2008年07月12日 01:08

山本おさむ「我が指のオーケストラ」ほんとうに大切なものについて。

今日もPM10:00に薬を飲んで布団に入ったのですが、やはりなかなか眠れず起き出して来てしまいました。ただ、昨日より、少し不安感が薄れています。不眠ですけど少し楽になりました。ありがとうございます。それは、本当に支えてくださる皆様の善意のおかげです。強い不安感や辛いことを思い出させること、どうしても思い出すとお腹が痛くなってしまうんですが、それでも、なんとか、支えてくれる人々の助けが押さえ込んでくれています。本当にありがとうございます。凄く感謝しています。不眠と辛いのは重なってくるから、きついのですが、皆様の善意で、きつさが和らげられていると感じます。

うつの辛さが調子悪くて行動がほとんどできないので、音楽を聴いていたんですが、以前も書きましたが、音楽の趣味が変わっていることに驚きました。無気力感がひどくて、寝床でずっと辛いことがリフレインしたりするときは、クラシック音楽を聴くとほん少しだけ気分が楽になるので、今日はずっと「100曲クラシック」(これもいい演奏です)聴いていたんですが、以前は若い頃のモーツァルトの高揚した感じのメヌエットとか好きで、モーツァルトが大好きだったんですが、今はモーツァルトより、ショパンの均整の取れた静かなピアノ曲がとても美しいなと感じます。

また、図書館で借りてあまり辛くない時に少しずつ読んでいた山本おさむ「わが指のオーケストラ」という漫画を読了しました。聴覚障害者の方々とそれを支える支援者(教育者さんや親御さんや優しい人々)の方々が、様々な辛い苦難(差別・貧困・弾圧)の中をそれでも明日への希望を持って一生懸命に歩み続ける漫画で、私自身も、辛いことがあって、病気(うつ病)になって、仕事も失って、今も病状が一進一退で、生活も困窮していて、どうしても、自分と障害者の方々の登場人物さん達を重ね合わせて読んでしまいました。障害としては種類は違いますが、それでも、他人事とは思えなくて、胸がとても静かに優しく打たれる感じの素敵な漫画でした。本当に良い本です。お勧めです。関東大震災で、朝鮮の人々とともに聾唖者の人々が虐殺されていたこと、この漫画読むまで知りませんでした。ショックでした。でも、それでも、凄い苦難の中でハンディキャップを負いながら、一生懸命優しく支えあいながら歩み続ける人々の話で、読んで本当に良かったと思える作品でした。とてもお勧めです。

高橋清先生(手話で語る)
どんな事があっても誰も聾唖者から
手話を取り上げる事はできない
松江…一作…君たちは知っているはずだ
君たちは米騒動を見た
関東大震災で朝鮮人や聾唖者が殺されるのを見た
そして口話万能主義が手話を駆逐するのをみた
この時代の流れ(弱肉強食)は大きく強い流れだ
だが我々は この流れのなかで強者であるよりも
弱者であることをよしとしようじゃないか
少数者にくみすることをよしとしようじゃないか
5年後かもしれない 10年後…
いやもっと遠い未来かもしれない
歴史の中で虐げられた人々のなかに
共通な思いが生まれるだろう
すべての人々の幸福を
心から願う健全な思想が生まれるだろう…
そういう日がくるまで……
私が倒れたら君たちが…
君たちが倒れたら君たちの子供が…
(山本おさむ「わが指のオーケストラ」)

本当に大切なものは、人を思いやる優しい心と心の繋がりだということを一生懸命描いている漫画でした。私も、家族、友人、お医者様達、そして支援してくださる人々の善意で命を支えられていて、本当にそう思います。人は一人で生きているのではなく、人を思いやる優しい心と心の繋がりが一番大切なものとして感じられます。こういった大切なものをもっと広げていって欲しいと心から思います。
参考作品(amazon)
わが指のオーケストラ (1)
わが指のオーケストラ (2)
わが指のオーケストラ (3)
わが指のオーケストラ (4)
100曲クラシック

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