2008年10月12日 18:17

今回のテロ指定解除がどういう意味を持つか、読売新聞がかなり分かりやすくまとめています。一読をお勧めします。

読売新聞「未申告施設の立ち入り調査、北朝鮮に拒否権…テロ指定解除
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081012-OYT1T00109.htm

非常に重要なのは上記記事にあります、アメリカが六カ国会議の他国の意向を無視し、北と密談して勝手に北朝鮮に拒否権を認めてしまったということで、上記記事にあります以下の内容が非常に重要です。

『(アメリカと北が結んだ密談は)北朝鮮に拒否権を与える内容だ。第2次核危機の発端である高濃縮ウラン計画や核兵器に直接関連する施設はいずれも未申告で、北朝鮮は検証を拒むことが可能になる。』(読売新聞)

すみません、先ほどの新聞の読み間違っていました(先の文章とは勘違いしていた文章、アメリカが六カ国会議から抜けたのかと思った文章でしたので削除しました)。今回のアメリカと北朝鮮の密談は六カ国会議の枠組みを無理矢理維持するために、北朝鮮に対して米国が核保有(拒否権)を認める方向でテロ支援国家解除したということです。六カ国会議は核撤廃のはずなのにアメリカが北朝鮮に拒否権(実質核保有権)を与えてそれができなくなりました。

米国と北朝鮮で勝手に密談で北の核保有を認める話が進むという日本にとって最悪最低のケース(北朝鮮にとって最善最高のケース)が現在起きている状況です。米と北朝鮮の密談によって行われた今回の指定解除と北朝鮮への拒否権譲渡は客観的に見て、北朝鮮のほぼ完全な外交勝利です。アメリカが北の核を認めた(北の拒否権によって北の核を廃棄できない)ということです。北の核撤廃を求める六カ国外交において、アメリカ一国の裏切りにより、日本は外交交渉で完全に最悪の形で敗北しました。

今後、日本に北朝鮮から戦術核兵器による攻撃が幾たび行われようとも、それが米軍基地と離れた場所だったらアメリカは「遺憾の意」を示すだけで何もしないでしょう。そして日本(自衛隊)はアメリカが動かなければ何も出来ません。

広島・長崎に続き、また日本に核が落とされるのかと思うと、絶望的な気持ちで腹痛が酷く下痢がずっと止まりません。そして、日本に核を落とすのは、北朝鮮ですが、それをお膳立てしたのはアメリカ。日米安保条約は幻想でした。アメリカ人の日本人に対する殺意は異常です。それこそ、家畜人ヤプーとして日本は何もかも投げ捨てアメリカにお仕えしてきたのに、その見返りが北朝鮮を使った日本本土への核攻撃です。もう何もかもおしまいです。

アメリカ人上層部の日本人に対する異常なほどの執念深い殺意というものは、パールハーバーやハルノートの頃から全然消えないんだなと思いました。再び日本は被爆国となる可能性はきわめて高く、そして、実際に発射するのは北朝鮮ですが、そうなるように流れを仕組んだのはアメリカであることを、再び日本に核が落とされたとき、これから日本人は決して忘れてはならないと思います。核を落とされたら大勢の人が苦しみながら死んでゆきます。アメリカは日本の人々の生命や苦しみのことを全く一欠けらも気に掛けていないという恐るべき事実を認識するべきだと思います。

もう、今後いずれ起こるであろう日本への北の核攻撃は非常に高い確率で防げないと思います。そしてアメリカは「遺憾の意」を発表するだけでしょう。腸が煮えくり返ります。ただ、それでも、最大限、日本に核を落とされないよう努力するべきです。アメリカは北が日本に核を落とすことを実質的に容認しました。アメリカとの安全保障条約とは幻想でした。アメリカの米朝密談によって六カ国会議の核撤廃姿勢が崩壊ですが、そのままの状態にするのではなく、日本は全力で外交努力をし、日ロ中で緊急三カ国会議を開くなりなんなりして、なんとしても、北の核攻撃を防ぐ算段を行うべきだと思います。アメリカは売ってくれないので、どんなに高くてもいいから、ロシアか中国から戦術核兵器を借りるか、買うかできるといいんですが、無理でしょう。今から日本が最速で自衛の為の核武装を与野党一致で決議し核兵器開発始めても時間的に自衛核武装が間に合いません。日本は完全にアメリカに嵌められました。グルジア以上に完全に嵌められました。非常に絶望的です。

それでも、日本に落とされる核の悲劇を繰り返さないよう、全力で外交努力が必要です。そして、今後、日本が北朝鮮から核攻撃を受けるときは、北朝鮮の核攻撃という行いを決して絶対忘れてはなりませんが、その裏には、日本が核攻撃されるときは、いつも、アメリカが背後にいて後押ししていることを日本人が、日本という国の歴史が続く限り、絶対忘れないようにするべきです。

痛い
のどをまた生ぬるいかたまりが通ってくる
もうただの血ではなくて内蔵の破片だと思う
うでは便器を持つのが精一杯
髪も抜けとるのかも知れんが
触って確かめる気力もない
あしたにしよう………………あした………


嬉しい?


十年経ったけど
原爆落とした人はわたしを見て
「やった!またひとり殺せた」
とちゃんと思うてくれとる?

ひどいなあ

てっきりわたしは死なずに
すんだ人かと思ったのに

ああ 風……

夕凪が終わったんかねえ


このお話はまだ終わりません。
何度夕凪が
終わっても
終わっていません
(こうの史代「夕凪の街 桜の国」)

参考作品(amazon)
夕凪の街桜の国
夕凪の街桜の国

amazonトップページ

シンプル人生の経済設計 (中公新書ラクレ)

G7の行動計画を読むと、G7各国がアメリカと距離を置きたがっているのが分かります。朝日新聞10/11G7「行動計画」の骨子を引用いたします。

10/11朝日新聞『G7「行動計画」の骨子」』下記の()内は僕の予想です。
・これら(金融機関破綻措置・ようするに各国、CDS連鎖破綻を恐れています)の行動は納税者を保護し(CDS破綻で金融機関が連鎖破綻するのを食い止めよってことです)、他国に悪影響を与えないように行わなければならない。必要で適切な場合は、マクロ経済学上の手段(市場閉鎖・預金封鎖等の金融統制?)を活用する。

重要なのは、「他国に悪影響を与えないように行わなければならない。」で、これはどう考えても、G7各国がアメリカに対して云っている訳ですね。アメリカは自爆してこれ以上世界にダメージを与えないでくれって云っているわけです。CDSを使ってアメリカが自爆されると世界経済の終わりですから、アメリカは何としてでもそれを阻止せよということです。しかしアメリカが阻止するとは、現在のアメリカの行動を見ますと、考えられません。CDS破綻を防ぐためには、アメリカは赤字国債を発行して1000億ドル近いレベルの救済資金を金融機関に注入する必要がありますが、大統領権限でそれをやるのは無理で、議会もそれを通さないので、アメリカの金融機関破綻→CDS連鎖破綻は不可避で、しかもCDS破綻によって、全世界の経済を破滅に追いやる可能性が極めて高いです。

こういうこと考えますと、森永卓郎さんらアナリストの方々が指摘するように、日本の金融機関群がアメリカの金融機関群を買ったのは、大失敗だったとしか云い様がありません。各金融機関はアメリカ金融機関を日本政府の意向で買った(買収という形でアメリカに金を寄付した)と考えられますが、莫大な維持費(膨大なマイナスの人件費)がマイナスに日本金融機関に毎年かかってくる訳ですね。このことは田原総一朗さんも野村とかは今後一体どうするつもりなんですかってサンデープロジェクトでアナリストに聞いていましたけど、誰も答えられませんでした。

余談ですが、森永卓郎さんは一つ、著書の中で重大な過ちを書いています。森永卓郎さんは、富の偏在が激しくなり、一部の極端な富裕層除いた人々が全体的に貧困化に向かうという、その点については見事に当てているんですが、森永卓郎さんは著書「シンプル人生の経済設計」で、投資せず、年金を当てにせず、借金しないことが重要で、いざとなったら生活保護に頼ろう、そうしたら生き延びられるって書いているんですが、生活保護に頼ることは、現在、異常に保護申請認可基準が厳しく、森永卓郎さんが考えている、失業し収入を失った若年・壮年層の生活保護申請が通ることはどんなに貧困で生活に困っていても稼動年齢問題で極めて困難です。失業した後、若年・壮年層が生活保護に頼ろうなどと考えてしまうと、餓死・病死・自殺する可能性が極めて高いです。これはおそらく僕と、僕のような境遇にいる人々の未来(失業・うつ病と貧困の挙句、餓死・病死・自殺)です。それに関しては、僕が今のところ生き証人です。勤めている人は何としてでも何があっても会社を決して辞めずに会社にかじりついていた方がいいです。余談を終了します。

話を野村などの問題について戻します。簡単にご説明すると、野村ホールディングスがリーマンの一部分を買いました。三菱UFJフィナンシャル・グループがモルガン・スタンレーの株を買いました。で、野村の場合はリーマンの一部分の維持費の問題がある訳ですね。リーマンの社員というのは、野村ホールディングスの社員の何倍もの年収があるわけです。それをいきなり減らせないわけです。野村の社員の年収が一千万円のところを、リーマンの社員は年収五千万円とかざらにあるわけです。その上、もうリーマンの社員の持つスキル『金融工学』とやらは全く無意味になって、年収五千万円の無能社員(金融工学が崩壊したことによって彼らの持つスキルが無意味になり無能になりました)を野村は大勢雇い続けるわけです。

こういうことに、野村の中堅社員達(新入社員と違いある程度、状況を理解している社員)は納得していません。俺達が一生懸命働いて必死で稼いでいるのに、アメリカの稼げないマイナスの無能になぜ俺達の何倍もの年収を注ぎ込むのかということです。まだ株の形で所有している三菱UFJフィナンシャル・グループの方が野村よりマシな状況だと思います。野村は今後、稼げない上に高収入なリーマン社員達という形の不良債権(膨大な人件費)をずっと持ち続けるわけです。その上、野村の日本人社員達に不穏さを撒いたわけです。リーマン社員という莫大なマイナスの人件費をこれから野村がどうするかに、野村の未来が掛かるでしょう。

アメリカ→日本→日本金融機関への形で買収要請の圧力が掛かって、日本の金融機関は財務省(旧大蔵省)に簡単に屈しちゃうんですね。日本の金融機関のなかである程度独立性を持って運営しているのは住友信託銀行を筆頭に数行くらいじゃないかと思います。

金融筋では有名な話ですが、バブル崩壊・日本金融再編のとき、ボロボロ銀行(財務体質が終わってる銀行)をそれなりに強い銀行(財務体質がある程度健全な銀行)に合併させまくる形で、財務省(旧大蔵省)は金融再編をやって、銀行を合併させまくったんですね。財務省(旧大蔵省)は長銀(日本長期信用銀行)を住友信託銀行(財務体質がボロボロ長銀すら引き受けられるレベルで財務体質が健全でした)に合併させようとしたんですが、住友信託銀行がNOっていったんですね。「霞ヶ関が幾ら圧力を掛けようが、そんなゴミ屑(長銀)は引き受けない」って云ったんですね。

それで、長銀は本当にゴミ屑で、ゴミ屑として処理され、税金が注ぎ込まれ、税金が注ぎ込まれた後、税金フリカケの掛かったゴミ屑として外資に買われて終わった訳です。

今、これは全世界のアナリストの一致した見解としていいと思いますが、アメリカの金融機関というのは、CDSが大量にばら撒かれているので、地方の中小から大証券大銀行に至るまで、昔の破綻する直前の長銀なんて比較にならない酷い恐るべき時限爆弾CDS入りのゴミ屑なわけですね。CDSという破滅的爆弾を抱えたゴミ屑群を救うには、75兆ドルなんてものじゃとても足りなくて、その十倍は必要と見られているわけです。各国はそれはアメリカが処理せよと云っているのに対し、アメリカは、なぜかG7でも具体策を出さずのほほんとしているわけです。世界を道連れに自爆するつもりなのだと思います。CDS爆弾の破裂を防ぐにはAIGのようなCDS爆弾の詰まった金融企業を救いまくらなければならず、どうやらアメリカにはそれをやる気がなさそうなので、世界経済終焉です。そういう爆弾を抱えたゴミ屑金融機関を日本の金融機関が一生懸命買っているのは、非常に愚かな振る舞いで、日本の金融機関の健全度の判定としては、アメリカの金融機関を一生懸命買っている日本の金融機関は、いずれ訪れるアメリカCDS破綻に巻き込まれて、終焉とまではいかなくても大打撃を受ける可能性が大きいです。

住友信託のように社内の統制がきちんとしていて、アメリカの指令を受けた霞ヶ関からの圧力に対して、NO、うちはアメリカ・霞ヶ関の圧力で損を被る真似はしないよって云える独立性の高い数行の銀行だけが今後、長期的スパンにおいて生き残っていくと思います。例えメガバンクでも、霞ヶ関の云うことをハイハイ聞いて、自らCDS時限爆弾を拾いに行く銀行は、自滅して生き残れないと思います。特に三菱UFJは霞ヶ関に簡単に乗せられてしまう(モルガン購入)ところを見ると、致命的コンピュータシステムの問題をいまだ抱えている上に、まだ、三菱派とUFJ派で権力闘争してるんだなあと思いました。上層部の判断能力が低すぎます。三菱UFJが致命的コンピュータシステムの問題を被ったのは、三菱派とUFJ派で内部闘争していて、上層部が闘争しているので現場が混乱し、どちらかへのコンピュータシステム統合ができなくて、それで、継ぎ接ぎだらけのコンピュータシステムを作ってしまったからで、致命的コンピュータシステムになってしまいました。しかも、今、世界大恐慌まで秒読み段階です。いい加減、三菱派とUFJ派で延々と権力闘争している場合じゃないと思います。三菱派・UFJ派で共に協力して事態に対応するべきです。メガバンク三菱UFJと云えども、このまま内部で権力闘争してたら、世界的破滅事態が来たとき一緒に終わると思います。僕がこう書いても、三菱派やUFJ派の上層部(役員達)がこのブログを読む確率は皆無なので、悲しいですが。

後、アメリカが北朝鮮テロ指定国家解除しましたね。アメリカが北朝鮮の核兵器保有を認めるということと考えていいと思います。これで北朝鮮は日本を幾らでも脅し放題です。アメリカはかの悲惨なるグルジアのように、親米国・属国を簡単に見捨てるので、ブラフとしてでも日米安保が機能していると見られている今の内に、中国やロシアと軍事的な安全保障を結ぶべきです。これ(多重安全保障)ができないと、こうなると思います。

アメリカ「日本はCDS破産が防げないアメリカに日本国全財産を捧げよ」

日本外務省「財務省に命ずる、日米安保の為にアメリカ様の仰る通りにせよ」

日本財務省「ふざけんなよ外務省、日本が破綻しそうなことわかってんのか」

財務省と外務省で対決

財務省が勝利

日本「日本は破綻寸前で今の状況でアメリカ様にお金出すの無理です」

アメリカ「日本の利用価値はなくなったとみなすぞ」

アメリカが勝手に日米安保破棄

北朝鮮から日本に戦術核攻撃

中国・ロシアが日本を戦略核兵器で脅して日本を属国化

となる可能性が高いと思います。今のうち(日米安保が見せ掛け上でもある今のうち)になんとしてでも、中国・ロシアとなるべく日本にとってベターな軍事条約を結ぶべきです。でも、これはとても難しい、外務省が親米セクショナリズムでガチガチなので、とても難しいです。こういうときこそ、政治家の出番なのですが、日本の政治家のほとんどは対外交渉能力ゼロなので、絶望的です。民主党が選挙で勝利して親ロパイプを持つ鈴木宗男さんが外相になるとか(鈴木宗男さんは、田中角栄さんのロシア版なんです。田中角栄さんがアメリカから離れて中国に接近して独自外交をやろうとして潰されたのと同種のケースです)、そういうウルトラCが日本にできるかどうかなんですが、その道のりは、現在時間が本当にない(CDS爆発まで、数年内)なので、極めて困難と感じます。

本当は、日本が憲法九条は残しておいていいから、自衛の為の核武装しておけば良かったんですけど、経済崩壊と世界再編が急速に進みすぎていてもう間に合いません。本当に日本がやるべきことは憲法九条の改正じゃなく、アメリカが日本を使い捨てにした時(ちょうど今起きている事態です)の自衛の為の核武装だったんです。戦略級の核兵器を詰んだ原潜を自衛のため一隻持っているだけでもよかったんです。でももう手遅れです。今後、日本に核が落ちる可能性はあります。

今後できることは、まだ破棄されていない日米安保を使いながら、底なし沼(CDS爆弾を抱えたアメリカ金融機関)に投げ込む金やアフガニスタンへの戦費二兆円を日本から莫大な金をガンガンせびってくるアメリカに金を出さないことが日本の決死的に重要な案件です。これについては財務省が全力で努力するでしょう。そしてなんとかして日米安保をブラフとして使いながら、中国やロシアと安全保障条約を結ぶしかないと思います。これは政治家に頼るしかないんですが、要職に人材がいないのが致命的です。でも、やらないと、そうしないと、いよいよ日本がグルジア(使われるだけ使われてアメリカに裏切られ見捨てられるとき)の運命を辿るとき、下手したら(米が手を引いた後、中国やロシアなどの地域大国からの属国化申請を拒否したら)日本の各都市に核が落とされることになってしまいます。中国やロシアの戦略核の前に、北朝鮮の戦術核がまず落とされるでしょう。

お隣の親米国韓国も手詰まりですが、日本も手詰まり状態なんです。日本もEUもグルジアもサウジアラビアも韓国も親米諸国はみんなアメリカにカタに嵌められた形になってしまい、手詰まり状態です。逆にアメリカと敵対していた国(北朝鮮等)はウハウハです。北朝鮮の目的は、米北二カ国間不可侵条約を結んで、周辺諸国(韓国・日本)を核で威嚇して、核兵器という軍事的アドバンテージによって経済的メリットを得ることで、北朝鮮はアメリカと共に着実にその方向に進んでいるようです。日本は梯子を完全に外された形です。グルジア・EUのケースと同じです。アメリカは平気で親米諸国・同盟国に義理人情などかけらも無くどーん!!(破滅的な裏切り)をやる国だとはっきりしてきました。

結局、日本の大勢の人(富裕層でも、僕みたいな職なき貧困層でもない職のある大勢の人々)に今後の備えできることは、防災準備・防犯準備・食料・水の備蓄くらいだと思います。僕みたいな失業貧困層は終わりです。富裕層は何があっても金で安全を買えるので普通に生き延びるでしょう。

参考作品(amazon)
シンプル人生の経済設計 (中公新書ラクレ)
シンプル人生の経済設計 (中公新書ラクレ)
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)
カロリーメイト ポテト味(30個入)
カロリーメイト ポテト味(30個入)
(お徳用ボックス) ウイダーinゼリー マルチビタミンイン 180g×36個
(お徳用ボックス) ウイダーinゼリー マルチビタミンイン 180g×36個
(お徳用ボックス) エビアン 330ml×24本
(お徳用ボックス) エビアン 330ml×24本

amazonトップページ

2008年10月11日 18:32

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)

僕の体のことをお気遣いして下さる方がいて、本当にありがとうございます。心から感謝致します。凄くお腹が痛くて、今度は便秘になってしまい、元々、抗うつ薬の作用で便秘で、下剤を処方してもらっているんですが、下剤は夜寝る前に飲む用の下剤なので、お腹痛いの耐えて、食欲もなくて寝込んでいました。それで、体調子悪かったので、優しくしてもらって、心が助けられました。ありがとうございます。

G7は無難な対応に終わりました。全体的に各国はアメリカに冷ややかで(G7各国日本含め自国救済を最優先にまず考え、その上でアメリカが自己責任を取ることを求めています)、ここで日本が空気読めずに「日本がアメリカに直接支援する」などといったら、金融モラルハザード及びに日本経済の破滅でしたが、日本の政治家もそこまで馬鹿じゃなくて、ほっと一安心です。財務省に相当釘を刺されていたのだと思います。日本が今、未曾有の経済危機にある(株安不況だけでなく年金資産を飛ばしてしまった)ことについて、どれぐらいの年金資産が失われたか、全体像を把握しているのは財務省で、現在、財務省はかなり緊縮的な状態、大盤振る舞いなど不可能(やったらスタグフレーション加速・国家財政破綻)な状態であることを把握しているはずです。日本は莫大な借金を抱える上、年金資産でリスク投資していましたから、それが完全に裏目に出て、恐るべき運用損、今までの運用益を全て飛ばして元金が飛んだマイナス何倍の運用損が出ているはずです。その上、世界中の債権が紙くずになる可能性が高く、世界と共に日本終焉です。

後、G7で、アメリカが、『公的資金を幾ら幾ら何月何日までに注入する』という具体案をブッシュ大統領の声明と同じくまたもや示せませんでした。選挙と議会が絡んでいて、身動きとれないのでしょう。結果、全てが破滅への一直線コースです。公的資金注入の金融機関具体的救済案を出さない限り、市場の反応がネガティヴです。いつ、どこの金融機関が弾け飛んで、最終金融兵器CDSが発動し、CDS破綻連鎖で全ての終焉が訪れるか分からないからです。

今は世界再編と世界経済の終わりまでの時間稼ぎの時間です。大方のアナリストはCDSの破綻発動(世界経済の終わり)が来るのは不可避と見ています。どこまで時間を稼げるかです。その後(世界中の全ての資産が紙くず化した後)、どのような世界が来るのか、誰にも分かりません。グローバル自由資本主義経済のなかで世界経済が終焉するというのは、誰も迎えたことがない謎の状況なのです。僕は、19世紀的な軍事的帝国主義+核兵器が使われる暗黒の時代が再び訪れると予想していますが、非常に世界が混沌とするので、僕の予想は悲観的な一ケースにしか過ぎず、どんな世界が訪れるのか、誰にも検討がつきません。ただ少なくとも、アナリスト達の予想で一致するのは、少なくとも『今よりずっと暗い時代』『暗黒の時代』が訪れるということです。CDS発動して世界経済崩壊後、全世界が貧困化することだけは、アナリスト達の意見は一致しています。

また、アメリカはアフガニスタンの戦費二兆円をよこせと、アメリカが日本から最後まで絞り取る気で要求していますが、これは絶対にNOというべきです。外務省がなんと云おうと、NOというべきです。今の経済的限界状況の日本にそんな余裕資金はありませんとはっきりいうべきです。財務省の意見を通すべきです。外務省が何といおうと、財務省の意見を通すべきです。

今回のアメリカの自爆による全世界破壊戦略によって外務省の信用は地に落ちています。それでもアメリカを崇拝し続ける狂信的な親米キャリア・親米政治家(親米外務族)は日本を滅ぼします。財務省と日本の財政重視政治家の意見が通ることを望みます。外務省の親米セクショナリズムで狂ったようにアメリカ崇拝していればいい時代は終わりました。今後、財務省と外務省の対決になりますが、外務省は敗れて終わるでしょう。財務省は経済を通して国際情勢を把握しているので、外務省よりも、国際情勢が理解できています。親米を狂信し、日本が他の国家との関係を結ぼうとすることを妨げる外務省の狂信的な親米キャリアを、財務省(財務族)がゆっくりと力を掛けて更迭してゆくでしょう。

「国家の罠」(せひ一読して欲しい非常に優れた本です)の佐藤優氏が主張するように、今後、アメリカ・中国との関係も維持しながら、日本はエネルギー大国ロシアと積極的に手を結んでゆくべきです。中東地域の安定化への努力やシーレーンの維持をアメリカが止め、果ては日米安保をアメリカが放り出す(勝手に破棄する)可能性が高く、その場合、日本はエネルギー資源供給を南方からではなく、北方から頼らざるを得ません。中東で事変が起きたり、シーレーン封鎖されたとき、ロシアから資源を提供してもらわないと、日本は日干しになります。確か、サハリン2が2010年?に稼動予定なので、これで日本にエネルギー資源が分けて貰えるかどうかが鍵となります。日ロ安全保障条約及び日ロエネルギー条約みたいな長期契約条項の入った安定的な条約を今のうちにロシアと結べると良いのですが。

今は猶予期間、CDSが発動して世界経済が終わっていくまでの世界再編猶予期間です。終わりの始まりです。各国ともそれは分かっています。僕は、お金ないのでどうしようもないですが、僕みたいな貧困ではなく、お金がある程度ある方は、防災グッズ・防犯グッズ・備蓄食料・水を用意しておいた方がよいと思います。後は、もっと余裕のある方は、ロシア語と中国語を学んでいくと将来役立つ可能性が高いです。

未曾有の世界的破滅のなかで、うつ病で貧困の僕が生き延びる可能性は皆無ですが、優しくしてもらって本当にうれしかったです。どうもありがとう。

参考作品(amazon)
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)
(お徳用ボックス) カロリーメイト ブロック フルーツ味 4本入り(80g) ×30個
(お徳用ボックス) カロリーメイト ブロック フルーツ味 4本入り(80g) ×30個
(お徳用ボックス) ウイダーinゼリー エネルギーイン 180g×36個
(お徳用ボックス) ウイダーinゼリー エネルギーイン 180g×36個
(お徳用ボックス) エビアン ペットボトル 1.5L×12本
(お徳用ボックス) エビアン ペットボトル 1.5L×12本
標準ロシア語入門
標準ロシア語入門
NHK新中国語入門 (CDブック)
NHK新中国語入門 (CDブック)

amazonトップページ

虹のプレリュード (手塚治虫漫画全集 (87))

田中宇さんがCDSについて書いていますが、この記事は良記事です。世界中の市場の下落基調がとまらないのは、CDSで不良債権を膨らませた企業(AIG等)が何百社あるか分からず、潰れそうなでかい企業をアメリカが公的資金注入しまくって、CDSによる避けられない破滅の日を引き伸ばせる限り引き伸ばすしている間にドル暴落を見通してお金が市場から逃避しまくっているんです。しかし、それでも破滅は避けられません。リーマンのような大企業破綻の連鎖、金融不安・信用収縮によりCDS残高の6200兆円のうち、不良債権率を非常に少なく見積もっても、最低限でも処理しきれない不良債権が30〜20%程度はあると云われています、つまり、CDS不良債権の額は、どんなに最低(二割)に見積もっても、1240兆円です。これでも最善のケース(不良債権率を異常に低く見積もっている)です。そして最善のケースでも、アメリカだけでなく、全世界の実体経済の富をアメリカに注ぎ込んでも連鎖破綻は不可避です。これは今後の世界経済崩壊、世界大恐慌の不可避を示します。既に世界はドル崩壊後の再編に向かって動いています。

田中宇の国際ニュース解説「CDSで加速する金融崩壊」
http://tanakanews.com/081010CDS.htm
CDSの仕組みは、次のようなものだ。たとえばA社が発行する債券をB社が買う時、万が一A社が破綻した場合にこの債券の損失補填をC社が行う保険契約を、BとCの間で結ぶ。BはCに保険料(プレミアム)を支払う。CDSは保険的な契約だが、保険の引き受けは保険会社に限らず、銀行や証券会社などの金融機関が幅広く行ってきた。(中略)
CDSの保険金支払い義務を負った金融機関(上の例でいうところのC社)が支払不能に陥って破綻したら、リーマン債券の保有者(同B社)の損失は補填されなくなり、次はB社が巨額の損失を抱え、破綻しかねない事態となる。 さらに、C社もしくはB社がリーマンの債券破綻のあおりで倒産した場合、C社やB社が発行していた債券も破綻し、債券にかけられていたCDSの保険金支払いが必要となり・・・といった具合に、破綻がドミノ倒しもしくは核分裂的に、どんどん連鎖拡大していきかねない。

上記で田中宇さんが書いているように、CDSは負の連鎖を引き起こします。Aが破綻→Cが破綻→Bが破綻→Bを保障していたDが破綻→Eが破綻…という形で金融機関が連鎖破綻します。CDSはサブプライムローンとは違い世界中のあらゆる金融機関(投資銀行や証券会社だけでなく、通常の銀行、安全と見られている大銀行にも)にばら撒かれているので、一度大規模などこかがCDSで破綻すると、それぞれのCDSが相互に組み合わさっているので、連鎖的に世界中の金融機関・銀行が一斉破綻するのです。そして、全世界の経済の終焉です。

今、各国は何をやっているかというと、CDSによる経済世界終焉後の、世界再編に向けて動いています。中国やロシアは非常に軍事費を伸ばしています。CDSにより経済世界が終焉すると、再び、軍事力がものをいう、19世紀の帝国主義的世界が復活するからです。国連は国際連盟と同じく無力化します。アメリカは、全世界の敵となりますからモンロー主義で全世界と対抗するでしょう。そして、アメリカ対全世界でもアメリカが勝つでしょうし(アメリカ以外の全世界が連合することは不可能でアメリカはそれを見通しています)、核による軍事的相互確証破壊があるので、軍事大国同士は戦えません。よって、アメリカによる全世界経済破壊後、各地域大国や元親米諸国は、アメリカを心底憎むでしょうが(特にアメリカの負債を押し付けられた中国・ロシア・インドなどの地域大国や日本・EU・グルジア等のアメリカに裏切られた元親米諸国はアメリカに対し怒り心頭でしょう)、アメリカには誰も真正面から仕掛けられません。軍事的相互確証破壊ができる戦略核兵器を持つということは、その国に対して誰も全面戦争を仕掛けられないということです。

よって、アメリカはモンロー主義に入り、全世界からの憎しみによるテロリズムを異常に警戒する、孤立主義政策に入ると考えられます。CDSによる経済崩壊後、日本のような戦略核兵器も戦術核兵器も持たない国は、戦略核兵器を持つ地域大国に組み込まれます。

日本の場合はおそらくロシアか中国、もしくはその二国が日本を分割して統治かも知れません。各地の米軍は撤退し、アメリカはただ一国だけで繁栄だけを求めるでしょう。アメリカは自給自足して豊かにやっていける国だからです。しかし、これまでアメリカに依存していた国は非常に悲惨なことになるでしょう。特に日本は末期的です。

アメリカがサミュエル・P・ハンティントンの云うように一国主義に入って日本を見捨てた後は、日本はどちら(ロシア・中国)の属国になるかという日本にとって大きな問題があります。僕はロシアの属国が良いと思います。資源輸入の安全性の問題において、ロシアの方が日本にとって資源確保の安全性が高いからです。北方を押さえるロシアと、南方を押さえる中国のどちらから日本は資源を輸入するかの問題で、アメリカがモンロー主義に入ると、中東はアラブ諸国対イスラエルの構図が今より鮮明になって不安定化するので、世界再編後、シーレーンを支配する地域大国中国としては、かなりたいへん(エネルギー資源確保のため中東問題を中国が何とかしなくてはいけない)な状態になります。アジアの地域大国として、中東問題(エネルギー問題)に中国は苦労するでしょう。ただ中国自体はアフリカ諸国のエネルギー資源も押さえているので、なんとかやっていけると思います。ただ、これから中国の属国になる国(アジア南方諸国)はエネルギー確保がなかなか大変でしょう。ロシアの場合は、ロシアの未開発油田を日本の技術でこれから開拓してゆけば、日ロのエネルギー資源確保はしばらく持つと思います。

今後、戦略核も戦術核も持たない軍事小国である日本にできる選択は、アメリカに散々ぼろきれのようにされて絞りつくされてCDSにより経済を根幹的に破壊され見捨てられた後、ロシアの核の傘に入るか、中国の核の傘に入るかです。軍事的地域大国であるロシアと中国、どちらと安全保障条約(実質は属国・植民地になります条約)を結ぶかです。僕はロシアの属国に入った方が資源確保の面で良いのではないかと思います。日本は資源がないとやっていけない技術立国・貿易立国だからです。実は、今後の日本の救世主は親ロ政党である新党大地かもしれないな、と思います。ロシアの属国になった場合、鈴木宗男さんが日本国首相ということも考えられます。

日本は軍事小国で資源の無い貿易立国ですから、属国としてしか生きてゆけない国です。今後アメリカに絞りつくされてCDSで経済を破壊され見捨てられた後、他の地域大国に属国として一生懸命お仕えし、この国は属国・植民地として使えるというところを見せるしか、日本が生き残る方法はないと思います。日本との関係強化に積極的なプーチン首相とロシアとの外交パイプを持つ鈴木宗男さんが長生きしてくれることを心から望みます。日本の人々の生命の問題です。なるべく多くの人々が生き残って欲しいです。

家畜人ヤプーは正しかったなと思います。結局、軍事力(ぶっちゃけて云えば核兵器や他国へ侵攻する兵器)を持たない平和主義国家日本はどこかの大国に隷属することでしか、生存できない、ご主人様(宗主国)にお仕える国家なんです。これまで日本はアメリカに隷属してきましたが、アメリカが世界経済を破壊してモンロー主義に入った以後は、ロシアか中国のどちらか(もしくは両方)にお仕えする国家になるしか生き延びる道はありません。

日本人の多くは、ご主人様が変わることに対する順応性が高いので(鬼畜米英と云っていたのが、第二次世界大戦敗北後、ころっと態度を変えてアメリカ様万歳と叫び、マッカーサー司令官の下にはアイラブマッカーサーなファンレターが沢山届きました)、今後は、ロシア様万歳とか、中国様万歳と叫んで、なんとか生き残っていくのかなと思います。日本は水木しげるさんの描くネズミ男や童話に出てくる蝙蝠(すぐに有利な方につく)みたいな国家ですから。でも、それでも、小林よしのりさんみたいに自立とか下手に唱えて核を落とされるより、家畜人のヤプーの奴隷のようにご主人様(今まではアメリカ、今後はロシアや中国)にお仕えして生き延びていく方が、僕は日本の人々の生命の多くが助かる良い方法だと思います。

大国に小国が無理に抵抗しても、多くは死ぬだけです。手塚治虫さんの漫画「虹のプレリュード」はロシアに侵攻されたポーランド人のヒロイン(音楽家)のレジスタンスと愛と死を描いた傑作ですが(ヒロインは共にパリへ逃亡しようという臆病で繊細な音楽家の若者ショパン(かの大作曲家ショパンの若き頃です)と、ロシアと戦うマッチョなレジスタンスの闘士の二人を愛し、二人も彼女を愛しますが、ヒロインは最後、祖国愛に生きて、悲劇を迎えます)、これも逆に見れば、臆病であるゆえにショパンは命を失わず、パリに逃亡して素晴らしい芸術を創り上げることができたのです。臆病さは生命を大切にする美徳です。虹のプレリュードで描かれる若き日のショパンの言葉通りです。

ショパン
「(祖国が侵略されたら)戦うだって?ピアノでかい?バイオリンでか?(訓練された軍隊の兵士ではなく音楽家の)ぼくたちが銃を持って何ができるっていうんだ?」
(手塚治虫「虹のプレリュード)

第二次世界大戦後、GHQの統治下で日本人がアメリカ人に従順であったことは、日本人が虹のプレリュードで描かれるショパン的な臆病さを持っているということです。これは世界が混乱し生命の危急存亡の際に、生命を救う最も優れた方法です。臆病さとは生命を大切にする慎重さと一体であるのですから。

アウシュヴィッツ強制収容所を描いたノンフィクションコミックの名作「マウス」で描かれるアウシュヴィッツを生き延びたユダヤ人のお爺さんは、息子からのインタビューで語ることがアウシュヴィッツの中で、お爺さんが一生懸命カポーに取り入ったりして、身の安全を図るばかりの話なので、収容所の中でドイツ人達に抵抗した人達だっていたという話をお爺さんに返します。そうしたら、生き残ったお爺さんはアウシュヴィッツの中でSSに抵抗した人々もいたが、反逆の見せしめとして彼らは酷い殺され方をしたよ、と返します。息子は何も云えません。お爺さんの強靭な慎重さで時期を待つことが、お爺さんを地獄の中で生き残らせたのです。お爺さんは心を生涯病んでしまい、一生お爺さんのなかで地獄は続くのですが、生命だけはお爺さんの強靭な慎重さが地獄の中で生き延びることを可能としたのです。

息子
「(アウシュヴィッツの中では)ガス室で働いていた囚人の中には反乱を起こして、三人のSSを殺し、火葬場を爆破した者もいたって」
お爺さん
「ああ、そのために彼らはみんな殺されたよ。そしてこの時、武器庫にしのびこんだ4人の若い女性たちはわしの仕事場の近くでしばり首にされた。彼女たちはアンジャの仲よしで、ソスノヴェツから来ていた。とても長いあいだ吊るされていたよ。あーあ。二週間後だったら、吊るされなくてすんだのに。アウシュヴィッツに最後の時(ナチスドイツ敗戦)が迫っていたから。」
(アート・スピーゲルマン「マウス 第二巻」より)

いずれ、CDSで世界経済は完全破壊され日本はアメリカの手によって地獄に落とされるでしょう。そのとき、どうやって生き延びるかということを、考えて欲しいです。蛮勇は死と直結します。

誇りや面子よりも、生命を大事にするべきです。第二次世界大戦で日本はそれを徹底的に学びましたから、宗主国交代がすんなり行われる可能性があり、そうすれば、世界が混沌状態で大勢の人々が亡くなってゆくなかで、日本の人々の生命の被害は、少なくてすむかも知れません。今までアメリカの奴隷をやっていた時よりは生活は厳しくなりますし、僕みたいな貧困層・病人は死んでゆくでしょうが、身体が頑丈で働ける人や手に職(技術)を持つ人は、助かるかも知れません。それだけが、日本に残された最後の希望です。また、在日米軍撤退後、もしも地域大国に宣戦布告されたら戦いを交えずに日本はすぐに無条件降伏するべきです。経済力・貿易力をアメリカに破壊された日本は技術しか持たない小国です。核を持たない小国は核を持つ地域大国に逆らえないです。国家より生命を大切にすべきです。

改めて、家畜人ヤプーは優れた予言書であったと、今になって思わずにはいられません。日本人は第二次世界大戦に完全に暴力的に敗北し、アメリカ人に対する畏怖を植え付けられ、徹底的に従順な家畜民族になりました。世界的大混乱の中で、それ(家畜的従順さ)が経済破綻し技術以外何もない小国の民、日本人が生き残る唯一の武器となるでしょう。

クララ・フォン・コトヴィッツ
「(暴力を)畏怖って(こわがって)、ますます従順になる。タロにも鞭の怖さを教えこんで、あたしが専制君主だということをわからせたからこそ、家畜にふさわしい卑屈さが身についたのよ」
(江川達也「コミック版家畜人ヤプー第一巻」より)

世界的大混乱の中で、アメリカの手によって経済を破壊された挙句見捨てられた日本は、ただ、ひたすら新しい宗主国様に従属して懸命にお仕えする、それだけが日本の人々が生き残る道だと思います。

僕も、お金がなくて、生活苦で、苦しくてたまらないので、皆様に従属して、どうか、お役立ちになることを書いて行きますので、どうか、ギフト券かアフィリエイトで、ご慈悲を頂けますと、命を伸ばすことでき、心から感謝致します。どうかお願い致します。どうか、ご慈悲を乞い願い致します。どうか、ご慈悲をお願い致します。

参考作品(amazon)
家畜人ヤプー〈完結篇〉
家畜人ヤプー 1 (1) (バーズコミックス)
家畜人ヤプー 1 (1) (バーズコミックス)
虹のプレリュード (手塚治虫漫画全集 (87))
虹のプレリュード (手塚治虫漫画全集 (87))
マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語
マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語 (2)

amazonトップページ

タイタニック沈没 (晶文社セレクション)

タイトル通りです。破滅(世界大恐慌)がひたひたと近づいています。10/10のテレビ東京のWBSでも経済アナリストの学者が、現在は世界恐慌の瀬戸際、ブッシュ大統領の声明かG7の声明で、実際的に行われることが約束されている具体案、アメリカ自身が行う強力な救済具体案が強力にメッセージとしてだされなければ、市場は失望していく(恐慌が起きる)だろうと述べていましたが、悪夢が現実化していくのをまざまざと見ていて、寒気がします。アメリカが震源地の問題ですから、アメリカ自身が大量に公的資金注入しないとダメなんです。注入を行わなければ恐慌です。日本が米に直接注入を行ったら金融モラルハザードが起こります。アメリカがアメリカの手で公的資金注入しないと意味が無いんです。NHKで、やはり経済アナリストの学者が、具体案を出すことを市場は期待していた、これ(具体案なき今回の大統領声明)では市場はネガティヴに反応すると訴えていました。世界大恐慌になれば、何もかも終わりです。僕みたいなうつ病で失業していて貧困の最下層の人間が命をいずれ落とすのは、僕は怖いけどある程度諦めています。でも、僕だけじゃなく、もっと大勢の、恐慌がなければ、ちゃんと働いて生きていけたはずの人々が、世界大恐慌で大勢命を落とします。アメリカのCDSでいずれ世界大恐慌は必至ですが、それまでにアメリカが次々と起こす自爆で受けるダメージを最小限にするように、全力で努力が必要な状況です。

僕は、貧困層の命を決して救わない自民党が大嫌いで憎んでいますが、それでも、今は選挙で解散して政治空白を作ってはいけない時期だと思います。世界経済が破綻に瀕しています。世界大恐慌が始りかけています。自民党が解散できる状態ではないというのは、党利党略もあるでしょうが、今の世界経済情勢下では、真実も含んでいます。経済問題については、与野党挙党一致で、なんとかして、アメリカの底なし沼に日本が引きずり込まれないよう、懸命な努力が必要です。アメリカの世界大恐慌戦略に巻き込まれないよう、政治家は日本国のことを一番に考えて全力で努力するべきです。アメリカに今後一円たりとも出さないことが重要です。自国の経済救済で手一杯で、米国債を買う余裕はないと、本当のことをいうべきです。ここで米国債を買い増ししたり、日本がアメリカに公的資金注入したら日本は破滅一直線です。少なくとも、日本の財務省はそれ(今の日本は借金だらけでその上、経済危機に陥っている、米にお金は出せない)が分かっているはずです。そして麻生首相にもそれは伝わっているはずです。逆に、日本が米国債買い増ししたり米金融に公的資金注入したりしたら、それらのお金は底なし沼に沈んで終わりです。そんな馬鹿げたことが起きないことを祈ります。

しかし、どんな対応をしても、近い未来(数年内)に訪れる最後はアメリカのCDSが世界経済を完膚なきまでに破壊するでしょう。絶望的です。でも、その時のダメージが最小限になるよう、日本の国民が一人でも多く生き延びれるよう、一生懸命やるべきです。

世界は破滅する、ぼくらはもう長くは生きぬ、ぼくらはもう長くは生きぬ
(エンツェンスベルガー「タイタニック沈没」)

世界が破滅にひた走っていて、僕個人の生活苦しいのと、今後の世界の破滅(僕も含め大勢の人々の死)が重なって、薬を沢山飲んでも眠れなくて辛いです。

見ればかれらは、ひとびとは、しだいに沈んでゆく。ぼくは
かれらにこう叫ぶ、きみたちは沈んでいってるぞ。
答えはない。遠い汽船から、弱弱しくそして気丈に
奏楽がひびく。ぼくはとても残念だ、おもしろくない、
かれらがみな死ぬなんて、ずぶぬれで、こんな霧と雨のなかで。
つらくて、僕は泣きたいくらいだ。「でも誰も知らない」、
とぼくは泣きわめく、わめく、
「いつの年のことなのか。なんて、なんてふしぎなんだ。」

しかし恐竜はどこへ行ったのか?そしてどこから来たのだろう、
幾千幾万とも知れぬこれらのびしょぬれのトランクは?
からっぽで、持主なしで水に浮いていて?泣きながら僕は泳ぐ。
何もかも、とぼくはわめく、昔のままで、横揺れしていて、
統制されていて、流れていて。ひとびとはたぶん溺れたろう、
斜めに降る雨のなか。つらい、かまわぬ、泣きたい、でもいい、
茫と、はっきりしない、なぜ。
そう泣きわめきつつ、ぼくは泳ぎつづける。
(エンツェンスベルガー「タイタニック沈没」)

僕も本当に辛い状況なので、ご余裕のある方は、どうか、ギフト券か、アフィリエイトで助けて頂けると、心から恩義を感じます、心から感謝致します。どうかご慈悲をお願い致します。

参考作品(amazon)
タイタニック沈没 (晶文社セレクション)

amazonトップページ

2008年10月10日 22:11

続 ものぐさ精神分析 (中公文庫)

村人こぞってパーティーをやっていた。村人全員に村に住む一人のアメリカ人がお酒を配った。お酒のラベルにはCDSと書いてある。

百人「乾杯!!」

百人が苦しみだした。お酒にはアメリカ人の手によって猛毒が入れられていたのだ。次々と村人は死んでいく。弱い者から死んでいく。アメリカ人以外の村人99人のほとんどが死んだ、アメリカ人の部下だった身体が弱い商人たちは死んだ。他の人々も死んだ。武道を習っていて身体が頑強な者だけが瀕死の状態で何人か生き残った。それまでアメリカ人も毒の苦しみにじっと耐えた。アメリカ人は村人の中で一番頑強だったのだ。そして皆が地に倒れふしているのを確認した後、こっそりアメリカ人はポケットにある解毒剤を幾つか飲んだ。「アラスカ油田」「メキシコ湾油田」「カルフォルニア油田」「テキサス油田」「穀物生産地」などといった名称が解毒剤のラベルに書いてある。

毒から立ち直ったアメリカ人は周りを見渡した。大勢の死体・何人かは瀕死の村を見渡した。アメリカ人は死んだ者たち、瀕死の者たちの持ち物を奪い去った。村は全て一人のアメリカ人の物になったのだ。他の村人達を滅ぼして。

END

後書き
アメリカは歴史は繰り返しています。岸田秀「続・ものぐさ精神分析」に収録の「アメリカを精神分析する」をお読みください。インディアンを軍事的に虐殺したように、今度は全世界を経済的に虐殺しています。世界経済の崩壊(基軸通貨ドルの崩壊)は大勢の人々(数億〜数十億)に貧困や戦争・紛争による死を齎します。ドル崩壊で全世界が経済的に壊滅した時、最後まで耐えられるのはアメリカです。日本は輸出入がストップしたら終わりです。

結局、人類は歴史に学ぶことができなかった、世界で一番危険な国は、今は亡き大国ソビエト連邦ではなかったんです。今のアメリカは世界の人々を道連れに自爆しています。ソビエト連邦は国内において酷い過ちを沢山起こしましたが、国が崩壊するときに全世界の人々を道連れに自爆(戦略核兵器を使ってヤケッパチに自爆することもできたがソビエトはきちんと自制しました)はしませんでした。ソビエトは自制したんです。ロシアの人々は国家崩壊のなかにおいても自制できる良識を持っていたんです。その点において、今は亡きソビエト連邦は、今から見れば、アメリカよりも遥かに高く評価できる国だったと、今やっと分かりました。アメリカ人よりもロシア人の方が立派です。

そして今、人類を滅ぼせる軍事的な力のあるロシアも中国も、人類を滅ぼそうなんて考えていません。ロシアも中国もアメリカの引き起こした経済危機のなか、自国の民の生命を救おうと必死です。各国は各国の人々の生命を守るために必死です。ただ唯一、経済的にも軍事的にも人類を滅ぼし尽くせるアメリカだけが、金融兵器サブプライムローンで全世界を無茶苦茶に攻撃し、戦略核兵器にも匹敵する世界の経済破滅を引き起こす最終金融兵器CDSを発動させています。人類史に残る破滅事態が起こるでしょう。

今回起きている過ちは人類史において最大の過ちになる可能性が高いです。そして人類が過ちに気づいたときには、もう、手遅れです。終焉です。仕掛け人のアメリカ人達(アメリカのエスタブリッシュメント層)と今までの人類の人口に比べればほんの少数の人々だけが生き残るでしょう。アメリカが引き金となって世界が滅びる名作映画「博士の異常な愛情」は予言でした。水爆という兵器ではなく、金融工学という兵器によって、世界は破滅です。

不眠が酷くて眠れません。これから訪れる未来が怖いです。それは破滅しかありません。僕だけじゃないです。大勢の人々の生命の破滅です。アメリカという国の本性を誰も見抜けず、歴史から学べなかった、それが人類の最大にして最後の過ちだったです。怖いです。

参考作品(amazon)
続 ものぐさ精神分析 (中公文庫)
続 ものぐさ精神分析 (中公文庫)
世界がもし100人の村だったら
世界がもし100人の村だったら
博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

amazonトップページ

タイタニック沈没 (晶文社セレクション)

どうして、日本では世界的な金融不安、世界大恐慌が訪れる可能性が高い金融不安のなかで、不安にならず、みんなのんびりと生活を謳歌しているのか、分かりません。僕は、昨日、図書館行って新聞読みまくったせいか、不安でうつが酷い状態です。

このブログを読んでくださっている皆さんに、貧困の辛さというのが、一瞬ではなく、非常にじわじわと、長く長く続き、以前書いたように肉体だけじゃなく心をも蝕んでいくことを、どうか分かって欲しいです。日本の人々の多くが、貧困状態になる可能性がこれから、非常に高くなることを、どうか、考えて、そして、皆様方の自らと自らの大切な人を、助けて、親切にしてあげて欲しいです。

国際政治には表と裏があります。表は経済力です。世界経済が破綻する(国際機軸通貨ドル崩壊)ということは、裏の世界になるということです。裏は軍事力です。

世界経済沈没をタイタニック号沈没に例えます。救命ボートは数隻しかありません。戦略核兵器を持ち軍事的相互確証破壊を確かなものとしているアメリカ、ロシア、中国は、自分が傷つくとタイタニック号ごと爆発する爆弾を体中に武装として巻きつけ(相互確証破壊)、ピストル(戦術核兵器)とマシンガン(戦略核兵器)を持っているようなものです。ちなみにアメリカはそれ以外にも、救命ボートが地表にたどり着くまで救命ボートで暮らせるだけの沢山の食料と水を持っています。ロシア・中国はアメリカほど持っていません。今回、アメリカは世界経済という名のタイタニック号に爆弾を仕掛けて、タイタニック号(世界経済)が沈むように仕掛けました。それで今世界中が自国だけは助かろうと自国のために必死に動いています。アメリカもアメリカのことだけ考えています。アメリカの属国のことは弾除けの道具としか見ていませんので、救命ボートには乗せません。日本は沈み行く船上であさっての方向をむいて口を空けながらよだれを垂らして何もせずぼんやりしている感じで、その間にお金をポケットからアメリカに掏り取られまくっているような状態です。

例えが下手でごめんなさい。つまり、現在物凄い勢いで完全壊滅に向かっている世界市場の中で日本の年金資産も、運用されているんです。世界経済が崩壊するということは年金が急速に破綻する、年金を払っていた人はその払っていたお金がパーになるし、貰っていた人は貰えなくなる可能性が高いということです。年金を払っている人は、国を通して市場に投資しているんです。投資をしていないと思っている人も、実は、年金という形で投資が行われているんです。

ドルが暴落して世界経済が崩壊するということは、世界中が貧困化してゆくということです。日本もその例外ではありません。貧困というのはだんだんだんだん、じわじわじわじわ苦しくなるんです。ゆっくりゆっくり、昔の拷問のように、時間をたっぷり掛けながら、生命を死に至らしめるのが、貧困です。現在、生活保護は適用基準が恐ろしく厳しいです。今後、経済悪化・失業率増加・日本の人々の全体的貧困化に伴い、もっと厳しくなるでしょう。若い人や壮年は基本的に生活保護を受けられないと考えた方がいいと思います。生活保護が厳しい(受けられない)ということは、吾妻ひでおさんの「うつうつひでお日記」にも書かれています。本当のことです。今の僕のように保護なしで、失業すると、貧困状態に陥ります。これは、じわじわ生きながら貧困という水が溜まって溺れ死んでいく感じです。日本の失われた十年など比べ物にならない、世界的大貧困時代が世界的(勿論、日本にも)に訪れる可能性が高いです。それが大恐慌です。ゆっくりとした溺死の苦しみをエンツェンスベルガーが、タイタニック沈没の様相を描いた長編連続詩「タイタニック沈没」で見事に歌い上げています。貧困の苦しみもこれと同じようなものと僕は感じます。引用してご紹介致します。

大虐殺のようでもなく、爆弾のようでもない、
血の流れる者も引き裂かれる者もいなくって、
ただ何か、しだいに増してくるものがある、
いたるところへ浸透し、全てが波立ってくる、
小さな水玉ができ、水路ができ、やがて
きみの靴底がしめり、君の袖口に何か
しみてくるものがあって、きみの首筋にカラーが
しめっぽく触れ、めがねのあたりが濡れてくる、
金庫のなかに水音がし、化粧しっくいには
ぼんやりとしみが浮き出る、といったぐあいで

すべてが匂いのない匂いをもつようになり、
したたり、湧き出、流れ、ほとばしる、
順々にではなく入り乱れ、めちゃくちゃに、
ビスケットをソフト帽をズボン下をしめらせ、
汗のようにうっすらと車椅子の車輪を濡らし、
小便器にしょっぱくたまり、グリルのなかで
ごぼっと音をたて、また静まりかえる、暗く静かに
動かぬ水気、そしてゆっくりゆっくりかさを増し、
小さなものを浮かべる、おもちゃとか証券とか
いやったらしい液のつまった瓶とかを、
無差別に押し流し、もんでは洗いながす、
ゴム製品を、死んだ廃物たちを、そしてそのうち

きみ自身感じとるようになる、君の胸郭のなかに、
しつこく辛抱強く、しょっぱく割り込んでくるものを、
それは冷たく、非暴力的に、まずひかがみに
ついで腰に 乳首に さらには鎖骨に
触れてきて ついには首筋にまで達する、ついに
それを君は飲み、感覚する、それが内部を、
気管やら子宮やらをもとめてゆくのを、乾いた水が
口をもとめ、すべてに充満しようとするのを、
呑み込まれようとし、また呑みこもうとするのを。
(エンツェンスベルガー「タイタニック沈没」)

もっと書きたいことあるんですが、もう疲れてて、うつが酷くて、寝込みたいです。もし、ご余裕あるお方は、どうか、ギフト券か、アフィリエイトで、ご慈悲下さると、心から、感謝致します。

参考作品(amazon)
タイタニック沈没 (晶文社セレクション)
うつうつひでお日記 (単行本コミックス)
うつうつひでお日記 (単行本コミックス)

amazonトップページ

ドル暴落から、世界不況が始まる

NYダウの下げがとまりません。うつ病で悲観的な僕の予想よりも遥かに早く世界大恐慌が近づいています。この文章を書いている日本時間AM7:00現在NYダウ8,579ドルです。10000ドルがドル防衛第一次防衛ラインだとしたら、第一次防衛ライン突破後、9000ドルの第二次防衛ラインあっという間に突破されましたという感じです。このまま底なし沼のように下がり続ける可能性が極めて大きいです。これはもう、ドル暴落の世界大恐慌は避けられないと思います。この調子だと今後一年内にドル暴落・世界大恐慌の可能性が十分にあります。長期的な不況は少なくとも10年スパンで続くと考えられます。経済崩壊・世界再編です。

僕は日本は中国と組んで、中国と一緒に一気にドル建て外貨準備高を破格で売りまくってその金で長期的保存可能な備蓄食料資源を国家的に全力で確保するというのが、日本の人々の死者数を減らす最善の道だと思いますが、対米従属しか出来ない日本には、これは確実に不可能なので、日本は最後までアメリカに全てを搾り取られた後、ドル暴落とともに経済破綻すると思います。中国はドル建て外貨準備高をぎりぎりで売って、損害を最小限に抑えることができるかも知れませんが、完全なる対米従属国日本では無理です。

国際政治学者のサミュエル・P・ハンティントンは21世紀のアメリカの世界戦略は一国主義、孤立主義の方向に向かう、アメリカが世界の仕組みを維持する現在の状況のコスト的なデメリットがメリットを越えた時は、アメリカは、世界の仕組みの維持など考えない、アメリカにとって重要なのは、他の国々と同じく『自国の利益のみ』であり、そのためなら世界秩序維持も覇権主義も放棄するであろうと書いています。しかし、まさか、こんな、余りにも残酷なやり方、大勢の人々の生命を死へ追いやるやり方で、それ(覇権主義放棄)をアメリカが達成するとは思いませんでした。全世界を道連れに自爆というやり方です。本当にアメリカは自国のことのみしか考えていないことがよくわかりました。

今のアメリカ金融界は、せいぜい平均レベル30くらいの全世界に対して、メガンテ×100、他にも、メダパニ、毒の息、焼けつく息、イオナズン、ベキラゴン、マヒャド、ザラキーマ×100ぐらいの感じで、ガンガンいこうぜで全世界経済(金融経済だけでなく実体経済にも)に全力でアタックを掛けていて、正気とは思えません。しかも最後にはメガンテ&ザラキーマ×100000くらいの超必殺技CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)でドル暴落・世界大恐慌を引き起こし全世界の経済に完全なる止めを刺すつもりだと考えられます。

ウィキペディア「クレジット・デフォルト・スワップ」
クレジット・デフォルト・スワップ (Credit default swap) とは、クレジットデリバティブの一種で、債権を直接移転することなく信用リスクのみを移転できる取引である。最も取引が盛んなクレジットデリバティブのひとつ。頭文字をとって CDS と呼ばれることが多い。(中略)
ベア・スターンズ、フレディマック、ファニーメイ、リーマン・ブラザーズ、AIG破綻の後、「核のボタンに匹敵する」と言われているのがCDSである。
世界的投資家ウォーレン・バフェットは、CDSの事を「時限爆弾 time bomb」「金融大量破壊兵器 financial weapons of mass destruction」と呼んで、自社バークシャー・ハサウェイによる投資を禁止したと語ったことがある。(後に実際には投資中であることが明らかになった。2014年までの債務があるという)(中略)
制度上の問題の1つは、CDSなどスワップ契約に規制の網がまったくかかっていない事である。規制がないので、お互いに合意すればサイン一つで巨額の保証料が手に入る。(中略)
(問題の)もう一つは、金融工学上の計算に「システミック・リスク(市場リスク)」をほぼ排除していることである。金融上のリスクは「過去の計算」であり、将来を全く保証していない。企業の破綻率の計算はせいぜい10年、良くて30年であり、最近の大型5社の破綻は想定外である。そのため、2008年9月の危機まで関係者に「にせの安心」を生んでいる。(CDSの残高)62兆ドルは「何をしても無駄」と「なんとかなる」の両極端の思考と、同一の行動を生んでいる。

国際基軸通貨ドル暴落後の社会というものを、日本の人々も、本気で考えた方がいいと思います。人権とか生命の価値とか、そういった、日本の今我々が大切であることが自明であると考えている価値観が、現社会が経済的に崩壊するとともに、価値観としても崩壊してゆく可能性があります。村上龍が経済崩壊後の日本を「愛と幻想のファシズム」で描いています。

生命を維持するのはたいへんなことです。もし、ヒューマニズムで生命が維持できるのならば、わたしは喜んでヒューマニズムを信じます。大切なのは、誰が何を為して、その行為が、生態系とどう関わったかということです。(中略)私達は、飢餓と破滅に向かって一歩、一歩、確実に進んでいます、ほとんどの人は、スーパーマーケットから食料品が消えてしまわないと気がつかないでしょう、コインを入れれば何でも自動販売機から(食料が)出てくるとずっと長い間信じ込まされてしまっているからです。例えばエチオピアでは1980年代に人口が三分の一に減少しました、日本でも同じことが起きるとは誰も思っていません。そのような悲劇は前触れが何回かあって訪れるのではなく、ある日、突然起こるのです。(中略)食べるものがあるうちは、おしゃべりはいくらでもできます。(中略)おしゃべりはいくらでも生産可能ですが、食べられません。
(村上龍「愛と幻想のファシズム」)

こういったことを、考えておいた方がいいと思います。ドル暴落とともに世界経済に支えられた平和の時代は終焉し、世界は軍事武力の時代になると考えられます。そのとき、日本は、アメリカ以外の属国とならざるを得ないでしょう。アメリカは一国主義、モンロー主義で、自国だけで自国を繁栄させる戦略にシフトすると考えられます。アメリカにはそれができるだけの軍事力・資源(食糧生産に向いた広大で豊かな領土・石油等の自然資源・人的資源)があります。だから一国でも十分にやっていけます。

けれど、日本は一国ではやっていけません。まず最初に諸外国からの輸入ストップした場合、深刻になるのは食糧危機でしょう。食料自給率の低い日本がエチオピア以上の悲劇に陥る可能性は十分にあると見ています。

正直に云って、輸入ストップ・食料不足に陥ったら、日本が助かる確率は全滅はしないにしても、相当数の人々が亡くなると思います。そういう時代が訪れることが、防げないかも知れないということは、せめて頭の片隅にでも、留めておいて、行動された方がなんとか生き延びるために大切と僕は思います。

最後のたとえ話は寓話であって、その中で旅人は岐路に立つ次のような道しるべを見つける。
「左に行けば首を落す。右へ行けば死ぬ。後戻りは不可」
(スタニスワフ・レム「虚数」)

ドル暴落・世界大恐慌で経済に支えられてきた世界秩序が崩壊し(国連は無力化するでしょう)、軍事武力的弱肉強食の時代になった場合、日本は格好のターゲットであるということを、考えておいた方がいいと思います。戦略核兵器で脅されたら、日本は無条件で属国になるしか生き残る方法はありません。幸い、日本はとても弱腰な臆病国家なので、戦略核兵器で脅されただけで無条件降伏し平伏すると考えられるので、核は落ちないのではないかなと僕は予想します。

ただ、食糧不足の問題は、どうしようもありません。他国が食糧不足のとき、日本がいくら金を積んでも、他国からの食料輸出はシャットアウトされます。日本に訪れる飢餓という問題は、考えておくべきだと思います。

参考作品(amazon)
ドル暴落から、世界不況が始まる
ドル暴落から、世界不況が始まる
愛と幻想のファシズム〈上〉 (講談社文庫)
愛と幻想のファシズム〈上〉 (講談社文庫)
愛と幻想のファシズム〈下〉 (講談社文庫)
愛と幻想のファシズム〈下〉 (講談社文庫)
虚数 (文学の冒険シリーズ)
虚数 (文学の冒険シリーズ)
カロリーメイト ポテト味(30個入)
カロリーメイト ポテト味(30個入)
(お徳用ボックス) ウイダーinゼリー エネルギーイン 180g×36個
(お徳用ボックス) ウイダーinゼリー エネルギーイン 180g×36個
(お徳用ボックス) ナチュラルミネラルウォーター エビアン 500ml×24本
(お徳用ボックス) ナチュラルミネラルウォーター エビアン 500ml×24本

amazonトップページ

2008年10月09日 20:08

笑ゥせぇるすまん (1) (中公文庫―コミック版)

生活苦で頭がガンガンするのですが、現在、100年に一度起こるか起こらないかの歴史的世界再編が始っているので、頭痛いの必死に耐えて、図書館に行って、各新聞のここ数か月分の国際政治面をざっと見てきました。ずっと見てたら図書館の閉館時間になりました。全ての新聞は見きれませんでしたが(特に外字新聞見てません)、ざっと見てきました。

結論から云うと、親米諸国(日本・韓国・EU諸国・グルジア・サウジアラビア等)がアメリカにカタに嵌められ、逆にロシアが地政学的に権益を確保しつつあります。

グルジア紛争が代表的な例です。まずは親米国グルジアがロシアが守る実質ロシア領のオセチアに侵攻を開始しました。グルジアのような小国がロシアにいきなり仕掛けられる筈がなく、裏には国際紛争の仕掛け人アメリカがいます。アメリカの「国際紛争の起こし方マニュアル第一条第一項」『小国を炊きつけて軍事援助ちらつかせながら戦争を起こさせよ』です。

当然、ロシアは反撃に出て、グルジアへ逆に侵攻しました。攻められた側としては当然の反応です。米英の国際世論操作で、なぜか、ロシアが先に侵攻したような報道がされていますが、先に侵攻してきたのはグルジアなんですね。で、グルジア紛争が泥沼化すると見通して、EUが出てきて、九月合意で無理難題をロシアに押し付けます。「10/10までにグルジアから撤退せよ」です。無理難題を押し付けて相手を国際的な悪者にするのが、米・EUの常套手段です。EUはアメリカと組んでグルジア紛争で漁夫の利を得ようとしていました。ロシアが撤兵できない(ロシアが撤兵すると米軍とグルジアがどんな動きを見せるか分からない)ことを見通したつもりで、EUのいつものやり方「偽善者の顔をして漁夫の利をかっぱらう作戦」が発動しました。

しかし、実はアメリカは笑ゥせぇるすまんだったのです。どーん!!泡の夢とともにあなたのお国、破産させます。という笑ゥせぇるすまんだったのです。グルジア・EUはどーん!!直撃です。

アメリカの引き起こした世界経済大混乱で、イラク・アフガニスタンを抱えているアメリカ・EUは経済メチャクチャで軍を動かせる状態ではありません。それでもロシアは世界経済大混乱の中、グルジアに謎の塹壕を掘ったりして「10/10までに撤退しないよ〜」みたいな対応を見せていました。EUとしては、ロシアは撤退しないみたいだぞ、これでロシアを国際的に悪者にできる、助かった。という感じです。

そうしたらまたどーん!!超猛スピードでロシア軍はあっという間に10/10前に約束守って全撤退してしまいました。グルジアに塹壕掘ったりしてたのはEUの目を眩ますブラフだったんですね。ロシアは大国の面子をぐっとこらえても約束を守る律儀な国家であるところを見せました。EUのロシア悪者化計画大失敗です。ロシアは面子よりも実利を取ったんですね。EUはロシアに無理難題を押し付けたつもりで、逆にロシアに大きな借りを作ってしまいました。今後は、EUが九月合意の約束どおり親米国グルジアの動きを抑えなければなりません。ロシアが約束を守ったので、EUも約束(グルジアを押さえる約束)を守らねばなりません。

ロシアとしては、目の上のたんこぶだった親米国グルジアがEUと勝手に潰しあってグルジアの不穏な動きを牽制してくれる上、EUに大きな貸しを作りました。親米国グルジアは超大ダメージ、アメリカに裏切られた格好です。しかもロシアは要衝アイスランドまで5500億円で手中に入れました。世界情勢を見ながらウクライナも親ロシア方向に舵を取る可能性が大きくなっています。アメリカの大恐慌アタックで全世界の経済はメチャクチャでロシアもその例外ではありませんが、地政学的にはロシアは権益確保を見事にこなしています。グルジアを潰してEUに貸しを作り、軍事的要衝アイスランドを手に入れ、ウクライナをロシアの方へ顔を向かせて、ここ数週間でイランの油田と協定も結んでいます。驚くべき活躍です。先に書いたとおりBRICsの中で地政学的に一番見事に権益確保をしています。国がプーチン首相の下、がっちり固まっている(統制が取れている)ので、現在のような世界が混乱している非常事態にとても強いです。

ロシアは僕的に自立的な大国家に成長する可能性が高く今後の格付けAAAです。ちなみに対米従属以外の道を決して選べない米国に対する超絶対隷属奴隷体質国家である日本国(今後も対米従属以外選べないと予想されます)はグルジアのようにアメリカが世界に差し出す生贄にされると思う(最後まで国際機軸通貨ドルの防衛に日本国の全てを捧げさせられて、最後はドル暴落で棄てられる)ので僕的に格付けはジャンク以下の国家です。家畜人ヤプーは日本人の性質(忠義・マゾヒズム・依存的・奴隷的な体質)をよく見抜いた小説だったなと今思います。

アメリカは本気で世界再編をやるつもりだと思います。世界中でどーんをやって親米国を破滅に追いやっています。例えば日本、アメリカによって日本の脅威である北朝鮮のテロ国家指定は解除されました。日本は梯子を外されました。核を持つ北朝鮮はいくらでも日本を脅し放題です。米軍が動かなければ、日本の都市に核攻撃を受けても日本は反撃できない可能性が高いです(専守防衛)。

例えば中国、ドル建てで外貨準備高を持つ中国は必死でアメリカ(国際基軸通貨ドル)を米国債を買って支えようとしているところにどーん!!アメリカが台湾に大量の武器売却です。現在、中国の周文重駐米大使が、台湾への武器売却のすぐさま停止を求め、米中関係の悪化を警告しています。もし、アメリカが武器売却を止めなければ、中国はアメリカ(国際機軸通貨ドル)を支えるのをやめるでしょう。アメリカは自国のドルを暴落させたがっているようです。アメリカが自国の通貨を暴落させたがっているのを、必死でEU・中国・日本などが支えていますが、ドル防衛は、アメリカの作り出した債務があまりに大きすぎて(CDS残高6200兆円、どのくらいが不良債権か不明)不可能だと思います。

アメリカは世界経済を破壊し親米国をカタに嵌めて破滅させることで世界再編をやっています。今の若い人は、英語もいいですが、ロシア語と中国語も今のうちに学んでおいた方がいいと思います。ドル暴落後の世界では在日米軍が引き上げ、武力(特にABC兵器、その中でも特に戦略核兵器)がものをいう時代になるだろうと予想されるので、シーレーンが押さえられ日本は日干しとなり日本の宗主国はロシア・中国になる可能性が高いです。僕はロシアの権益確保の見事な手際を見て、いずれ日本はロシア・ブロックかなと予想します。ちなみにヒャッハーとか云ってモヒカンにしてバイクに乗って略奪なんて派手な真似すると治安維持部隊(治安を維持する警察力は、国家の最後の要ですので、崩壊する日本でも最後の最後まで残されるでしょう)に射殺されちゃうと思うので止めたほうがいいです。

小松左京さんの小説「アメリカの壁」(アメリカが他国からの干渉を一切シャットアウトし完全モンロー主義で一国だけで引きこもる小説)みたいな事態が、今回米に梯子を外されたグルジア・EU・中国のように、世界各地で起きてくると思います。親米国は経済的にも軍事的にもアメリカに梯子を外された形です。僕は、日本人も多少お金のある人は今のうちに防災用具・防犯用具・そして何よりも食料と水だけは一年分くらい備蓄しておいた方がいいと思います。世界再編で日本大混乱中(輸入ストップ・食糧不足)になった場合は、食料・水豊富な地下核シェルターか食料・水が大量に備蓄されたゲーテッドタウンみたいなところに篭って、なるべく病気にならないよう心がけながら事態が落ち着くまで数年生き延びるのが、お金持ちの人にとっては一番安全かと思います。お金ない人は、生き延びるの難しいです。ある程度お金ある人の備蓄食料を簒奪するとかしか生き残る方法はなさそうですが、それは犯罪なので、お金ない人は、良心とともに餓死するか、良心を棄てて生き延びるためだけに振舞うか、どちらかになると思います。うつ病の僕は薬(抗うつ剤)がないと生きていけない(断薬症状が出ます)ので絶望的過ぎて、もう自虐的に笑うしかできません。

図書館に行くときも、どっかのおばさんが、僕が歩いていたら、犬がわんわんって吠え掛かってきて、そのおばさんが、「こら、おじさんに失礼でしょ!すみません」って云われました。僕は三十代ですが、うつ病で疲れ果ててて髭ぼうぼうでしわだらけで、自分でも鏡見たら五十代くらいに見えそうです。僕みたいな貧困病人が今後の混乱し全体的に破滅(ドル暴落・武力の時代)へ向かう世界情勢の中で生き残る可能性は皆無に近いです。元気な方は、困難な状況にも負けず、生き残ってくださることを望みます。僕の文章が生き残る何かのお役立てになれば幸いです。

僕は生活が苦しいので、もし、ご余裕ある方は、国際予想などで、出来うる限り全力でお役立てしてまいりますので、ギフト券やアフィリエイトのご善意ご慈悲を頂けますと、心からとても感謝致します。どうかご慈悲を心からお願い致します。

参考作品(amazon)
笑ゥせぇるすまん (1) (中公文庫―コミック版)
笑ゥせぇるすまん (1) (中公文庫―コミック版)
家畜人ヤプー〈完結篇〉
アメリカの壁 (文春文庫 こ 5-9)
(お徳用ボックス) カロリーメイト ブロック フルーツ味 4本入り(80g) ×30個
(お徳用ボックス) カロリーメイト ブロック フルーツ味 4本入り(80g) ×30個
(お徳用ボックス) ウイダーinゼリー マルチビタミンイン 180g×36個
(お徳用ボックス) ウイダーinゼリー マルチビタミンイン 180g×36個
(お徳用ボックス) ナチュラルミネラルウォーター エビアン 500ml×24本
(お徳用ボックス) ナチュラルミネラルウォーター エビアン 500ml×24本
標準ロシア語入門
標準ロシア語入門
NHK新中国語入門 (CDブック)
NHK新中国語入門 (CDブック)

amazonトップページ

プーチン、自らを語る

ロシアがグルジアから驚くべきスピードで完全撤退し、10/10までにグルジアから完全撤退するというEUとの約束を守ったので(EUはロシア軍10/10までに撤退せず、ごねるだろうと考えていたと思うので、ロシアに梯子を外された形です)、EUに見返りを求めています。現在の経済状況・ロシアへのエネルギー依存・アメリカの支援なしの状況ではEUはロシアへの見返りを払うことになるでしょう。

ロシアが求める見返りとしては、実質ロシア支配下の南オセチアやアブハジアにグルジアが侵攻しないよう、グルジアの軍事的侵攻阻止で、それをロシアがやるのではなく、EU停戦監視団にやらせるということがまず第一点、次に、グルジアの軍事力の無力化(親米国家グルジアを動けなくすること)です。これはロシア・EUの九月合意に盛り込まれた、10/15ジュネーヴで開かれるロシア・EU会議場で求められるでしょう。ロシアとしては「こっちは約束を守ったから、あなた達(EU)も約束を守ってね」ということです。EUも一枚岩(対米従属一本槍)ではありません。米の属国であるイギリスは反対するでしょうが、ドイツ・フランスはロシアに付く可能性があります。EU圏がエネルギー資源を持つロシアに政治的にも接近する可能性があり、世界再編です。

今回のロシアの手際は実に見事です。というか、裏の裏を読めば、モンロー主義に向かいたいアメリカがわざとグルジアを煽ってEU不利、ロシア有利に都合の良い状況を整えたのかな?とも考えられますが(国際ジャーナリストの田中宇さん的な読みだとそうなります)、それはわかりません。分析はあくまで表にでてきたことから裏を分析するべきなので、裏の裏を読むのは、分析ではなく、推測の推測という不確定極まりないものになってしまいます。

今回、云えるのは、ロシアの動きは実に見事だということです。EUが予想していた「10/10までにロシアは撤退しないだろう」という読みを外して、見事に撤退しました。これは、ロシアが軍のプライドではなく、国益を重視して動いていることを意味します。僕はこの一件で、ロシアに対する見方が上がりました。ロシアは、人口減少問題という弱点があるにしても、非常に巧みな外交センス、見事にEUを出し抜いた外交センスを持っています。プーチン首相の政治手腕とロシアの情報網が双方ともに極めて優れているのだと思います。

日米欧が崩れてゆくなかで、最ものし上がるのは、ロシアかもしれません。既にアイスランドを手中に収め、グルジアを無力化し、EUに見返りを求めることができます。経済問題で世界中がてんやわんやのなか、ロシアだけが着々と権益を増やしています。以前、ブラジルに可能性があると書きましたが、訂正します。ロシアの政治手腕は見事です。僕は現在のBRICsの中でロシアを一番と格付けします。

はっきり云って、このロシアの優れた外交センスに、中国ならなんとか対応できるかも知れませんが、日本の政治家が対応するのは無理です。日本の衰退は確定的だなと改めて思いました。

今後、日本の宗主国が変わり、ロシア・中国となったら、ロシア圏域に住む日本人は、プーチン首相の柔道DVDを持っていて、それをロシア人に見せれば「おう、おまえは昔からの親ロ派か、だったら親切にしてやろう」ということで、意外とそんなことで助かることがあるかも知れません。プーチン首相の柔道DVDはお金のある人は販売されたらロシアから輸入して買っておいた方がいいと思います。後はロシア語を勉強しておくのもいいと思います。

僕はNHKのロシア語講座で勉強して、ロシア語をちょこっとだけ出来るんですが、僕の場合、本格的世界再編の中で、日本がアメリカから放り出されて、ロシア・中国に属国化されていくそのときまで、貧困で生き残れそうに無いので、自分のスキルは無意味に終わるんだなあと思い、残念です。ロシアが宗主国になれば、ロシア語ができることは、身を助けてくれたと思いますが、僕は今現在の生活状況が非常に厳しい生活苦なので、それまで生き延びる確率が、どう考えても、全く皆無で、悲しいです。

もし、よろしければ、ギフト券を贈って下さったり、アフィリエイトを使ってくだされば、心から、その尊いご善意ご慈悲に感謝致します。

参考作品(amazon)
プーチン、自らを語る
プーチン、自らを語る
標準ロシア語入門
標準ロシア語入門

amazonトップページ

Archives
livedoor プロフィール

ねこねこ

記事検索
  • ライブドアブログ