「Bernstein Symphony Edition」とても良い感じです。アメリカの大きな音楽。

Bernstein Symphony Edition

更新できない日が多くて申し訳ないです…。体調が良くなくて…。僕は頭痛持ちで、突発的な頭痛は寝ると治ることが多いんですが、三日くらい前から左目の上あたりが痛くなった頭痛は、三日間全く治らず、今も痛くて困ったです…。ゲームセンターCXの有野課長みたいに、冷えピタを買ってきて頭に張った方がいいのかな…。

ずっと前に予約していたバーンスタインの交響曲全集「Bernstein Symphony Edition」がついに一昨日届いたので、昨日は、頭が痛いのもあり、ずっと横になってこのBOXを聴いていました。

まず、このBOXは、amazonから物凄く大きな荷物が届いたので吃驚したくらい、物凄いデカイ豪華なBOXでして、10000円以下で買える廉価クラシック音楽BOXの中では、外装が一番豪華なものではないかなと思います。如何にも「デカイことは良いことだ！」的なアメリカの感性を感じさせるBOX、豪華な外装からして「アメ車」みたいなイメージを感じましたね。amazonのカスタマーレビューに詳しく述べられています。

Bernstein Symphony Edition
amazonカスタマーレビュー「豊かさの幻影」と「粋な男の美学」

希代のカリスマ指揮者、レナード・バーンスタインのCBS音源から、交響曲に絞って編纂した超弩級ボックスセット。アナログLPサイズの化粧箱は外箱が被せ式で、内箱は菓子の詰め合わせ風の仕切り付き。アナログレコードを処分してしまった、あるいは所有歴の無い方には邪魔者扱いされそうな大きさだが、どうか勘弁してあげて欲しい。これはアメリカ国民に愛された指揮者への、彼らの想いの丈を表す装丁なのだと思う。60枚のCDにはすべて異なる紙製ジャケットが与えられ、32ページのブックレットともども、粋でチャーミングな指揮者の写真で飾られる。

収録年は50年代と70年代を含むものの、全体のほぼ８割は1960年代。その時期を代表する音源はほぼ網羅しており、マーラーは既発のCBS版全集から「大地の歌」を外した残りの楽曲をすべて収容。チャイコフスキーは（バーンスタインが嫌悪したという）「マンフレッド」以外のすべてを収容。シベリウスも「クレルヴォ」を除く全曲、ベートーヴェンも欠落無し。もちろん自作の三曲もすべて揃える。
いっぽう、それ以外の作曲家はほとんど全集録音がなされていない。これは指揮者である以前に、まず音楽家たろうとしたバーンスタインならではと思う。

演奏は一部を除き、すべてNYPとのコンビで、どの楽曲も雄弁かつ濃厚。といっても、手元の重複分と合わせた20枚ほどを聴いての感想だが、そのすべてにバーンスタインの美学が詰まっている。一部、曲によってはかなり個性的な解釈が目立つものの、半世紀以前の演奏にありがちな違和感はまったく無い。「普遍性のある個性」とは矛盾をはらんだ言い方だが、これはバーンスタインが「それ以降」の音楽に与えた影響の大きさゆえだろう。

それにしても、一人の指揮者が二十余年（実質的にはほぼ十年）の間に、これだけの交響曲録音をこなしたという事実。バーンスタインのエネルギーもさることながら、それを支えたのは「お金を湯水のように消費して」芸術の大衆化を進めた、真に豊かな時代のアメリカである。半世紀を経た今もなお、その幻影が強い説得力を持つことを、カリスマ不在の時代に生きる私たちは、はたしてどう捉えるべきだろうか。

僕はまだ、ディスク1〜ディスク5のベートーベン全集（ニューヨーク・フィル）しか聴いていませんが、素晴らしいですね…。アメリカ最高のベートーベンと謳われる演奏だけはあります。上記のカスタマーレビュアーさんが述べられている通り、物凄く濃厚な、骨太の確りとした演奏でして、音楽が心地よく安心感を持って楽しめました。今後、聴いていくのが楽しみになるBOXです。僕は、長大な枚数のBOXセットでは、まず初回はCDに付けられた番号順に順番に聴いていくのですが、今から、後半のモーツァルトとか聴くのが楽しみですね…。

ベートーベンを聴いた感想では、古すぎて録音品質がどうしても貧弱になっている時代でもなく、新しすぎて演奏自体が軽いと感じてしまう時代でもない、まさに最もクラシックにとって良きとき1960年代、戦後クラシックの黄金期の演奏と感じられて、とても良かったですね…。バーンスタイン＆ニューヨーク・フィルの黄金期は、まさに戦後のアメリカのクラシック音楽における黄金期だったのだなと感じます。

もうこのような演奏・録音は現れない（当時のように優れた演奏者達と優れた楽器と優れた施設という全てを兼ね揃えた状況でビッグスケールのクラシック音楽を演奏することは、今の時代ではお金が莫大に掛かる為、アメリカですらもうできない）ことを思うと、演奏の素晴らしさと相まって、かけがえのない素晴らしさを感じますね…。

本BOX、クラシック音楽、特に重厚で雄大な交響曲が好きなお方々にお勧めです。精緻でありコンパクトであることが美徳とされる日本と真逆に、偉大さと巨大さが常に結びついている国「アメリカ」の感覚を感じさせる大きな音楽です。ビッグスケールな音楽をお好きなお方々に素晴らしい全集となるセットだと思います。僕は雄大な音楽が好きなので、聴いていて楽しいです。

参考作品（amazon）

Bernstein Symphony Edition

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