2011年06月20日 20:24
ガンダム新作「ガンダムAGE」について知って驚愕です。ファースト以前のスーパーロボット物に戻りましたね…。
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ガンダム新作「ガンダムAGE」について、本日始めて知ったのですが、驚愕としか言いようのない衝撃を受けました…。ガンダムを唯一動かせる子供が主人公で、その子供が世界に一台しかない特別な救世主ロボットガンダムを動かして、宇宙人と戦うという、明らかにファースト(第一作目の機動戦士ガンダム)以前の低年齢向けスーパーロボット物に戻ったストーリー。ガンダムを制作しているサンライズの低年齢向けスーパーロボット路線では勇者シリーズがある訳ですが、勇者シリーズとガンダムシリーズをガンダムの名前を冠しながら実質は勇者シリーズ(低年齢向けスーパーロボット路線)の方向性で統合するのかと思うと、ファーストガンダムから続くリアルロボット路線・架空戦記としての「ガンダム」に思い入れのある身として、ちょっと悲しくなりますね…。スーパーロボット路線のGガンダムは面白かったですし、勇者シリーズも楽しく見ていたので、ガンダムAGEもこれはこれで視聴しようとは思いますが…。
機動戦士ガンダムAGE公式サイト
http://www.gundam-age.net/
ガンダムAGEはSDガンダムのようなガンダムの外伝という位置づけではない正統なガンダムシリーズのとしての位置づけで、これにてUC(宇宙世紀)から西暦(ガンダム00)まで続いてきたガンダムのリアルロボット・架空戦記路線は勇者シリーズ系のスーパーロボット物路線に移行することで終わるのかも知れないなと思うと、なんとも…。リアルロボット・架空戦記としてのガンダムの伝道師にしてガンダムUC原作者の福井晴敏さんはどう思っているのかな…。
「ガンダムを、たった一機の、子供たちがあこがれる英雄にしたい」というのはガンダムの生まれた理念とは全く逆で、それまでのスーパーロボット物のヒロイック性、「「平和の守護像」であり、神秘的かつ絶対的な存在として表現される場合が多かった」ことに対する、ヒロイック(英雄主義)に対するアンチテーゼとして生まれたのが、架空戦記における消耗品としての単なる一兵器としてロボットを位置づけたガンダムなんですね…。富野由悠季監督が70年代のガンダムインタビュー(79年のガンダムフェアか何かのインタビュー)で述べているのを読んだのを覚えています。福井晴敏さんが述べていますが、「『ガンダム』が消耗品の一兵器としてロボットを位置付けたことで、始めて、戦争のリアリティを考えることのできる架空戦記としてのロボットアニメが可能になった」ということですね…。
ガンダムが戦争に使われる消耗品としての一兵器ではなく、宇宙人から人類を救う「たった一機の、子供たちがあこがれる英雄」として描かれるなら、そこにおいて、戦争のリアリティを考えるのは絶望的でしょうね…。戦いのヒロイックな展開、戦う英雄主義を賛美することは戦争と親和的なイデオロギーであるんだと言うことにガンダムは自覚的で、ファーストのギレンの演説やウッディさんの台詞などを通して、そしてファーストの以後の作品においても、そういった問題を一生懸命描いていたところが、ガンダムシリーズの良いところだと思うのですが、もうガンダムにそういう良さは望めないのかなと思います…。

白い旗 (講談社文庫 み 36-13)
敗走記 (講談社文庫 み 36-12)
総員玉砕せよ! (講談社文庫)
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「ガンダム一機の働きで、マチルダが助けられたり戦争が勝てるなどというほどあまいものではないんだぞ」
(機動戦士ガンダム)
ガンダム新作「ガンダムAGE」について、本日始めて知ったのですが、驚愕としか言いようのない衝撃を受けました…。ガンダムを唯一動かせる子供が主人公で、その子供が世界に一台しかない特別な救世主ロボットガンダムを動かして、宇宙人と戦うという、明らかにファースト(第一作目の機動戦士ガンダム)以前の低年齢向けスーパーロボット物に戻ったストーリー。ガンダムを制作しているサンライズの低年齢向けスーパーロボット路線では勇者シリーズがある訳ですが、勇者シリーズとガンダムシリーズをガンダムの名前を冠しながら実質は勇者シリーズ(低年齢向けスーパーロボット路線)の方向性で統合するのかと思うと、ファーストガンダムから続くリアルロボット路線・架空戦記としての「ガンダム」に思い入れのある身として、ちょっと悲しくなりますね…。スーパーロボット路線のGガンダムは面白かったですし、勇者シリーズも楽しく見ていたので、ガンダムAGEもこれはこれで視聴しようとは思いますが…。
機動戦士ガンダムAGE公式サイト
http://www.gundam-age.net/
ガンダムAGEはSDガンダムのようなガンダムの外伝という位置づけではない正統なガンダムシリーズのとしての位置づけで、これにてUC(宇宙世紀)から西暦(ガンダム00)まで続いてきたガンダムのリアルロボット・架空戦記路線は勇者シリーズ系のスーパーロボット物路線に移行することで終わるのかも知れないなと思うと、なんとも…。リアルロボット・架空戦記としてのガンダムの伝道師にしてガンダムUC原作者の福井晴敏さんはどう思っているのかな…。
ウィキペディア「勇者シリーズ」
勇者シリーズ(ゆうしゃシリーズ)とは、サンライズ、名古屋テレビ、東急エージェンシーが1990年から1998年までにわたり製作した一連のロボットアニメ作品の総称。アニメ製作のサンライズにとってはリアルロボット路線に代わるロボットアニメとして、玩具スポンサーのタカラにとっては『トランスフォーマー』に代わる玩具シリーズとして、1990年2月に低年齢層をターゲットに始まった『勇者エクスカイザー』でスタートを切ったのが本シリーズの始まりである。91年よりスタートした『エルドランシリーズ』と並び、1990年代を代表するサンライズロボットアニメと評価されている。シリーズ全ての番組タイトルの中に、「勇者」を冠しているためこう呼ばれる。またロボットの事を勇者ロボと呼称することが多いが、後年になってそれ以前のものも遡ってそう呼称されるようになったものである。
ウィキペディア「リアルロボット」
リアルロボット(Real robot)とは、アニメ・ゲームなどに登場する、架空のロボットの分類のひとつで、リアリティを重視したロボットの総称。マスプロダクション的な兵器・機械として描かれる。『機動戦士ガンダム』『装甲騎兵ボトムズ』などが代表的。(中略)
リアルロボットの概念の先駆けとなった作品は、富野喜幸 (現・富野由悠季)監督の『機動戦士ガンダム』とされている。但し「ロボットそのもの」ではなく「リアルロボットアニメ」と呼ばれる一連の「作品群」の祖は『無敵超人ザンボット3』だとする意見も多い。ガンダムはロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』に登場する強化防護服(パワードスーツ)からヒントを得て、巨大ロボットアニメ作品の文脈に新たな解釈をもたらした。(機動戦士ガンダムの項を参照)
従来のアニメロボットとは即ち、おおむね「平和の守護像」であり、神秘的かつ絶対的な存在として表現される場合が多かったが、これに対しガンダムでは、
・ロボットが「モビルスーツ」という「戦車」や「戦闘機」「攻撃機」という呼称に準じる独特の種別呼称や兵科呼称を持つ、国家の製造する兵器を含む産業機械や純粋な工業製品として設定されている。
・「量産型」「試作品」「専用機」「不良品」「消耗部品の交換」といったような、商業的・軍事的製造プロセス、産業概念がロボットアニメ史上、体系だった形および従来作品にないリアルさで初めて登場する(断片的な形では『鉄人28号』や『無敵超人ザンボット3』などで登場している)。
等の主にこの二点の設定、概念が、それまでのロボット設定と決定的に違うといえ、リアルロボットという概念をその後確立させた要因となった。当初、このような設定を持つ作品群を、富野自身は、「ハード・ロボットもの」と呼んでいたが、上記、高橋の提示した「リアルロボット」の方が語呂も良く、後にヒット作品となるゲーム「スーパーロボット大戦」の影響もあり、後者の認識が一般的となる。(中略)
元来、アニメのロボットには子供向けキャラクターや玩具販売とのタイアップという性質から「巨大な人型」・「有人機(『マジンガーZ』以降)」・「頭部に角」・「赤・青・黄の機体色」などの決まり事が存在していた。
リアルロボットも主にスポンサーの要請等によりその制約下にあったため、作品の制作者達は設定考証に様々な工夫を凝らし空想科学的に兵器としてのリアリティーを持たせようと様々な試みや設定が行われた。
リアルロボットの世界観ではロボットを実用的な道具・兵器として戦争など極端な使用目的で運用する。にも関わらず「ロボットは人型ロボットでなくてはならない」という上記の制約が存在する。人型は、運用目的に対し適切な形状か、という問いに必ずしもYESと答えることはできず、リアリティを追求した世界観との矛盾が生ずる、という問題が発生する。
現代人から見て、現代的な技術の視点や科学・物理学の理論から考察した場合、これらのロボット兵器は既存の兵器、例えば戦車や攻撃機から見れば巨大な敵が文字通り的の様に突っ立っているも同然である。身長が10mを超えるともなれば二乗三乗則のため人間の骨や筋肉に比べ桁違いの強度と出力が必要となり、足底の圧力も増すため歩くだけでも一苦労と推測され、また可動部分が既存の兵器と比べて桁違いに多い事を考えれば製造・整備などに費やすライフサイクルコストも桁違いに跳ね上がることが想像できる。
これに対する設定として、例えばガンダムシリーズのうち宇宙世紀に属する作品においては架空の物質であるミノフスキー粒子によって既存の兵器およびその延長線上に存在しうる兵器が能力を発揮できない状況を作り出した。さらに『機動戦士ガンダム』放映後の後付け設定ではあるがミノフスキー粒子を応用した様々な技術を設定し、また宇宙空間での姿勢制御技術としてAMBACを設定。これらを利用してモビルスーツという概念を成立させ、その世界観やモビルスーツの存在理由に説得力を与えた。
日野晃博(ガンダムAGEシナリオ構成担当)
今回は1stと同じで物語前半に出てくるガンダムは1機だけなんです。ガンダムを、たった一機の、子供たちがあこがれる英雄にしたいと思っていて。ただ、そのままではガンダムのプラモデルがひとつしか出せないのでどうしようと(笑)。そこでガンダムが進化して形状を変えるというAGEシステムを導き出しました。
(ファミ通「ガンダムAGEインタビュー」)
「ガンダムを、たった一機の、子供たちがあこがれる英雄にしたい」というのはガンダムの生まれた理念とは全く逆で、それまでのスーパーロボット物のヒロイック性、「「平和の守護像」であり、神秘的かつ絶対的な存在として表現される場合が多かった」ことに対する、ヒロイック(英雄主義)に対するアンチテーゼとして生まれたのが、架空戦記における消耗品としての単なる一兵器としてロボットを位置づけたガンダムなんですね…。富野由悠季監督が70年代のガンダムインタビュー(79年のガンダムフェアか何かのインタビュー)で述べているのを読んだのを覚えています。福井晴敏さんが述べていますが、「『ガンダム』が消耗品の一兵器としてロボットを位置付けたことで、始めて、戦争のリアリティを考えることのできる架空戦記としてのロボットアニメが可能になった」ということですね…。
ガンダムが戦争に使われる消耗品としての一兵器ではなく、宇宙人から人類を救う「たった一機の、子供たちがあこがれる英雄」として描かれるなら、そこにおいて、戦争のリアリティを考えるのは絶望的でしょうね…。戦いのヒロイックな展開、戦う英雄主義を賛美することは戦争と親和的なイデオロギーであるんだと言うことにガンダムは自覚的で、ファーストのギレンの演説やウッディさんの台詞などを通して、そしてファーストの以後の作品においても、そういった問題を一生懸命描いていたところが、ガンダムシリーズの良いところだと思うのですが、もうガンダムにそういう良さは望めないのかなと思います…。
「ウッディ大尉」
「おお、アムロ君」
「お休みにならないんですか?」
「監督は損な役でね」
「お手伝いできることがあればと思って」
「ジャブローにいる時ぐらい我々に任せたまえ」
「す、すいません。大尉はマチルダ中尉とは」
「彼女とは、オデッサ作戦が終わったら結婚する予定だったんだ」
「ご結婚を?」
「その時はホワイトベースの人もジャブローにいるだろうから、式には出てもらおう、とマチルダは言っていた」
「そ、そうだったんですか。そんなことがあったんですか…す、すいませんでした、ウッディ大尉…僕がもっと、もっとガンダムを上手に使えればマチルダさんは死なないですんだんですよね。すいませんでした」
「うぬぼれるんじゃない、アムロ君」
「えっ?」
「ガンダム一機の働きで、マチルダが助けられたり戦争が勝てるなどというほどあまいものではないんだぞ」
(機動戦士ガンダム)
「兄さん」
「次郎じゃないか」
「兄さん、やつれましたねえ」
「それよりお前はどうしてここへ」
「明日の第八次菊水特攻隊です」
「なに、菊水。お前、特攻隊に志願したのか。そんなばかなことをするな」
「なんですって。撃墜王の兄さんからそんな言葉をきくとは思わなかった」
「戦争というのはお前のようなものが十人や百人死んだってどうにもなるものではない。お前が想像もつかぬ大きな集団の力と力だ。だが…勝敗は決まっている……。お前がノコノコでかけて死んだって何にもならんのだ。兄さんは職業軍人だ。国を守るのが商売だ。日本が今日の苦境に立った一端の責任は感じている。それについては俺は死をもって軍人としての責任を果たす考えでいる。沖縄の父母ももう亡くなっているだろう。そして俺もやがて死んでいく。その中で、一人残ったお前までもが、何も……………」
「しかし兄さん。日本は今、危機存亡の時期ではないですか。若い者が一億国民にかわって、敵にぶつかって勝利の奇蹟を生み出すのです。若い者が尻込みしていたら、一体この日本を誰が守るのです」
「バカな。お前はまだ戦争というものを知らないのだ。お前………にげろ!とちゅうで島に不時着するんだ。お前は生きのびて十年たって俺の言葉を思い出してくれ」
「兄さん、なんということを……。兄さんは大本営の命令に反逆しろというのですか。国賊になれというのですか」
「ばかーっ。お前はバカだ。お前はたやすく死んでいく。だがお前は再び生まれてはこれないのだ」(中略)
昭和二十年八月十五日
この戦いはやんだのである
だが特攻を命じた宇垣中将の胸中はいかばかりであったか
彼は十五日艦爆十五機をひきつれて空母に体当たりを敢行して果てた
こうして悲劇の戦いは終わった
しかし死んだ人間は再び生きてかえれない
過ぎさったあやまちは二度とくりかえしてはならない
と同時に戦争で苦しんだ人々の事も我々は永久に忘れてはならないだろう
(水木しげる「特攻」「白い旗」収録)

白い旗 (講談社文庫 み 36-13)
敗走記 (講談社文庫 み 36-12)
総員玉砕せよ! (講談社文庫)
姑娘 (講談社文庫)
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