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昨日夕べに辛いことがあり不眠が再発。かなり強い睡眠薬と、頓服用安定剤を服用してもなかなか眠れない。うつ状態(辛いことが頭から離れない状態)で不眠が凄くつらい。やっとうとうと出来たと思ったら、AM3:00頃起きてしまった。辛いことが頭に残るあまりよくない目覚め。ただ、抗うつ剤と安定剤でやっと持っている感じ。薬には本当に助けられている。以前だったらこういう時は本も読めないが、今は読める。ただし、辛いときは穏やかな本や優しい本(ARIAやチーズスイートホーム)は読めなくて(読んでも辛くて頭に入らない)。

うつ病の闘病記、ダニエル・スティール「輝ける日々」を読む(まだ半分ほど読了したところで中途)。若年性躁うつ病で夭折したニックの生涯を母親が伝記化したノンフィクション。ニックの生涯と病状を母親が愛情を一生懸命に込めて克明に記しており、ノンフィクションとしての出来はとても良い。ニックの病状を見て僕のうつ病とは少しタイプが違うなと感じる。ニックはうつ状態で辛くても彼を傷つけるものへの怒りが強くて、それが苦しみであるとともに生命をなんとか支えている感じ。僕の場合は辛すぎて疲労がひどい。年齢差もあるのかな…。以下、ニックの日記より引用。

デーモンたちがぼくの頭に侵入してきた。ぎりぎり回って笑いながら。僕の五感は死んでしまった。ぼくは彼らの挙動に合わせて縮み上がる。彼らはほくそ笑み、ぼくをつねり上げる。彼らの邪な爪が僕の肉に食い込む。僕はねじ曲げられ、嘔吐の発作が襲ってきて、咳き込み、色がついた血を吐いて、死にかけている。この日記に向かっているのはとても大変だ。僕は揺さぶられ、いたぶられ、のみこまれる。鋼鉄の線の壁があり、その向こうにはなにもなく、その壁は、僕を苦しめる者たちが破壊した廃墟の上にそびえている。

焼けただれた肉の匂いが鼻を刺す。ぼくはここに座り、うつむき、眠く、全身が痒い。彼らは話している。ぼんやりしていて、何も見えない。両目は焦点を失い、ぼやけ、彼らは僕を殴り、顔が赤い。彼らは言う。「お前は悪い奴だ。ずっと悪い奴だった」僕はそうは思わない。僕は悪くない。僕は狂っていない。僕は皆に、静かに、していてもらいたかっただけ。そっとしておいてくれ。僕は人に優しく、陽気で、わくわくしていたかった。そんな場所が見つからないんだ。(中略)

ここ(見つけることができない穏やかな場所)にずっといたいと思う。悪いことから離れて、あの卑劣な奴らから離れて。傷ついた灰色の人々が、踏み車を永遠に回し続けている。その群像は老い、卑劣で、怒りが膨れあがり、彼らより違ったものに対して、氷の刃みたいな憎しみを持つ。僕は彼らが嫌いだ。彼らは僕を滑稽だとみなすし、僕の背に笑いを浴びせ、僕の顔を指でさす。彼らは僕を傷つけ、ぼくは生きていても仕方がないと思う。僕はそれが嫌いだ。

僕は病気(うつ病状態)であり、疲れてしまった。僕は常にベストを尽くしている。なさねばならないことをしていると思う。内心、どんなに震えても、泣いても、だ。(中略)救済してくれるロープをぐいとひっぱり、手さぐりで探し、這って近づいていくと、誰かがそれを遠くへ持ち去ってしまう。僕の涙や、汗や、血をあざ笑いながら。(中略)

小骨だらけの無意味な憎しみが、僕がどんなに遠くへ走って逃げても、僕を小突きまわすのだ。足は早くうごくんだけど、僕は速く走れない。どんなに汚れていいと思っても、隠れられない。君(ニックを傷つけるもの)にとってはこれはゲームにすぎない。どのくらい深く、下へ僕を釣り下げられるかというゲームだ。僕は糸に繋がれている。君にとってはゲームだけど、それは僕の人生なのだ。(中略)

僕は怒れる少年だ。僕は低脳じゃない。
(ダニエル・スティール「輝ける日々」)

うつ病にも様々なタイプがあることを感じる。僕の場合は梶井基次郎さんみたいに、疲労と辛さ(過去の傷と今も傷つけられる苦痛)から脱出して、また楽しいと感じられるようになることが最大の願い。「輝ける日々」はあまりに暗すぎて、読んでるのが辛くなってきたので、手塚治虫さんのマンガの中でも特に好きなマンガ、「ばるぼら」(精神的な病を抱えて苦しむ作家と謎の少女ばるぼらの物語)を読む。このマンガは苦悩の中にほんの僅かに救済があるところが、救い。毎回作家をぎりぎりで救済するヒロインのばるぼらが猫みたいな性格・感じなのが大好き。辛いがなんとか少しだけ気が紛れる。悩みがある人が読むと(特に何かを書く・作る・創造するということをしていて悩みがある方々)、助けられるような感じになるマンガです。

輝ける日々
ばるぼら (1) (手塚治虫漫画全集 (145))
ばるぼら (2) (手塚治虫漫画全集 (146))

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