫「O・ヘンリ短編集」1〜3、岩波文庫「オー・ヘンリー傑作選」、光文社古典新訳文庫「1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編」等でして、二十数年ぐらい前、小学生ぐらいのときに新潮文庫の「O・ヘンリ短編集」1〜3読んで、「これめっちゃ面白いやん!!」と思って、オー・ヘンリーの他の作品も読みたかったんですが、日本で訳されているオー・ヘンリーの作品集はどれもこれも重複ばかりで、どれも新潮文庫「O・ヘンリ短編集」1〜3に掲載されている短編の訳者が違うものを読むことになるばかりで、「ああ…オー・ヘンリーの日本語で読める作品は新潮文庫の1〜3のみなのかな…」と思っていたので、本邦新訳が読めるというのは二十数年ぶりに嬉しいことでしたね…。
ただ、オー・ヘンリー作品の質ということで言えば、新潮文庫「O・ヘンリ短編集」1〜3の作品が最高峰で(新潮文庫版は大久保康雄さんの翻訳が素晴らしいのもありますが、新潮文庫版の短編集1〜3に収録の作品はどれも質が高い)、今回読んだ「新訳オー・ヘンリー傑作集」収録の作品の質はやや下がるなあという感じは否めませんが、質がそんな悪いというわけではなくて、本作収録の作品もちゃんとオー・ヘンリーらしい、短いながらもピリッとした面白みとどんでん返しを持つなかなか楽しい作品でした。
オー・ヘンリーの作品はサキの作品のようなブラックで奇妙な味わいを持ちながらも、決して読後感は悪くない、人間に対する優しい愛情のある眼差しを持っていますが、本作もまさにそういったヒューマニティを感じさせる暖かさのある短編集で、読んでいて思わずニコっと笑みが浮かぶような、面白さ楽しさを持った作品集です。良かったですね、お勧めの作品集です!!
訳者の清水武雄さんはもう一冊、オー・ヘンリーの本邦初訳作品集(初訳 新訳 オー・ヘンリー傑作選 大平原と大都会の物語)だしているんですね。こっちも読んでみたいな…。僕は生活に困窮しており、お金なくて本を買うことはできないんですが(本短編集も図書館で借りました)、こっちも図書館で借りて読んでみたいですね…。オー・ヘンリーの短編は大多数が邦訳されていない状態ですから、清水武雄さんにはこれからもオー・ヘンリーの本邦初訳を続けてほしいと願いますね…。今回の本邦初訳の作品を見れば分かるように、オー・ヘンリーの短編は面白いのにどうして日本語にあまり訳されないのかな…。
本作品集お勧めです。ただ、これまでオー・ヘンリー作品を読んだことがないというお方々は、まず新潮文庫の「O・ヘンリ短編集」1〜3を読んでから、次にこの作品集を読んだ方がいいと思います。本作品集も良いですが、質の高さということで言えば新潮文庫の「O・ヘンリ短編集」1〜3収録作品の質が一番ですので…。いつか、日本でも日本語でオー・ヘンリーの作品が全て読めるようになると良いですね…。
新編 オー・ヘンリー傑作集―「宝石店主の浮気事件」他十八編
初訳 新訳 オー・ヘンリー傑作選 大平原と大都会の物語 (角川フォレスタ)
O・ヘンリ短編集 (1) (新潮文庫)
O・ヘンリ短編集 (2) (新潮文庫)
O・ヘンリ短編集 (3) (新潮文庫)
O・ヘンリー著作一覧
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初訳 新訳 オー・ヘンリー傑作選 大平原と大都会の物語 (角川フォレスタ)
「新訳オー・ヘンリー傑作集」を読了しました。オー・ヘンリーの短編は300篇近くあるのですが、日本でこれまで訳されているのはそのうちの数十編のみでして、未訳の短編が数多くありまして、本短編集はそんなこれまで未訳の短編ばかりを本邦初訳した短編集です。これまで未訳の作品なので、どれも読んだことがなく、楽しめましたね。オー・ヘンリーらしい、サクッと楽しめるピリッとしたショート・ショート集です。オー・ヘンリー全集、どこかの出版社からでないかなあ…。
従来、我が国でもオー・ヘンリー作品には多数の出版社が訳書を刊行し、そうした既刊本の中には優れた訳出や原作者・作者の詳しい紹介も見られたが、どうしたことか収録作品については重複傾向が明らかであった。(中略)私達は、我が国におけるこの作家の狭い固定的なイメージを少しでも払拭するために、あえて収録作品の大半に本邦初訳のものを取り揃えたが、オー・ヘンリーという作家の我が国での翻訳史上に新たな一頁を開けたと自負している。
(オー・ヘンリー「新訳オー・ヘンリー短編集」)
僕がこれまで読んだことがあったのは、新潮文庫「O・ヘンリ短編集」1〜3、岩波文庫「オー・ヘンリー傑作選」、光文社古典新訳文庫「1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編」等でして、二十数年ぐらい前、小学生ぐらいのときに新潮文庫の「O・ヘンリ短編集」1〜3読んで、「これめっちゃ面白いやん!!」と思って、オー・ヘンリーの他の作品も読みたかったんですが、日本で訳されているオー・ヘンリーの作品集はどれもこれも重複ばかりで、どれも新潮文庫「O・ヘンリ短編集」1〜3に掲載されている短編の訳者が違うものを読むことになるばかりで、「ああ…オー・ヘンリーの日本語で読める作品は新潮文庫の1〜3のみなのかな…」と思っていたので、本邦新訳が読めるというのは二十数年ぶりに嬉しいことでしたね…。
ただ、オー・ヘンリー作品の質ということで言えば、新潮文庫「O・ヘンリ短編集」1〜3の作品が最高峰で(新潮文庫版は大久保康雄さんの翻訳が素晴らしいのもありますが、新潮文庫版の短編集1〜3に収録の作品はどれも質が高い)、今回読んだ「新訳オー・ヘンリー傑作集」収録の作品の質はやや下がるなあという感じは否めませんが、質がそんな悪いというわけではなくて、本作収録の作品もちゃんとオー・ヘンリーらしい、短いながらもピリッとした面白みとどんでん返しを持つなかなか楽しい作品でした。
オー・ヘンリーの作品はサキの作品のようなブラックで奇妙な味わいを持ちながらも、決して読後感は悪くない、人間に対する優しい愛情のある眼差しを持っていますが、本作もまさにそういったヒューマニティを感じさせる暖かさのある短編集で、読んでいて思わずニコっと笑みが浮かぶような、面白さ楽しさを持った作品集です。良かったですね、お勧めの作品集です!!
訳者の清水武雄さんはもう一冊、オー・ヘンリーの本邦初訳作品集(初訳 新訳 オー・ヘンリー傑作選 大平原と大都会の物語)だしているんですね。こっちも読んでみたいな…。僕は生活に困窮しており、お金なくて本を買うことはできないんですが(本短編集も図書館で借りました)、こっちも図書館で借りて読んでみたいですね…。オー・ヘンリーの短編は大多数が邦訳されていない状態ですから、清水武雄さんにはこれからもオー・ヘンリーの本邦初訳を続けてほしいと願いますね…。今回の本邦初訳の作品を見れば分かるように、オー・ヘンリーの短編は面白いのにどうして日本語にあまり訳されないのかな…。
本作品集お勧めです。ただ、これまでオー・ヘンリー作品を読んだことがないというお方々は、まず新潮文庫の「O・ヘンリ短編集」1〜3を読んでから、次にこの作品集を読んだ方がいいと思います。本作品集も良いですが、質の高さということで言えば新潮文庫の「O・ヘンリ短編集」1〜3収録作品の質が一番ですので…。いつか、日本でも日本語でオー・ヘンリーの作品が全て読めるようになると良いですね…。
新編 オー・ヘンリー傑作集―「宝石店主の浮気事件」他十八編
初訳 新訳 オー・ヘンリー傑作選 大平原と大都会の物語 (角川フォレスタ)
O・ヘンリ短編集 (1) (新潮文庫)
O・ヘンリ短編集 (2) (新潮文庫)
O・ヘンリ短編集 (3) (新潮文庫)
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