2012年03月18日 19:11

スマイルプリキュア第7話今回も素晴らしかったですね。メーテルリンクの「青い鳥」ですね。そしていつも通りAGEが微妙(^^;

青い鳥 (岩波少年文庫)

スマイルプリキュア第7話「どこなの?わたし達のひみつ基地!?」視聴。今回もいつも通り素晴らしい出来でしたね。キュアハッピーは絵本が好きということでしたが、絵本だけでなくモンゴメリの「赤毛のアン」とかヨハンナ・シュピリの「アルプスの少女ハイジ」などの児童文学も好きなんですね。キュアハッピーが中学生になっても絵本だけ読んでいたらちょっとアレですが、ちゃんと児童文学も好きで読んでいるというところ、本好きとして共感できてほっとする感じでしたね。

今回のお話、「赤毛のアン」が一つのモティーフになっていましたが、お話の一番のベースはメーテルリンクの「青い鳥」だと思いましたね。幸せを探しに色々なところを冒険して、そして、幸せはみんなの気持ちが一つになる足元の故郷にあったことに気づくというのは、まさに「青い鳥」だと思いましたね…。最後にみんなの気持ちが一つになって、ひみつ基地が決まる展開が実に上手いメルヘン、心から感嘆しましたね…(^^)

私達の秘密の場所は最初からここにあったんだよ。どんなところかなんてこだわらなくてもよかったんだよ。みんな一緒に楽しくすごすことができたなら、そこはもう私達の素敵な秘密の場所なんだよ。
(スマイルプリキュア第7話「どこなの?わたし達のひみつ基地!?」)

チルチル?…君は今、自分が楽園にいるつもりでいるけれども、楽園っていうのは、私達がお互いにキスをし合うところなら、どこにでもあるんだよ…(中略)僕達、あんなに遠くまで出かけたのに、青い鳥はこんなところにいたんだ!
(メーテルリンク「青い鳥」)

そして機動戦士ガンダムAGE第23話「疑惑のコロニー」視聴。…またもや強烈に微妙な出来…(^^;今回の脚本は日野さんではないですが、脚本が日野さんじゃなくてもAGEの展開が微妙なのは変わらないのか…。登場人物達の行動や展開がご都合主義的かついい加減過ぎて見ていても誰にも共感できないのが辛い…。良かったところはウルフさんがソリッド・スネークだったところくらいですね…。あとは、展開が…。敵の幹部がモビルスーツ格納庫で待ち構えていて、悪役として名乗り口上を始めたときは40年ぐらい前のスーパーロボット系アニメの出来の悪いパロディを見せられている気持ちになりました…。

そして主人公のアセムが…悪い意味でキラ・ヤマト化してきてなんとも…。戦場で状況を無視して理想論をぶちあげて状況を悪化させるって、典型的キラ・ヤマトな行為というかなんというか…スパロボのミスト・レックスの下記の台詞を思い出しました…。

ミスト・レックス
「確かに、俺たちが介入すれば、当面の争いを回避できるでしょうけど、根本的な解決にはなりませんよね?」

フリットが市街地に被害を出さないために近接格闘装備のアデルタイタスを出撃させて、敵のヴェイガンのモビルスーツがそんな気遣いはせずに射撃で応戦して市街地が流れ弾で滅茶苦茶になって、最後は駄々をこねてたアセムがやっとガンダムで出撃してヴェイガンを倒しましたが、これってアセムが「モビルスーツ戦をしたら市街地に被害が出るからモビルスーツ出撃はしません!!」なんて駄々こねなければ市街地に被害出ませんでしたよね…。

場にそぐわない理想論で状況を無視して状況を悪化させる主人公は、見ていて気分が重くなるだけです…。平和を訴える理想論は理想論として価値があると思いますが、状況を無視して唱えれば、理想論の価値自体を毀損させる馬鹿げた行いと化します…。なんだか、まわりくどいやり方で理想論をネガティヴに表現しているような感じが、僕は凄く嫌なんですね…。僕は理想論には価値があると思っているので…。

しかも、逃げ出したアセムが戦うのが、ロマリーのためって…。アセムが駄々こねていたせいで市街地が被弾している状況を全く理解していない唐突なアセムとロマリーのロマンス…ロマンスのために戦争なんて、最悪じゃないですか…。見ていて心からとほほ…という気持ちです…。アセムは市街地が被弾したのは自分が出撃拒否したことに起因していることを考えるべきですよ…。ユニコーンのダカール戦での市街地攻撃のシーンと、全く比較にならない…。市街地が攻撃を受けているのに、アセムは自分のこと(ロマリーのこと)しか考えていない…。

余熱を燻らせる瓦礫の山には、無数の死体が埋もれているのだろう。今日死ぬとは予想もしておらず、それぞれに予定を持っていた知と血の残滓――。そこからどす黒い煙が吹き上がり、意思あるもののように渦巻くのをバナージは見た。殺す者と殺される者、両者から等しく放出されたそれは、肌を刺す冷たい皮膜になってユニコーンを押し包み、平穏な死を得られなかった人々の怨嗟を伝えてくるかのようだった。

どくん、と鳴った脈動がそれに呼応し、内奥の熱が目を覚ますのをバナージは感じる。ユニコーンの脈動…いや、パイロットの心を引き受け、機械的に増幅するマシーンの脈動。怒れ、憎め、敵を倒せ。心を爆発し続ける炉心に変え、システムに取り込まれようとする自分自身の脈動…!

「そうだ、怒っていい。これは理不尽だ」

我知らず口走り、バナージは血の味のする唇を舐めた。どくんと大きくなったユニコーンの脈動がそれに答える。

「お前はそのために造られた。理不尽に対しては戦わなければならない。でも怒りに飲まれるな」
(福井晴敏「機動戦士ガンダムユニコーン」)

それと、連邦とヴェイガンの裏で暗躍する、おそらくは黒幕であろう存在「テクノソロン社」とかいうのが今回のAGEで突然出てきたのもなんとも…。主人公側(アセム・連邦)とライバル側(ゼハート・ヴェイガン)の戦いを納めるために、実は本当に邪悪な黒幕が主人公側とライバル側の両方で糸を引いていたという展開、作劇において一番安易でダメな陰謀論的まとめ方じゃないですか…。なんだか、今回のAGE、全体的に酷いとしかいいようがなく、ああ…ガンダム好きとして心から『どうしてこうなった』という気持ちで一杯になりますね…。スマイルプリキュアをもう一度見て心を癒そうと思います…。

青い鳥 (岩波少年文庫)
ハイジ (上) (岩波少年文庫 (106))
ハイジ (下) (岩波少年文庫 (107))
プリキュア シンドローム!〈プリキュア5〉の魂を生んだ25人【描き下ろしポストカード3枚付き】
プリキュア関連作品一覧

福井晴敏「小説版機動戦士ガンダムユニコーン」
機動戦士ガンダムUCブルーレイDVD一覧
機動戦士ガンダムUCプラモデル一覧
amazonガンダム総合ストア(ガンダム全ラインナップ)
アニメーション総合ストア
amazonTOPページ

アマゾンOTAKUストア
TVゲーム総合ストア
アニメーション総合ストア
漫画コミック総合ストア
ホビー・フィギュア・トレカ総合ストア
食品&飲料総合ストア
ペット用品総合ストア
電化製品・家電製品総合ストア
パソコン及び周辺機器・消耗品総合ストア
PC18禁ゲーム総合ストア
amazon液晶テレビ総合ストア
クラシック音楽ストア
アマゾンギフト券ストア
amazonトップページ






Archives
livedoor プロフィール

ねこねこ

記事検索
  • ライブドアブログ