ねこねこブログ

ねこねこと申します。ねこ大好き(*^^*)アニメ、マンガ、ゲーム、本とかも大好きです。楽しいことたくさん書いていきたいと思います。今、うつ病で無職で生活が非常に貧困困窮しておりまして、買い物してくださるととても感謝します。メールについてはこちらをご覧下さい。リンクフリーです。

サリー・ガードナー「マザーランドの月」読了。現代性のある歴史改変ジュブナイルSF、素晴らしく面白かった、お勧めです。

マザーランドの月 (SUPER!YA)

世界的に評価の高いイギリスの児童文学作家・ジュブナイル作家のサリー・ガードナーの代表作「マザーランドの月」読了。カーネギー賞を始めとする世界中のあらゆる児童文学賞を総なめにしたジュブナイル(少年少女向け)作品でして、まあ子供向けなのかなと思って読み始めてみたら…

思い切り衝撃を受けました…

完全に大人の鑑賞に堪え得る作品というか、物凄くハードな社会状況を描いた作品でして、子供が読んでも面白いけど、十二分に大人向け作品でもあると思いますね。アゴタ・クリストフの「悪童日記」とか、オーウェルの「1984年」とかに近い、極めて現代性のある(差別や障害の問題、優勢思想と人種差別と情報操作による恐るべき国家統治の問題を描いている)、歴史改変ジュブナイルSFでして、絶望的な世界での子供達の苦闘を描くディストピア小説です。主人公が子供なので、地獄としか言いようのない世界での戦いが、感動的だけど痛々しい…。

作者さんが本書に対するインタビューで述べられている通り(作者さんはインタビューでマザーランドはナチスをモティーフにしていると述べている)、本書は「ナチスドイツ(本書ではマザーランドと呼ばれている)がイギリスに勝利し(おそらくロシアにも勝利している模様)、アメリカと戦い続けている世界」での、ナチスドイツ統治下にある1956年のイギリスが舞台です。日本人としては、ナチスドイツが世界的大勝利した世界で日本はどうなっているのか興味がありますが(障害者排除と人種差別による帝国主義を描いているので、この世界観だと日本はアメリカと組んで連合国側で第三帝国と延々と戦っているのかな…)、その辺のことは全く語られない(イギリスはナチスドイツに情報統制されていて、まだ少年の主人公は真実性のある情報をほとんど入手できない)ので不明です。

主人公は、帝国主義国家マザーランド統治下のイギリス(完全に属国化されており、ゾーンと呼ばれている)の少年スタンディッシュ。両親は既にいません(はっきりとは描写されないが、両親はマザーランドに対する反逆者として拷問にあった後、抵抗運動に参加して死亡したと思われる)。主人公の彼は識字障害(読み書きができない)を持つ障害者で、純血ではなく(非白人の血が入っている)、そして虹彩異色症(オッドアイ、左右の目の色が違う)でして、このイギリス(ゾーン)は人種差別と障害者排除を掲げる優生思想の帝国の支配下にあるため、いつガス室の収容所に送られて抹消(虐殺)されるか分からない、常にギリギリの状態のところにいる少年です。健常者の為の学校にゆき、学校でどんなにいじめられたり理不尽があっても逆らわずに、問題を起こさずに耐え続けることで、なんとか収容所行きを免れています。

主人公のスタンディッシュは賢明かつ勇敢で、洞察力に優れており、自分の置かれているギリギリの状況を完全に理解して行動することで、綱渡りのようにギリギリそれを乗り越えながら進んでゆきます。

本書は彼の視点から世界を描いており、アゴタ・クリストフの「悪童日記」と同じで、非常に短い断章の積み重ねで物語が進んでいくのですが(物語構成に「悪童日記」の影響が見られる)、なおかつ面白いのが、断片の時系列がバラバラなんですね。断片ごとにあちこちに時系列が飛ぶ、主人公スタンディッシュの自由連想的な断片になっている。最後まで読むとどうしてこういう時系列なのかが分かります…。本書の感想で、「なぜ時系列がバラバラなのか分からない」というのがありましたが、最後で全てが分かるようになっている。本書は『走馬灯』なんですね…。

本書はスタンディッシュの戦いと愛と友情を描き、彼の勇敢なレジスタンスを描いていますが、本当に絶望的で悲劇的な展開なので、衝撃を受けましたね…。こういう強烈にハードな本が世界的な児童文学賞を総なめにするというのは、やはり世界は凄いなと感じました。本書は十代前半の少年を主人公にした十代前半向けの小説(ジュブナイル)でして、日本だったら、ライトノベルということになると思いますが、ラノベで本書を出そうとしたら版元はどこであっても「あまりに悲劇的で残酷で問題提議的過ぎる!」と言って出版が全て拒否されることは間違いないでしょうから…。国家の優生思想による人種差別や障害者差別といったテーマは日本のライトノベルレーベルで決して出版できないテーマ(日本のライトノベルは重いテーマを主題にすることが許されない)ですからね…。本書のような小説は日本では大人向けとして出版するしかないし、そうなるとジュブナイル(十代向け)という形式で出版できないので、本書は日本では決して生まれることのないタイプの傑作ジュブナイルSFです。ちなみに漫画は活字に比べると子供向けでも表現するテーマが相当に自由なので、漫画としてなら日本でも本作のような傑作が生まれる可能性はあります。

余談ですが、マスメディアは「日本凄い!!」をひたすら念仏のように繰り返すのはいい加減やめて、日本が海外より劣っているところ、例えば上記で挙げた様な文化発信側(出版社側)の自己規制問題とか、そういう今現在日本にある問題を如何に改善して日本を開かれた文化国家にしてゆくか、そういう未来志向の発信をして欲しいですね。この小説の「勝利した第三帝国」は「帝国凄い!!」というプロパガンダの塊で、現代日本と重なりますよ…。「大手マスメディアが自国を狂ったように賛美する」というのは、自国の問題から人々の目を背けさせるための独裁的プロパガンダに他ならないんですよね…。日本もどんどんおかしな方向(テレビを中心とした大手マスメディアが自国を熱狂的に賛美し続けている)に進んでいて寒気がします…。閑話休題。

新聞は月面着陸計画の記事ばかりだった。おれは「新聞」って言葉を覚えた。この言葉を目にしたのは、初めてだった。じいちゃんはいつも「プロパガンダの紙くず」って呼んでいたから。ヘクターが新聞の内容を読んでくれた。いつも同じくだらない記事だった。偉大なるマザーランドのこととか、宇宙を征服する宇宙飛行士がいかに純血かとか。しまいには、紙は字が書いてない方がよっぽど使えるという結論に達した。
(サリー・ガードナー「マザーランドの月」)

本書は、上記で挙げたような、「日本凄い!!」ならぬ「帝国凄い!!」の巨大なプロパガンダに対するレジスタンスの戦いになっていく物語。本当に絶望的で悲劇的な物語ですが、それでも、読了感は決して悪くないんですね。それは、主人公の誇り高さと高潔さと友情への想いが、最後の最後まで伝わってくるから…。多様な読み方のできる本ですが、主人公は、最後は、自由や帝国主義との戦いといった抽象的なお題目ではなく、友情の為に殉じたんだと思いますね…。大傑作です。ぜひご一読をお勧めしますね。普段、ライトノベルとかしか読まない人々にも読んで欲しい本です。こういう十代向け小説もあるんだということをぜひ感じて欲しいですね…。

ヘクターには薬がいる。ヘクターの顔が見られれば。聞こえるのは、ヘクターの胸が蛇みたいにシュウシュウいってる音だけだ。

言葉は、音をおおいかくしてくれる。

だから、俺はしゃべった。「おまえがいなくなってから、でかい穴があいたんだ。あんなでかい穴が心にあいてちゃ、まともに歩き回ることもできなかった」

ヘクターはなにも言わなかったけど、聞いてるのはわかった。いまの俺には、薬代わりになるものは言葉しかなかった。

「おまえは無意味な世界に、意味を作ってくれた。お前が宇宙の靴をくれたから、俺はほかの星を歩けるようになった。おまえがいないと、俺は迷っちまうんだ。左も右もない。明日もない。延々と昨日が連なってるだけだ。今、なにが起ころうとかまいやしない。もうおまえのことをみつけたんだから。だから俺はここにきたんだ。おまえのために。愛するおまえのために。親友のために。兄弟のために」
(サリー・ガードナー「マザーランドの月」)

マザーランドの月 (SUPER!YA)マザーランドの月 (SUPER!YA)
著者:サリー ガードナー
小学館(2015-05-20)
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「日本スゴイ」のディストピア: 戦時下自画自賛の系譜「日本スゴイ」のディストピア: 戦時下自画自賛の系譜
著者:早川 タダノリ
青弓社(2016-06-30)
販売元:Amazon.co.jp

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
著者:アゴタ クリストフ
早川書房(2001-05)
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一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
著者:ジョージ・オーウェル
早川書房(2009-07-18)
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小林泰三「クララ殺し」読了。傑作「アリス殺し」の続編、とても面白かった。ホフマンの原典と読み比べがお勧めです。

クララ殺し (創元クライム・クラブ)

小林泰三さんの新作「クララ殺し」読了。不思議の国のアリス&鏡の国のアリスの世界をメインモティーフとした傑作ミステリ「アリス殺し」の続編でして、今回の舞台はホフマン宇宙(幻想作家E・T・A・ホフマンの様々な作品が混ざり合ってできた宇宙)です。

とても面白いかったんですが、誰でも知っている不思議の国のアリス&鏡の国のアリスの世界に比べると、ホフマンの作品の世界というのは、少々マニアックでしてとっつきにくいというのはあるかも知れません…。本作で描かれる世界はホフマンの「黄金の壺」「くるみ割り人形と鼠の王様」「砂男」「マドモワゼル・ド・スキュデリ」がメインモティーフとなった世界なんですが、どれも昔読んだと思うんですが、「砂男」くらいしか記憶になかった…。

あとは、これまでの小林泰三作品に出てきた登場人物がスターシステムとして出てきますが、まあこれはファンサービスでして大筋には関わってこないので、特に気にしないで読めますね。やはり、ホフマンの原典を読んでいるかどうかが大きく面白さに関わる感じです。上記のホフマンの原典を図書館で借りて読んでから本作を読み直したら新しい面白さがあったので、まさに作者さんの術中に嵌っているって感じでしたね。

『クララ殺し』では十九世紀初頭に活躍したドイツの作家、エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンの小説が主要なモティーフとなっています。以下、主に関連のある作品について簡単なあらすじを付しましたので、本編を読了ののち、参照して再読してみてください。そしてぜひホフマンの作品に触れてみてください。『クララ殺し』の物語に隠された様々な謎がすっきり解けることでしょう。
(小林泰三「クララ殺し」)

ホフマンの原典と読み比べると面白さが倍増するので、本作を読むときはホフマンの原典も手元において読み比べるのがお勧めですね。本作は前作「アリス殺し」と同じく、小林泰三さんの小説の醍醐味である「異常に論理的かつすっとぼけたナンセンス会話が無性に不気味かつ面白い」というのが最大限に活かされた傑作です。

「ところで、さっき君は何か訊きたいって言ってなかったっけ、ビル?」
「ああ、そうだった。……ええと。何を訊くんだったっけ?」
「訊きたいと思ったのは君だからね。僕がいくら考えてもわかりやしないさ」
「じゃあ、何を訊いてほしい、ナターナエル?」
「えっ?僕が考えるのかい?」
「そりゃ、君の問題だからね」ビルは自信たっぷりに言った。
「いや。君の問題だよ」
「ほら。君の問題だ」
「それはつまり」ナターナエルはうんざりした表情で言った。「君の言う『君』と僕の言う『君』が同一人物だと思ってるってことなのかい?」
「ええ。同じ名前なんだから、同一人物でしょ?」
「違うよ。君は代名詞という言葉を聞いたことがないのかい?僕が『君』という時はビルのことだし、君が『君』という時は僕のことなんだ」
「なるほど。それで、会話が噛み合わなかったのか?」ビルは感心して言った。「いいことを聞いちゃったな。僕が『君』と言う時、それはナターナエルのことなんだね」
「いや。そうとは限らないよ。たいていは僕のことではないんじゃないかな?」
「『僕』じゃなくて『君』の話をしているんだよ」
(小林泰三「クララ殺し」)

クララ殺し (創元クライム・クラブ)クララ殺し (創元クライム・クラブ)
著者:小林 泰三
東京創元社(2016-06-30)
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アリス殺し (創元クライム・クラブ)アリス殺し (創元クライム・クラブ)
著者:小林 泰三
東京創元社(2013-09-20)
販売元:Amazon.co.jp

砂男/クレスペル顧問官 (光文社古典新訳文庫)砂男/クレスペル顧問官 (光文社古典新訳文庫)
著者:エルンスト・テオドール・アマデウス ホフマン
光文社(2014-01-09)
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黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ (光文社古典新訳文庫)黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ (光文社古典新訳文庫)
著者:ホフマン
光文社(2009-03-20)
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クルミわりとネズミの王さま (岩波少年文庫)クルミわりとネズミの王さま (岩波少年文庫)
著者:E.T.A. ホフマン
岩波書店(2000-11-17)
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丸山真男と二次元表現規制問題。『自由は置物のようにそこにあるのではなく、現実の行使によってだけ守られる』

今日は丸山真男の没後20年の命日なんですね。下記サイトにおいても特集されていますね。

BuzzFeed Japan「8月15日で没後20年、丸山眞男が残した言葉」
https://www.buzzfeed.com/satoruishido/maruyama-masao-8-15
政治は「職業政治家」や活動家による特殊なものでなく、普通に職業を持ち、生活がある人が「にもかかわらず」寸暇を割いてやるものだ、と丸山は考えている。

丸山真男は、「政治は、自己にとって大切な非政治的なものを守るためのいやいやながらの営みである」ということを言っていて、二次元表現規制問題とか、まさにこれなので凄く共感しますね…。赤松健先生を始めとして表現の自由を守る活動をしているクリエイターやオタクの人々の多くは、政治問題とか普段は一切関わらない人々(市井の一般層)で、本当はみんな政治問題とか、できれば金輪際関わりたくないけれど、でもこの政治問題(二次元表現規制問題)はきちんと関わらないと表現の自由が規制派によって徹底的に潰されてしまう、そういった最悪の事態を防ぐために仕方なく、表現の自由を守るための政治活動をしている人々が多いように思いますね。

『どうして学問や芸術といったそれ自体非政治的な動機から発するいわばいやいやながらの政治活動があってはいけないのでしょうか。』丸山真男

民主主義は「政界」ではなく、政治を職業としない人々の政治的発言と行動によって支えられると、政治学者は言う。自由も『置物のようにそこにあるのではなく、現実の行使によってだけ守られる』と。投票して後は政治家にお任せというのではなく、日々のどの活動も政治と繋がっているとの意識が大事。「日本の思想」から。
(鷲田清一「折々の言葉」朝日新聞2016年8月14日紙面より)

『自由は置物のようにそこにあるのではなく、現実の行使によってだけ守られる』

これは本当にその通りだと心から思いますね…。

日本の思想 (岩波新書)日本の思想 (岩波新書)
著者:丸山 真男
岩波書店(1961-11-20)
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非実在青少年〈規制反対〉読本非実在青少年〈規制反対〉読本
著者:サイゾー&表現の自由を考える会
サイゾー(2010-06-04)
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エロとまんがと育成条例エロとまんがと育成条例
著者:クイン出版編集部
クイン出版(2011-04-08)
販売元:Amazon.co.jp

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宮内悠介「エクソダス症候群」読了。精神医学問題に真正面から取り組んだ力作、とても面白かったですね。

エクソダス症候群 (創元日本SF叢書)

宮内悠介さんの長篇SF小説「エクソダス症候群」読了。22世紀を舞台に、火星の開拓地で精神医療に取り組む若き精神科医の主人公を描いた作品でして、SFガジェットに凝るというよりは、現代に通ずるテーマとしての精神医学問題に真正面から取り組んだ力作、とても面白かったですね。本書のメインテーマとして精神医学と倫理がテーマになっておりまして、現代の医療の倫理指針であるニュルンベルグ・コードはドイツの精神障害者大虐殺の反省から生まれたんですね…。やまゆり園の事件の犯人が主張していたこととか、歴史的に見るならば、全く逆なんですね。犯人の主張のような大虐殺が、ドイツの精神科医アルフレート・ホッヘ、ヴィクトリア・フォン・ヴァイツゼッカー、ヒトラーの侍医テオドア・モレル等の医師達の主導によって実際に行われたことの反省から、医療者側の暴力から患者・障害者を守るニュルンベルグ・コード、医療者側が傷害・虐待・虐殺を行うことを禁止する近現代の医療倫理指針が誕生したんですね。以下、引用致します。

「(ドイツ各地の精神病院には障害者を虐殺するための)ガス室が作られ、それがアウシュヴィッツのガス室のプロトタイプになった」

――その精神科医の名はアルフレート・ホッヘ。

ホッヘは大学教授として三十年以上に渡り、精神医学や神経病理学を講じてきた。妻はユダヤ人で、一人息子は第一次世界大戦で戦死した。

そのホッヘが「生きるに値しない命を終わらせる行為の解禁」を共著したのが、1920年のこと。ナチスの優生政策に、十年先駆けてのことだった。

「ホッヘが展開したのは、障害者安楽死論だ。大戦で多くの若者が死ぬ一方で、精神病者は病院で手厚い保護を受けていた。ましてドイツは敗戦し、不況にあえいでいた。こうしたことを背景に、ホッヘは問うた。回復の見込みがない患者を養うことに、どのような意味があるのかと」

生き永らえさせることが、当人にとっても社会にとっても意味がないような生命はあるか。

ある、とホッヘは結論した。

「精神的な死を迎えた患者はいる、と彼は論じたのだ。自分を自分として意識する可能性の欠如、自己意識の欠如こそがそうであると。生きたいと要求することさえしない患者を排除することは、殺人と同一視できないと彼は断じた」

このテキストに目をつけたのが、ヒトラーの侍医のテオドア・モレルだった。

モレルは「安楽死に関する報告書」を書き上げ、その後の優生政策に大きな影響を与えることとなった。そして、安楽死計画が発足する。その推進のために作られたのが、「重度の遺伝性および先天性疾患の患者の学問上の把握のための帝国委員会」であった。

この委員会を構成したのは、当時の小児科医や精神科医たち。

彼らはヒトラーより権限を委託され、安楽死に一酸化炭素ガスを用いることに決めた。最初はガス自動車が使用され、やがて精神病院そのものにガス室が設置された。

「そう――ナチスの最初のガス室は、精神病院に作られたのだ」

ガス室が設置された精神病院は六つ。ブランデンブルグ。ハダマール。ベルンブルグ。ハルトハイム。グラーフェネック。そして、ゾネンシュタイン。

ゾネンシュタインでは四人の医師がガス栓の操作に携わったほか、睡眠薬の静脈注射も実施された。遺体からは金歯が抜かれ、遺族へは偽の死亡診断書が送られた。

一九四〇年から四十一年にかけて、七万人が安楽死の対象となり殺害されたという。(中略)

つづけて、チャーリーは一人の医師の名前を挙げた。

ヴィクトア・フォン・ヴァイツゼッカー。――ドイツの神経内科医で、安楽死に加担したことで知られた男だった。第一次大戦を経て、ヴァイツゼッカーは精神分析に興味を持ちフロイトを訪れるが、フロイトは神秘的なものへのセンスがないと言って彼を拒んだ。

精神分析が個人に向かうのに対し、ヴァイツゼッカーの興味は社会全体の相互連帯性にあった。

社会にとって有害な症状を、彼は社会的疾患と呼んだ。

魂は不死であると信じ、生物学的な命を犠牲にして社会の相互連帯性を維持することに、ヴァイツゼッカーは価値を見出したのだった。

負傷して手足を切断することがあるように、民族全体を救うためには、病者を抹殺することには意味があると彼は言った。人間性や人権にとらわれるあまり、医療を個人の治療に限定して、集団の治療をおろそかにしてはならないのだと」

実際は――と、チャーリーが抑揚のない声で続けた。

「ヴァイツゼッカーは集団に寄り添いすぎた。だからこそ、集団を癒すどころか、人類史的な集団の狂気に取り込まれたのだと言える。集団を癒そうと思うならば、医師は患者から距離を置かねばならないように、集団からも距離を置かねばならないのだ」(中略)

――ナチスの医師たちは、やがて連合国の裁判によって裁かれる。

臨床試験や人体実験の倫理を定めるニュルンベルグ・コードはこのとき生まれたものなのだ。
(宮内悠介「エクソダス症候群」)

こういった歴史の事実を、医療従事者の人々だけでなく、一般の多くの人々が教養知識として知っていることが、二度とこういった虐殺を起こさないためには重要だと思いますね…。こういったことを知っていれば、犯人の主張が歴史的な過ちであり、繰り返されてはいけないことの主張だとすぐに分かるわけですから…。

話を小説に戻しますと、本書はSFというよりは、若き精神科医が精神治療を通じて成長していくビルドゥングスロマンでして、あまりSFである意味はないような気がしますが(現代の日本の精神病院が舞台でも話の大筋に特に問題はなさそう)、精神医療をメインテーマに据えた成長小説としてはとても面白いものでした。対人恐怖症はジャワのラター、マレーシアのアモック、韓国の火病などと同じ文化結合症候群(特定の文化圏でのみ発症する文化圏独自の病、文化依存症候群)で、日本文化圏特有の精神病であるとか、精神科医は精神病・精神障害を装う詐病を見抜くことができない(健常者が精神病・精神障害を装った場合、精神科医は見抜くことができない)ことを示したローゼンハン実験とか、精神医学トピックスがバンバンでてくるのも面白い。

ウィキペディア「対人恐怖症」
対人恐怖症(たいじんきょうふしょう、英語: Taijin kyofusho, taijin kyofusho symptoms ; TKS)は、対人場面で不当な不安や緊張が生じて、嫌がられるとか、不快感を与えるのではと考え、対人関係から身を引こうとする神経症の一種であるとされる。『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版には、診断基準ではないが、特徴が記され、外見、臭い、表情、しぐさなどが他人を不快にするのではという恐怖であり、社会恐怖と似ているとしている。(中略)恥の文化を持つ日本において群を抜いて多く、日本に顕著な文化依存症候群とされ、海外においてもそのまま「Taijin kyofusho」と呼称されている。

余談ですが、日本のインターネットは、韓国の文化結合症候群の火病のことを槍玉にあげている連中がよくいますが、他国の文化結合症候群を槍玉にあげるなんてことは、本当にみっともない行為、マナーに反した行為なのでやめるべきだと思います。槍玉にあげてる人々は、文化結合症候群は世界中の文化圏にあり、日本にも日本特有の文化結合症候群として対人恐怖症があることを一体どう考えているんですかね…。日本の対人恐怖症を槍玉にあげる行為なんて、どこの国の人々もしてないですよ。それと、もし万が一、「対人恐怖症は偉大な日本文化が生み出した素晴らしい病気だからいいんだ!」とか考えているのならば、それは究極に愚劣なエスノセントリズムであるとしか言いようがないでしょう…。対人恐怖症のような文化結合症候群で苦しんでいる人がいることを決して忘れるべきではないでしょう。

更に余談ですが、最近はマスメディア(大手テレビ各局)がやたらとエスノセントリズム(日本文化は世界各国の文化よりこんなに優れていてこんなに凄い!みたいなTV番組)を振りまいていて、日本人である自分から見ても物凄く気味が悪いなあと思います。海外の人から見たら日本のTV放送が正気を失っているように見えてそうですね…。閑話休題。

ウィキペディア「文化依存症候群」
文化依存症候群とされている障害には、

日本の対人恐怖症 (Taijin kyofusho symptoms)、パリ症候群(syndrome de Paris)
マレーシアのアモック(英語版)(Amok) - 男性に多く、激しい悲しみや侮辱を受けたことをきっかけに周囲から引きこもり、物思いにふけったような状態となる。その後突然に武器を手にして外へ飛出し、無差別殺傷を起こし本人も自殺を企てる。正常に戻ると、殺傷していたときの記憶は失っている。
ジャワ島などのラタ (latah) - 最初に観察された文化結合症候群
韓国の火病 (Hwa-Byung)
オーストラリアの身体醜形障害
北米・西欧に多い拒食症(神経性無食欲症、神経性食欲不振症、anorexia nervosa) ただし欧米化が進んでいる他の地域(日本など)でも見られる
17-19世紀のヨーロッパで流行した拒食症の一種anorexia mirabilis。
中国、東南アジアのコロー (koro)
南米のスストー (susto)
北米のオジブワインディアンのウィンディゴ (windigo)
アフリカ、ポリネシアなどのヴードゥー死 (voodoo death)
シベリア、グリーンランドエスキモーのピブロクト (piblokto)
西アフリカ、ハイチに多いブフェ・デリラント (bouffée délirante)
西アフリカの学生に多い脳神経衰弱症 (brain fag)
イギリスの選択的摂食障害 (selective eating disorder)

などがある。

話を戻しますと、本書の物語自体も、精神障害における障害とは何かという大きな問題、つまり、「不適応」「異常」「障害」はその時代のその地域の社会が規定するため、その社会が何を「社会外のもの」としてみなすかで変わってくる、それは患者ではなく、社会の方を変えねばならぬケースもあるはずだという、社会改善としての精神医学というテーマに最後はなってきて、凄く面白かったですね。病を治すということは、社会に対して向き合うということとも繋がっているんだということを感じさせてくれる良書でした。重いテーマですが、読みやすく、読後感も悪くない小説でして、読んで良かったと思える小説です。ぜひご一読をお勧め致しますね。本書のテーマを更に追いたいお方々には「精神医学とナチズム」もお勧め致します。

エクソダス症候群 (創元日本SF叢書)エクソダス症候群 (創元日本SF叢書)
著者:宮内 悠介
東京創元社(2015-06-29)
販売元:Amazon.co.jp

精神医学とナチズム―裁かれるユング、ハイデガー (講談社現代新書)精神医学とナチズム―裁かれるユング、ハイデガー (講談社現代新書)
著者:小俣 和一郎
講談社(1997-07)
販売元:Amazon.co.jp

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鳥越氏のインタビューを読んで思ったこと。

前回、鳥越氏のインタビュー記事に関連したことを書きましたが、鳥越氏のインタビューの応答自体は、本当に酷いものだと感じています。鳥越氏は社会を物凄く単純化した見方でしか見ていない、反権力だけを旗印に権力を得るということしか考えていない人物なのだなと感じました。

「戦後社会は落ちるところまで落ちた」鳥越俊太郎氏、惨敗の都知事選を振り返る【独占インタビュー】
http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/10/shuntaro-torigoe-2_n_11424086.html
(都知事選で)4割の有権者が棄権しているわけですよ。その人たちが、自分たちの将来、今の生活について何も思っていないんですよ。「満足している」と言えば言葉はいいが、別に何かクレームを言わなくてはいけないとは誰も思っていない。

無理に敵を作り出してまとめようとする日本リベラルのやり方の未来よりも、政治に興味のない多くの人々の存在が許容されている今の方がずっと平和だと思いますね…。諸外国のリベラルにはない日本のリベラルのみの大問題として、日本のリベラルは愛とか平和を詠いながら、その実はもっとも愛と平和とは遠いところにいる(非常に排他的で闘争的である)問題があるんですが、鳥越氏はまさにそれを体現している人物だなと感じました。社会に対する見方が異常に単純化されている(「悪しき権力」対「善なる反権力」という枠組でしか社会を捉えない)ところに問題のベースがあるような気がします。もっと社会と人間を多面的に見て欲しいですね…。なぜ、愛を詠う集団が、暴力的で残虐になりうるのかを、考えてみるべきです。

人間は(本質的に)互いに対して残酷すぎる。人間の幸せに対する文明の主たる貢献は、人々を隣人の良からぬ意図から守ることだ。(人間同士の調和を最重視する理性的・科学的な)文明は人間が殺しあうのを防ぐとフロイトは主張した。

フロイトは攻撃的な衝動を人間の精神の一部と認めていた。攻撃性は衝動であるばかりではなく、ひとたび味をしめると捨てるのがむずかしい快楽だとフロイトは書いている。また攻撃性は、集団を束ねる力になる。集団のメンバーは、他の集団を憎むことができると結びつきを強める。

フロイトによれば、愛とは結局、排他的なものなのだ。文明の敵である。その一方で文明は、法と禁忌で縛ることで愛を損なう。(中略)

フロイトは現代的な意味での科学者ではなかった。しかし、多くの科学者、心理療法家、芸術家、文筆家が、行動の裏にある無意識の動機、私達が認めようとしない(隠された)感情、理性的な思考という外見の下にある、闇に包まれた土台を探ることを可能にしたのだ。
(マッケンハウプト「フロイト 無意識の世界への探検」)

フロイト―無意識の世界への探検 (オックスフォード 科学の肖像)フロイト―無意識の世界への探検 (オックスフォード 科学の肖像)
著者:マーガレット マッケンハウプト
大月書店(2008-02)
販売元:Amazon.co.jp

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鳥越氏のインタビューについて、共通点というのは文章書くことに慣れていれば簡単に書けるし、牽強付会的共通点から批判を持ち出すのはアンフェアだと感じます。

BLOGOS「トランプ氏と鳥越氏の共通点」
http://blogos.com/outline/186828/

これはひどい…。鳥越氏のインタビュー記事での受け答えはひどいものであると思いますが、しかし上記記事のような、こういった手法での批判の方が、更にアンフェアでひどいと思います。こういう、「A」という人物と「B」という人物は「これこれ」の部分が似ているといった論説は、多少文章を書くことに慣れていれば牽強付会的共通点を作り出して簡単に文章に仕立て上げることができるんですね。こういった無理やりな共通点から批判を持ち出すのは非常にアンフェアだし馬鹿げていると思います。例えばヒトラーなんか、無数の色んな特徴があるから誰とでも共通点を見つけ出すことが出来る。上の文章を批判的にパロディにするならこんな感じです。

ボキャブラリーが貧困
ヒトラーは「これが我々の最後の領土的要求である」などの繰り返しが多く表現が稚拙である。

討論会を避ける
ヒトラーも全権委任法審議前に議員を逮捕したり、総統になってからもミュンヘン協定会議の日程に文句をつけるなど、討論を避ける傾向にある。

自分の能力に対する過剰なまでの自信
ヒトラーは党大会の演説でも「私だけが問題を解決できる」と過剰なまでの自信を見せている。

職責と権能についての理解が不足
ヒトラーは「ヨーロッパ全土からウラルに至るまでの第三帝国を築く」といったが、ドイツの軍事力としてそれは不可能ではないが、かなり非現実的な政策。

発言の一貫性のなさ
ヒトラーの一貫性のなさは折り紙つきで、ヒトラーの発言が矛盾していることはいろいろなところで指摘されている(例えばイアン・カーショーの「ヒトラー」)、発言の一貫性のなさが目立つ。

他者への責任転嫁
ヒトラーは支持者集会などで暴力沙汰が起こると、それは自分のせいではなく、共産党支持者が紛れ込んで騒動を起こそうとしていると責任転嫁する。

メディアに対する不信感
ヒトラーは自らを批判する新聞社やニュース局の記者に対して強制収容所送りなど強硬な措置を取っている。

ざっと挙げただけでもかなりの共通点があるように思える。

上記のパロディ文章は大体30秒ぐらいで書きました。勿論、鳥越氏やトランプ氏を含めた現代の政治家達とヒトラーは全く別人です。こういう牽強付会的共通点で人を批判する文書をでっちあげることは文章を書くことを仕事にしている人間ならば非常に容易なことであり、だからこそやってはいけないアンフェアなプロパガンダ手法だと思いますね。プロのライターは安易な文章でいくらでも人を扇動できるからこそ、そういった安易な扇動文章に手を染めてはならないというのが最低限必要な職業ライターの倫理であり、BLOGOSの「トランプ氏と鳥越氏の共通点」という記事はそれを完全に破っているアンフェアで扇動的な記事だと思います。自分は小池さんに一票入れましたし、鳥越氏のことは全く支持していませんが、それでもこれには本当に腹が立った。鳥越氏の支持者はこういった馬鹿げたアンフェアに対してはもっと怒っていいし、それは正当な怒りであると思います。

ちなみに余談ですが、やっと翻訳が出たイアン・カーショーの「ヒトラー」は名著です。歴史に興味のあるお方々はぜひご一読をお勧め致しますね。

ヒトラー(上):1889-1936 傲慢ヒトラー(上):1889-1936 傲慢
著者:イアン・カーショー
白水社(2015-12-26)
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ヒトラー(下):1936-1945 天罰ヒトラー(下):1936-1945 天罰
著者:イアン・カーショー
白水社(2016-04-29)
販売元:Amazon.co.jp

運命の選択1940-41(上) 世界を変えた10の決断運命の選択1940-41(上) 世界を変えた10の決断
著者:イアン カーショー
白水社(2014-10-25)
販売元:Amazon.co.jp

運命の選択1940-41(下) 世界を変えた10の決断運命の選択1940-41(下) 世界を変えた10の決断
著者:イアン カーショー
白水社(2014-10-25)
販売元:Amazon.co.jp

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小林泰三「失われた過去と未来の犯罪」読了。小林泰三ワールド集大成という感じで面白かったです!!

失われた過去と未来の犯罪

第三十三章 脳
脳とは有機的な情報処理装置であるという考えがある。また、一方で魂と肉体の結合の
(間山伊達緒「芸術論」)

小林泰三さんの新作小説「失われた過去と未来の犯罪」読了。全人類が前向性健忘症になったことで、全人類の記憶の同一性が危うくなり、全ての人が自己の同一性や連続性を揺らがしていくエピソード集による長編小説。これまで小林泰三さんの著作を全て読んできた大ファンの読者である自分からすると、本作のどのエピソードもみんな以前小林さんの著作で読んだ感じの話の集合で新味はないけれど、それらを上手く集合させているという感じで、小林泰三ワールド集大成とも言える作品、面白かったですね!!

本作が小林泰三さんのこれまでの話の集大成なのは、明らかに著者自身が意識している感じで、幕間のシーンとか読んでて笑ってしまいました。

今でも、様々な仮説が存在している。超新星爆発に似た宇宙的な現象だとか、平行世界間での干渉があったとか、別の時代からの侵略があったとか、超古代の旧支配者復活の兆しだとか、色々な説がまことしやかに語られているが…
(小林泰三「失われた過去と未来の犯罪」)

これ全部これまでの小林泰三ワールドで起きた事象ばっかりじゃないですか!思わず吹いた。

超古代の旧支配者復活の兆し…「本」「兆」「C市」などのクトゥルフ神話兆しシリーズ。「本」は小林泰三作品の中でも最高傑作の一つと思うのでぜひ一読をお勧めします。名付けることが禁じられた土地、ゲリル…。

別の時代からの侵略、平行世界間での干渉…「時空争奪」「目を擦る女」「未公開実験」等々。

超新星爆発に似た宇宙的な現象…「AΩ 超空想科学怪奇譚」

本書の最終的なオチも「脳食い」ですね。小林泰三さんは自己の連続性や同一性を揺らがす物語が大好きですが、本作はその辺りのテーマの集大成でもあって、「脳髄工場」「盗まれた昨日」「遺体の代弁者」「忌憶」「路上に放置されたパン屑の研究」「記憶破断者」辺りと繋がっていますね。小林泰三ファンとして心から満足できる面白い小説でした。お勧めです。

「つまり、幻を見ている本人には、それが現実か幻かを判断できないということなのですか?」
「その通りだ。そして、判断する必要はない」
「どうして、判断する必要がないということになるのですか?」
「現実か幻かの区別が必要なのは、結局何らかの方法で区別ができる場合に限られるのだ。どうしたって区別できないものはそもそも区別することに意味がないのだ」
「わたしが今見ているこの世界はあなた方が見せているものでしょう?」
「そうだ」
「だとしたら。わたしには現実か幻かの区別はできませんが、あなたにはできているということでしょう。だとすると、現実と幻は別物です」
「わたしが認識している現実が幻ではないと断言できるだろうか?」
「つまり、あなたが暮らしている現実も現実とは限らないということでしょうか?」
「現実かもしれないし、幻かもしれない。それはわたし自身には判断できないのだ」
「それでは、困ります。何かしら確かなものがこの世界には存在するはずです」
「それは君の都合に過ぎない。世界は君の都合とは関係ないと思わないか?」
「では、本質的に現実と幻の区別はつかないとおっしゃるのですか?」
「その通り。そして、区別がつかないのだから、区別しようとするのはナンセンスだ。君はありのままに世界を受け入れるのだ」
「それが幻かもしれないのに?」
「君がそれを受け入れるのなら、それが現実になる」
(小林泰三「失われた過去と未来の犯罪」)

本作の最後は一見ハッピーエンドに見えるけれど、これって、ちょっと捻ると、梶尾真治の短編「"セチ"にむかない職業」的な絶望的なバッドエンドの可能性もあるんですよね…。我々のような世界内存在はどのように進化を遂げようとも、決して「真の現実」に到達できないということですから…。勿論、「真の現実に到達できないのなら、自分の体験している世界こそが真の現実だ」という考え方もあって、そのように考えるならハッピーエンドなんですが…。

失われた過去と未来の犯罪失われた過去と未来の犯罪
著者:小林 泰三
KADOKAWA/角川書店(2016-06-02)
販売元:Amazon.co.jp

クララ殺し (創元クライム・クラブ)クララ殺し (創元クライム・クラブ)
著者:小林 泰三
東京創元社(2016-06-30)
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アリス殺し (創元クライム・クラブ)アリス殺し (創元クライム・クラブ)
著者:小林 泰三
東京創元社(2013-09-20)
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記憶破断者記憶破断者
著者:小林 泰三
幻冬舎(2015-08-06)
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人獣細工 角川ホラー文庫人獣細工 角川ホラー文庫
著者:小林 泰三
KADOKAWA / 角川書店(2014-11-25)
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泣き婆伝説 (ハヤカワ文庫JA)泣き婆伝説 (ハヤカワ文庫JA)
著者:梶尾 真治
早川書房(1993-01)
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天皇陛下の生前退位のお気持ちの表明、視聴しました。感動的でしたね…。迅速に生前退位の仕組みを整えるべきです!!

天皇陛下の生前退位のお気持ちの表明、視聴しました。国民のことを第一に考えて生前退位への表明に至ったことがまっすぐに伝わってくる、陛下のお人柄の現れた誠実で率直な表明でして、感動的でしたね…。

陛下がご健康なうちに最大限迅速に生前退位の仕組みを整えるべきです!!

これだけはっきり陛下が国民のことを考えて、より良い皇室の形を作るために、生前退位への表明と摂政はなるべく置くべきではないと率直に表明されているのですから、陛下の生前退位を拒み摂政制を主張している政治組織日本会議とその影響下にある与党自民党政府は考えを改めるべきです。もし、政府が今後も日本会議の影響を受けたこれまでの主張(生前退位反対と摂政制の導入)を変えず、生前退位を仕組みとして整えず、摂政制度に固執するのであれば、それは陛下のお気持ちを蔑ろにして国民の大多数の意向に背くものになり、大問題だと思います。政府が陛下の表明を蔑ろにすることがないよう、国民は今後の動きに留意していかなければならないと思います。

陛下は本当に国民のことを思っておられるのですね…。とても感動しました。陛下がお元気なうちに、退位なされて上皇になられて、ごゆっくりご静養されて、ずっと長生きして欲しいですね…。

知っておきたい日本の皇室 (角川ソフィア文庫)知っておきたい日本の皇室 (角川ソフィア文庫)
角川学芸出版(2009-10-24)
販売元:Amazon.co.jp

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イーストウッドがトランプ支持を明確にしましたね。彼の映画見てるとこれは凄く分かるなあ…。

【米大統領選】イーストウッド氏、トランプ氏の本音発言を評価「誰もが建前に疲れている」
http://www.sankei.com/world/news/160805/wor1608050006-n1.html
米国の俳優で映画監督でもあるクリント・イーストウッドさんは4日までに、大統領選の共和党候補トランプ氏について「誰もが建前に疲れていることに気付いている」と述べ、現状を打破できる人物だと評価した。民主党候補のクリントン前国務長官より本音を語る共和党のトランプ氏が好ましいとの考えを示した。

 イーストウッドさんは、3日発売の「エスクワイア」誌のインタビューで「(誰かを怒らせたり、間違ったことをしたりしないように)みんなとても注意深くなっている。今はそんなご機嫌取りの時代だ」と米社会の現状を問題視した。一方で「トランプ氏は多くのばかげた発言もしている」とも述べた。

 イーストウッドさんは、トランプ、クリントン両氏のどちらにも支持は表明していないとした上で「クリントン氏はオバマ政権の継承を宣言した。どちらかなら、私はトランプ氏を選ぶ」と語った。(共同)

「(誰かを怒らせたり、間違ったことをしたりしないように)みんなとても注意深くなっている。今はそんなご機嫌取りの時代だ」

イーストウッド監督の映画大好きで(ジョジョの荒木飛呂彦さんが言うように彼の監督映画には外れがない!)、レンタルビデオ屋さんに行った時は決まって借りてよく見てるんですが(彼の監督作品は大量にあるのでまだ全部は見れていないです)、上記の言葉、イーストウッド監督の映画を見てると、凄く分かるなあという感じですね…。彼の映画の主人公って、建前を中心とした社会的圧力によって閉塞した社会の中でズタボロにされている孤立した孤独なアウトサイダーが主人公のことが多くて、そういった主人公に共感を抱かせる物語展開ですからね…。社会的な同調圧力の中で孤独に抗う主人公に見ていて凄く共感してしまうんですよね…。建前を中心とした社会的圧力を内面化しないと生きていけない閉塞した抑圧的社会ということでは、日本の方がアメリカよりも酷い状況だと思いますね…。

映画界において、昔も今も確固たるブランドを築いているのが、クリント・イーストウッドです。僕ももちろん大好きですが、イーストウッド監督の映画は、他の映画と比べてかなり異色の存在といえるでしょう。(中略)

キャラクターからテーマまで、全てがしっかり作られていて、もう絶対に外さない。飲食店で例えるなら、店の外見は少しみすぼらしくて入っていいのかどうか迷うけど、いざ食べてみると確実においしいものを出してくれる老舗といったところでしょうか。(中略)

僕なりの定義では、正義を貫いて悪を倒す者でも、社会から理解されていたらそれはヒーローではありません。世間は誰も目を向けないし、仲間に慕われることも、お金が儲かったりすることもない。常に孤独。それでも社会のために行動するのがヒーローなのです。

誰からも認められてないのになぜやるかといえば、それが人間の根底にある価値観に基づいているからです。だから法律を破ることも厭わない。この社会から「はみだした」感じが、イーストウッド映画の主人公には必ずといっていいほどついて回ります。

たとえば「ファイヤーフォックス」は、アメリカ軍から引退しかけて隠遁しているパイロット。「硫黄島からの手紙」では周りからは親米家と見なされている日本軍の軍人。「グラン・トリノ」は家族と仲良くできない老人……。

また、ヒーローは憧れの存在ではあるけれど、襲ってくる敵を何の苦もなく倒してしまうような、ぶっ飛びすぎてるキャラクターだと感情移入できません。どこかで本当にいるかもしれないなと思わせる、微妙な日常性が必要です。

ハリーを筆頭にイーストウッドが演じる主人公は、一般人が真似できないような超越した行動を取ります。しかしその一方で。大きな組織に裏切られた歴史を背負いながら一匹狼でくすぶっている。いかにも現実にいそうな雰囲気のある。イーストウッドは日常と非日常の境界線上にいる、微妙なキャラクターをうまく演じるのです。(中略)

これまで一連の作品を見てきて、イーストウッドはサスペンスに軸足を置きつつ、常に新しいことをやりたがる人だと僕は認識しています。「スペース・カウボーイ」でいきなりSFに挑戦したり、「硫黄島からの手紙」で日本人を主役に据えたり、新機軸を打ち出すことを恐れないのです。

しかしどんな映画であれ、主人公が社会からはみでているキャラクターであるという点では、ブレずに一貫しているのではないでしょうか。FBI長官をディカプリオが好演した「J・エドガー」もそう。最高に地味な映画でサスペンス要素は弱いのですが、「ここまで自分を抑えて人生を送っている人間がいるのか」と思えるから、興味が途切れない。この核が失われない限り、僕はイーストウッドの作品を見続けていくことでしょう。
(荒木飛呂彦「荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟」)

トランプ大統領候補とその支持者には、「グラン・トリノ」見て欲しいですね…。大好きな映画です。「ミリオンダラー・ベイビー」もお勧めですね…。

グラン・トリノ(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray]グラン・トリノ(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray]
出演:クリント・イーストウッド
ワーナーホームビデオ(2014-09-03)
販売元:Amazon.co.jp

ミリオンダラー・ベイビー [DVD]ミリオンダラー・ベイビー [DVD]
出演:クリント・イーストウッド
Used Item(2005-10-28)
販売元:Amazon.co.jp

荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
著者:荒木 飛呂彦
集英社(2013-05-17)
販売元:Amazon.co.jp

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「どうして、世界のカブトムシの方が、日本のカブトムシよりかっこいいの?」子ども科学電話相談の答えが秀逸!

「どうして、世界のカブトムシの方が、日本のカブトムシよりかっこいいの?」子ども科学電話相談の丸山宗利先生の答えが秀逸でいい感じですね!

南米の環境が多様なのでそれによってカブトムシの種類が多いということをちゃんと説明しつつ、ヨーロッパには小型のカブトムシしかおらず日本のカブトムシの大きさは世界的にも大きい方でかっこいいんだよと伝える!上手いなあ。NHKの公式サイトで視聴できますので、ぜひどうぞ。

NHK子ども科学電話相談「どうして、世界のカブトムシの方が、日本のカブトムシよりかっこいいの? 」
8月2日の昆虫コーナーから聴けます。
http://www.nhk.or.jp/radiosp/kodomoq/schedule.html#season03

話は変わりますが、都知事選挙が終わったので、ちゃんとした科学的左派リベラル(科学者)の側からも鳥越陣営の手法に対する批判が出てきてますね。こういう批判をちゃんと受け入れないと、本当に左派は終わると思うし、私は貧困層なので、左派が終わってしまったら困るので、本当に心配です…。左派は政治的な力を得たいのなら、暴力傾向と独裁傾向に傾斜することは本当に絶対やめるべきです。

政治的主張に福島を利用するな 地元分断するメディア
「はじめての福島学」著者・立命館大准教授開沼博氏語る
http://www.sankei.com/region/news/160802/rgn1608020066-n1.html
 平成23年3月、福島第1原発事故が発生しました。発生直後から、現実の福島と、イメージで語られる福島にあまりに差があり、地元に対する偏見があると感じてきました。

 福島の問題は政治問題化されています。

 政治問題化とは、例えば「原発反対」という自分の政治的な主張を強化するために、「福島はこんなにひどい」ということです。最初から答えありきで、福島を利用しているのです。

 福島県では、事故の影響で人口が減り続けているとか、原発周辺で放射線が漏れ続けているというイメージを持っている人もいるかもしれません。ただ、データを見れば、そうではないことが分かります。

 にも関わらず、こうしたイメージの結果、変なデマが流布することは、福島の人たちに対する差別にもつながる。「福島は汚れている」と言われたときに、言い返せる言葉やデータを福島の住民は持たないといけないし、外から福島を語るときは、データを根拠にしなければいけないんです。

 ■フクシマの牽強付会

 また、福島原発を語るときに、片仮名の「フクシマ」が使われることがあります。全国の新聞データベースで検索し、「フクシマ」の登場回数を調べました。いつが多かったと思われますか?

 平成23年8月に、その表現の山ができているんです。

 8月つまり、原爆をめぐる記事で、被爆の影響を語る際に無理やり「ヒロシマ」や「ナガサキ」と結びつけているんですね。

 福島の被災者は往々にして、「あなたは原発について賛成ですか、反対ですか」と問われることがあります。要するに、どっちの立場なんだと踏み絵を踏まされるんですね。その暴力性も目の当たりにしました。(中略)

「あなたは再稼働についてどう思いますか」と、対立をあおるやり方は、違うと思います。

 賛成派が主催する賛成派しかいない会合や、反対派だけの活動集会をやっても議論は前に進みません。

 推進、反対いずれも考え方が極端な人は(議論の場から)お引き取りいただくことが重要です。右でも左でも極端な人の信念、信仰心は、議論をしても変わりません。

 そうじゃない中間層が話し合い、みんなが納得できる落としどころは何なのか考えていく。そういう人が、地域のために何が必要か語り合う場をつくっていくことが、課題解決につながります。

https://twitter.com/MatsumotohaJimu/status/760324391162908672
「とにかく責任追及」からは何も生まれないとか、すぐ賛否を色分けし、踏み絵を踏ませたりすることの暴力性とかは、別件の取材を通してよく考えさせられたことであり、大いに同意します。というか、開沼さん、立命館の先生になってはったんや。

ちなみに小池百合子さんって、エコグリーンを自分のメインカラーにしているのは伊達じゃなくて、環境問題に関しては相当に左側というか過激なまでに左側の政治家(有害物質規制等に強く賛成の積極的環境保護論者かつ、火力・原子力ではない代替エネルギーの推進論者、緑の党の影響を受けている)なので、森・石原・内田ラインが院政を敷く自民党都議団が受け入れないリベラルな法案を小池さんが出してきたら、そのときは野党都議は是々非々で協力して欲しいと願います…。

都議おときた駿公式ブログ
「小池百合子知事の初登庁も、都議会自民党らが通例を破ってまさかの「出迎え拒否」!」
http://otokitashun.com/blog/togikai/12196/
なんと、通例であれば都議会議長や各会派の代表者が参列する登庁セレモニーに
軒並み都議会議員たちが欠席し、出席したのはかがやけTokyo3人のみ。

うわぁー
とぎかいぎいんって、しょうがくせいみたいないじめをするんですね!

念のため申し上げておきますと、これはたまたまとか偶然ではなく、
なんらかの政治的意図があるのは明らかです。

NHK子ども科学電話相談 キッチンから宇宙まで ふしぎなんでもQ&ANHK子ども科学電話相談 キッチンから宇宙まで ふしぎなんでもQ&A
NHK出版(2012-07-13)
販売元:Amazon.co.jp

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