青い文学シリーズ 走れメロス [DVD]
青い文学シリーズ 走れメロス (Blu-ray Disc)
青い文学第十話「走れメロス 後編」視聴。前後編合わせて非常に優れた作品でしたね。これも優れた作品であった「青い文学 人間失格」のクオリティを本作は超えたと思います。青い文学作品の中で一番高く評価しています。文学作品をアニメ化するプロジェクト「青い文学」は作品ごとに監督・脚本が違う為、出来不出来が激しいですが、こういった優れた作品が出てくることを考えれば、意義のある企画であったと思いますね…。
青い文学「走れメロス」は、走れメロスの劇脚本を書いている劇作家の過去と現在、そして走れメロスの内容が作家の心象風景として重なり合う作品ですが、この三重の重ね合わせが非常に上手くいっている。見事です。異なった想い出・出来事を心象風景のなかで重ね合わるというのは、映像作品ならではの技法ですね。文字媒体で作られた小説「走れメロス」を映像作品としてオリジナリティを組み合わせながら昇華している見事な作品です。
本作主人公の劇作家は、過去に友人に裏切られた過去を持つ、「裏切られたセリヌンティウス」を彷彿とさせる人物ですが、「裏切ったメロス」であるところの友人と、「裏切られたセリヌンティウス」であるところの主人公が、主人公が友の謝罪を受け入れ和解をする、赦しのカタルシスと、太宰の作品「走れメロス」の「友との約束を守る」という本来のカタルシスがイメージとして重ね合わせてあり、優れて爽やかな感覚を視聴後に残す作品です。
太宰の「走れメロス」のテーマを、表面的に分かりやすい「友情を持って結ばれた約束を守る」よりも、よりテーマを深化させた「友情は約束よりも深い」という形で昇華しており、実に見事としか言いようがありません。走れメロスのセリヌンティウスが、メロスが来ず、処刑直前になっても、メロスのことを深く信頼しているのは、もはや来る来ないという約束の次元を超えたものだ、ということが、劇作家の描く走れメロスのテーマになっており、それが、劇作家が、自分を裏切った友人を赦す、約束の次元を超えた深い友情という本作のメインテーマと重なり合っている。
素晴らしいの一言ですね…。走れメロスのテーマを、メロスは日没までに約束どおり辿り着けるかという「約束」ではなく、「約束が守られる破られるに関わらず、強く結ばれる友情」というテーマから定義している。原作を見事に昇華した出来映え、感服致しました。非常に優れた作品です。ぜひご視聴お勧め致しますね…。
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青い文学「走れメロス」は、走れメロスの劇脚本を書いている劇作家の過去と現在、そして走れメロスの内容が作家の心象風景として重なり合う作品ですが、この三重の重ね合わせが非常に上手くいっている。見事です。異なった想い出・出来事を心象風景のなかで重ね合わるというのは、映像作品ならではの技法ですね。文字媒体で作られた小説「走れメロス」を映像作品としてオリジナリティを組み合わせながら昇華している見事な作品です。
本作主人公の劇作家は、過去に友人に裏切られた過去を持つ、「裏切られたセリヌンティウス」を彷彿とさせる人物ですが、「裏切ったメロス」であるところの友人と、「裏切られたセリヌンティウス」であるところの主人公が、主人公が友の謝罪を受け入れ和解をする、赦しのカタルシスと、太宰の作品「走れメロス」の「友との約束を守る」という本来のカタルシスがイメージとして重ね合わせてあり、優れて爽やかな感覚を視聴後に残す作品です。
太宰の「走れメロス」のテーマを、表面的に分かりやすい「友情を持って結ばれた約束を守る」よりも、よりテーマを深化させた「友情は約束よりも深い」という形で昇華しており、実に見事としか言いようがありません。走れメロスのセリヌンティウスが、メロスが来ず、処刑直前になっても、メロスのことを深く信頼しているのは、もはや来る来ないという約束の次元を超えたものだ、ということが、劇作家の描く走れメロスのテーマになっており、それが、劇作家が、自分を裏切った友人を赦す、約束の次元を超えた深い友情という本作のメインテーマと重なり合っている。
素晴らしいの一言ですね…。走れメロスのテーマを、メロスは日没までに約束どおり辿り着けるかという「約束」ではなく、「約束が守られる破られるに関わらず、強く結ばれる友情」というテーマから定義している。原作を見事に昇華した出来映え、感服致しました。非常に優れた作品です。ぜひご視聴お勧め致しますね…。
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