2012年04月30日 15:06

ギフト券を贈って頂きありがとうございます。メッセージを見て吃驚しまして、どうかご無理なさらないで下さいね…。リラックスの音楽ヒリヤード・アンサンブル。

定期的にギフト券を贈って頂きありがとうございます。今、ギフト券のメールを頂き、メッセージを見て吃驚しまして、ご生活がお変わりになるとのこと、ご自愛を第一にお心がけて、どうかご無理なさらないで下さいね…。これまでとても助けて頂き、深く感謝しております…詳しいことは分かりませんが、良い道になることを願っております…。本当にありがとうございます…。

生活環境が変化しますと、変化中はご心身のご負担がどうしてもある程度増えますので、ご心身を大切にして、ご心身がリラックスされて、良き新しい生活になることを心から願っております…。

心をリラックスさせてくれるものとしては、僕はヒリヤード・アンサンブル(Hilliard Ensemble)の音楽が好きです。横になってこの音楽を聴いていると心が落ち着いて安らぎます…。「合唱は最も静謐で美しい楽器である」という言葉がありますが(クラシックCDのライナーノーツで読んだ言葉で言った人が不明なのですが、おそらく作曲家トイヴォ・クーラではないかなと思います)、ヒリヤード・アンサンブルの音楽はまさにその言葉に心から同意させてくれる美しくて静謐な合唱です…。

「ヒリヤード・アンサンブル」
http://www.aspen.jp/artist/choirs/hilliard-ensemble/index.shtml
ヒリヤード・アンサンブルは世界最高の室内声楽グループの一つであり、彼らの古楽、現代音楽の分野における圧倒的名声には勝るものはいないであろう。その 特徴あるスタイルと洗練された楽才は、中世、ルネッサンスのレパートリーだけでなく現代の作曲家によって彼らのために作曲された作品へ観客を魅了するのである。

彼らのスケジュールは多忙を極めると共に変化に富んでおり、年間約100回もの公演を行っている。ヨーロッパ、特に地中海や中央ヨーロッパで人気が高く、さらに日本、アメリカ、カナダにも定期的に訪れている。

このグループの古楽アンサンブルとしての名声は1980年代からの活躍と、EMIから発売され大成功を収めた一連のレコード(そのうちの多くは現在ヴァー ジンから再リリースされている)によるが、彼らは初期より現代音楽にも同様に取り組んできた。

1988年にレコーディングを行ったアルヴォ・ペルトの作品 「パッシオ」によって、ペルトとミュンヘンを拠点とするレコード会社ECMとの実り多い関係をスタートさせる。彼らはこのコラボレーションを継続し、 1996年8月アルヴォ・ペルト作曲の「リタニー」をリリースした。最近彼らはヴェリヨ・トルミス、エルッキ=スヴェン・トゥールなど他のバルト諸国の作 曲家に作品を委嘱しており、ギャヴィン・ブライヤーズ、ハインツ・ホリガー、ジョン・カスケン、ジェイムズ・マクミラン、エレナ・フィルソヴァやその他の 作曲家の委嘱作品からなる現代音楽の豊富なレパートリーを拡大している。

彼らによって開かれた1994年の作曲コンクールは100曲以上の作品を生み出 し、その中の多くはヒリヤードのプログラムとして採用されることとなった。毎年恒例のサマースクールではレジデント・コンポーザーを設け、過去にアイヴァ ン・ムーディ、ピアース・ヘラウェル、バリー・ガイ、ギャヴィン・ブライヤーズ等がこの職務についており、彼らによる多くの作品がECMより発売されている二枚組アルバム「ヒリヤード・ソングブック」に収録されている。

1994年、90年代最大のクロス・オーバー・ヒットと呼ばれた「オフィシウム」をリリース。これはノルウェー人サックス奏者ヤン・ガルバレクとの最初の コラボレーションであり、彼との共演は世界中で大成功を収めている。

ヒリヤード・アンサンブルの作品は僕の聴いたことがある限りにおいて全てお勧めですが(古楽聖歌・ペルトなどで合わせて20枚くらい聴いてます)、特にお勧めは「Officium」「Mnemosyne」「Officium Novum」の3作セットです(どれもヤン・ガルバレクとの共演で、連作三作で完結する古楽音楽として高度に完成されている)。この連作三作はヒリヤード・アンサンブルの音楽の中で最も売れたアルバムであり(ミリオンセラー、第一作「Officium」は世界で300万枚以上売り上げた)、天才サックス奏者ヤン・ガルバレクとの共演が素晴らしいです…。古く、名前のない歌(文章による記録文化が起きる前の歌)に連なる歌なんですね…。

Morales : Parce mihi domine
http://www.youtube.com/watch?v=tRFEicAeTRo

かれ(古楽聖歌の作曲家ぺロティウス)については何も分かっていないといっていい。またこの歌がどう演奏されたのかについても、やはり分かっていない。さまざまな写本に一段の楽譜として残されていて、そのそれぞれから異なった情報が得られるのだ。

口承文化とは高度に洗練されうるものだが、目に触れるようになるのは、文字に書かれたジャンルと接触するようになったときに限られがちで、やがては文字(記録文化)にとってかわられることとなる。「オデュッセイア」をたんにかつて書かれたうち最初で最長級の詩としてかたづけてしまうわけにはいかない。これは、発展し尽くしてしまった口頭伝承の断末魔の例でもあるからだ。最初期のポリフォニーの進化についても、同じような現象が起こったのだろう。ペロティヌスの「革命的な」3声や4声のオルガヌムが収められた「大オルガヌム曲集」以前には、何が起こっていたのだろう?こうした素晴らしいメリスマは、失われた即興の伝統の名残なのか?その500年前、修道士達はグレゴリオ聖歌以前の歌(キリスト教より古い異教の聖歌)で即興をしていたのだろうか?

今世紀(20世紀)の初めにジャズが始まったとき、それに名前はなかった。その1000年ほど前にポリフォニーが始まったときもそうだったのだ。どちらも名前はないが歴史的瞬間であり、西洋音楽の根本をなす二つの発想の出発点だった。すなわち即興と作曲である。このディスクでの(古楽)演奏は、まったくの作曲でも完全な即興でもないが、その源は1000年の時を隔てて互いに呼び覚ましあう、この同じ力のうちに見いだせるだろう。
(Officiumライナーノーツ)

この3作のアルバムの曲はあまりキリスト教の聖歌とは感じないのは大きな特徴です。紀元4世紀に教皇グレゴリウス1世が聖歌を教会管理する前より更に古い、紀元の不明な聖歌が収録されており、聴いていてとても異教的なイメージが喚起されますね…。聴いていると、キリスト教より古い起源を持つ北欧神話やケルト神話の方のイメージが喚起されてゆきます…。

はじめてモラーレスの死者の聖務日課 officium defunctorum を聴いたのは、1970年代のはじめ、セビーリャ大聖堂でのことだった。その20年後、アイスランドの溶岩地帯を車で走りぬけながらふたたびこの曲を聴いたときの感動は、忘れがたいものだった。そのころ私はマックス・フリッシュの小説「完新世に現れた男」による映画「完新世」を撮っていた。

「灰か鉛のような空」この映画でエルラント・ヨセフソンが演じる男ガイザー氏は、老いて孤独になってゆく人間の悲劇、記憶を失ってゆく不安と恐怖を体現している。ガイザーは人里離れた渓谷にたった一人で暮らしているのだが、あるとき大嵐によって外界から切り離されてしまう。映画では、こういう孤立した状況で、ガイザーの持つ太古のアイスランドの景観の記憶が、いまやその終末を迎えようとしている人類の沈黙のメタファーとなる。「完新世がなんだというのだ!自然に名前などいらない。ガイザーは知っている。岩に記憶などいらない」

音の光――眼前の闇
(Officiumライナーノーツより)

なにかこう、日本人の無常観にも連なるような、自然に対する畏敬と諦観の感じられる暗さが、とても心に静かに安らかに響くんですね…。「ゆく川の流れは絶えずして…」という感じです(方丈記)。心をゆったりさせたいときにとてもお勧めのアルバムですね…。

ギフト券を贈って頂き本当にありがとうございます。生活の変化が良き道に連なることを心から願っておりますね…。

Officium
Mnemosyne
Officium Novum
ヒリヤード・ソングブック
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