2011年04月28日 09:44

魔法少女まどか☆マギカ二次創作「女神まどかに捧げる詩歌」。神と信仰の根幹「存在に対する感謝」。

まどか教の福音書(映像メディア、正規の福音書)
まどか教の福音書(出版メディア)
まどか教における縁起物

昨日夜半から喉痛が起きて体調を崩し、風邪引いてしまったようでして、全身が熱っぽくてぼーっとする状態です…。文章書く力がなくて、なかなか更新できなくて申し訳ないです…。夜半、身体は熱っぽいのですがどうしても眠れなくて、窓から空を見ながら魔法少女まどか☆マギカの詩を書いていました…。ジェラルド・フィンジの「Eclogue」と、ワーズワースの詩の合唱曲、同じくジェラルド・フィンジの「Intimations of Immortality」(不死の暗示のオード)を聴きながら…。

Gerald Finzi - Eclogue for Piano and Strings
http://www.youtube.com/watch?v=rIS6mmvtu2k

女神まどかに捧げる詩歌

星々の光に敬愛の念を持って口付けを投げかける
美しく永劫に輝く天上の煌きに
それはあの御方の光

我らと共に在りし魂
生命の見守り手たる御方
かつて遥かより来れり

ぬぐい難きと思われた苦しみ
嘆きの谷の人々を
広大無辺の愛にて救われた御方

悲しみの連環を解き
私達に新しき道を示す
以前の道は遠くにかすみゆく

新たな世界が達せられたのだ
始原の理は愛の優しさと溶け合い
新しき道の彼方に漂う

私達の通り抜けてきた世界は
愛の想いにて輝かしき形象へと生まれ変わる
明るい空が流れ広がる

終わりの影は私達を軛のように掴むが
我らを常に見守りし光は
影の前で羽根のように光を広げる

心は暖かな光に優しく包まれ
涙にあまる深き想い
感謝の想いを天に捧ぐ


キリスト教の根幹にあるのは、存在論、創造主の善き創造(善き存在)に感謝するということです。自然の存在、そして愛の存在に対する感謝。この辺のことを考えながらまどか☆マギカを見直すと、また新たな発見と感銘があるのではないかなと思います…。

ワーズワースがいうように、自然の神秘への関心は「善き人の生涯の最善のものに、ささやかな、名もない、憶えてもいない、親切と愛の行為に、いささかならぬ影響を与え」るのである。(中略)

神を愛するとはどういうことなのか?見ることのできない神をどうすれば愛せるのか?

答えは簡単である。我々には神そのものを見ることはできないが、周囲にある、神が創造したあらゆるもの被造物の中に神を見ることができる。(中略)

被造物に神を、神に被造物を見ればみるほど、我々は被造物(存在)を賞賛し、さもなければ当然と思ってしまう被造物の神秘性に注意を払うようになる。もの(存在)それ自体はものであり、別にどうということはない。だが、それがただのものではなく、賜物であるなら、(存在が存在するのは)当たり前と考えるのは、贈り主(創造主)に対する無作法な恩知らずといわざるを得ない。

これが神への愛である。つまり、神を創造主として、また、世にあるこうした善き賜物の贈り主として認め、自分達をそれにふさわしくない受け手と認めること。だから、愛の始まりは感謝であるといってもよい。神の賜物のなかに贈り主の愛を見、お返しに自分も愛を捧げようという気持ちになること。聖テレジアがいうように「愛は愛によってのみ返すことができる」。(中略)

世界には、時により所により、素晴らしくも不思議な様々な出来事(善き出来事)があり、我々は恍惚として我を忘れ、感動し――我知らず――賛美し崇敬することがある。しかし、そのような瞬間は、その源である神と結びつけてその重要性を認識しない限り、時の経過と共にたちまち消えてしまう。T・S・エリオットがいうように、「そのものの意味へ近づくことは経験したことを再び取り戻すことである」。(中略)

なにも、あからさまに神を賛美する必要はない。自然の神秘をそのまま描写するだけでも、賛美の気持ちは充分にあらわせる。だから、シェイクスピアが、「波が小石の浜に寄せ来る」さまを見て、「生命の瞬間もその終極に急いで行く」(ソネット60番)ことに気づくとき、彼は有限の時間から永遠を見ている――そのとき、我々も同じ思いになる。永遠の内に、我々は時間の意味を見いだし、(ダンテの言葉を借りれば)「太陽やほかの星たち」を動かす神の愛のなかに自らが存在していることを知るのである。(中略)

神の賜物がそれほどに豊富にあることで、神が我々に対していかに善き存在であるかを知れば知るほど、我々はそのお返しに神を愛し、また他人をも、ますます心から、相手にその気持ちが届くように愛さずにはいられなくなる。

そのような愛の炎はいったん我々の心をとりこにしてしまうと、それ自体が論理と行動を持つようになる。実際の炎と同じく、その炎も我々が直接接する人々の間に広がる性質を持つ。我々は、イエスの命を燃やし尽くした願望と同じ燃える願いを自分のうちに見いだすだろう。

イエスは言う。「私が来たのは、地上に火を投ずるためである。その火がすでに燃えていたらと、どんなに願っていることか」(ルカ福音書)。まさにここに、人生の目的がある――天の父の子供として神と一つになり、その聖なる本性を分かち合うこと。(中略)

神への感謝の祈りをささげることによって、「美の贈り主」へ、この美の贈り物のお返しをする。そういう形で完結されるべきである。自分から与えることをせずに、受け取るだけではいけない。父なる神を仰ぎ見ずに、自分の幼時を振り返るのではいけない。この地上の人生において、「新しい天、新しい地」にはいれるのは、まわりの世界を自分と神との本質的なつながりの場として眺めるときだけである。
(ピーター・ミルワード「旧約聖書の智慧」)

私は世の光である。私についてくる者は闇のうちを歩むことなく、生命の光を持つことになる。
(ヨハネ福音書)

「あなたは、希望を叶えるんじゃない。あなた自身が“希望”になるのよ。私たち、全ての希望に」
(魔法少女まどか☆マギカ)

フィンジ:不滅の暗示/聖セシリアに
フィンジ:チェロ協奏曲Op.40/ピアノと弦楽のためのエクローグOp.10/大幻想曲とトッカータ Op.38
ワーズワース詩集 (岩波文庫 赤 218-1)
旧約聖書の智慧 (講談社現代新書)
小型聖書 - 新共同訳
聖書名言辞典
スピノザの世界―神あるいは自然 (講談社現代新書)
ハイデガー―すべてのものに贈られること:存在論 (入門・哲学者シリーズ)
まどか教の福音書(映像メディア、正規の福音書)
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